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第1章:旅立日ち、そして怒涛の1日
第5話 乱入
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「――――――ッ! みなさん!私のスキル《自動魔物察知》で近くに魔物がいることが分かりました!
注意してください!!」
レべリア帝国軍の一人の女性がそう言い、その場にいた俺を含む全員がその女性の方を向いた。
ま、魔物!?
またかよ!
レべリア大森林、魔物いすぎだろ!!
「と、とりあえず今はこの言い争いは一旦やめましょう!」
その女性の言葉に全員が賛成し、魔物を見つけるために周りを見渡した。
うーん、いないなぁー。
あれ?
ここら辺にだけ足跡があるぞ?
まさか…………!
「グオオオオオオオォォォォォォォ!!」
魔物いたァー!!
「みなさん!俺に魔物が襲ってきました!!」
「――――――ッ!?」
一番最初に動いたのはウリエル王国近衛兵団の人だった。
その人は「おいレべリア帝国軍、その人から離れろ」どこかで見たことあるような俺と年が近い男の人のことだ。
その人は魔物の方へ走り出した。
「ファリア・エクスティック・パンチ!」
という謎の殴り技を繰り出し、魔物を殴った。
そのパンチの威力は凄まじく、拳が殴った魔物を貫通した。
それよりも気になることが俺にはある。
このファリア・エクスティック・パンチというネーミングセンスのヤバさはどこかで見たことあるような気がした。
彼は不思議だ。
俺と関わりがあるのか?
いや、俺は友達とか親友とかはいない。
だって俺に友達なんか…………友達なんか………………
『…………君、なんで俺のことジロジロ見てるの?』
ん?これはなんだ?
ここは、俺が住んでいた村?
夕日が沈んできている。
夕方だな。
村の砂場で小さい俺と、後もう一人はあのネーミングセンスがヤバい人にそっくりな小さい子供がいる。
砂遊びで遊んでいるその子を小さい俺はジロジロ見てるな。
『いや、君が遊んでいる砂遊びが楽しそうだなぁーって思ってさ』
『ふーん。君も砂遊びで遊びたいの?』
『え?まぁ、うん。そうだね、俺も砂遊びで遊びたい』
『そっか………………じゃあ俺と一緒に遊ぼーよ!』
『いい………………の?』
『うん!俺、両親の都合で今日この村から出て、ウリエル王国ってとこにいくんだ!!
だから最後に砂遊びで遊びたいなって思っていたんだけど……………一人じゃ全然楽しくなくてさ。
でも、君と最後に遊んだら楽しくなるんじゃないかなーって思ったんだよ』
『じゃあ、一緒に遊ぶなら名前を聞いておかないとね』
『そうだね。俺の名前は『ユリス・ラビアン』。君の名前は?』
『俺の名前は……………』
はっ!
今のはなんだったんだ?
まぁ、今はいいか。
『ユリス・ラビアン』……………さっきのを見て思い出したよ、俺には唯一の友達がいたって、親友がいたって。
短い間しか一緒に遊べなかったけど、一番楽しかったな。
そのことを忘れるなんて、俺はクズだ。
………………あの人に、聞きたいことがある。
名前を、聞いてみたい。
俺は『ユリス・ラビアン』にそっくりなあの男の人に近づき、勇気を振り絞って話しかけてみた。
「あ、あの…………」
「なんですか?」
「名前を、聞いてもいいでしょうか?」
「…………!!
分かりました」
ユリスにそっくりなその人は深呼吸をし、話を続けた。
「俺の名前は『ユリス・ラビアン』と言います」
やっぱりか。
なんとなく察していた。
あのネーミングセンスも、確か…………
『この砂遊び用の玩具になんて名前を付ける?』
『そうだなぁー、レメジャー・アリアベ・オーリエルってのはどう?』
『ふふっ。変な名前』
この小さい時からネーミングセンスはヤバかったんだな。
ふふっ。今でも笑えちゃうな。
感動の再開を果たした二人であった。
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注意してください!!」
レべリア帝国軍の一人の女性がそう言い、その場にいた俺を含む全員がその女性の方を向いた。
ま、魔物!?
またかよ!
レべリア大森林、魔物いすぎだろ!!
「と、とりあえず今はこの言い争いは一旦やめましょう!」
その女性の言葉に全員が賛成し、魔物を見つけるために周りを見渡した。
うーん、いないなぁー。
あれ?
ここら辺にだけ足跡があるぞ?
まさか…………!
「グオオオオオオオォォォォォォォ!!」
魔物いたァー!!
「みなさん!俺に魔物が襲ってきました!!」
「――――――ッ!?」
一番最初に動いたのはウリエル王国近衛兵団の人だった。
その人は「おいレべリア帝国軍、その人から離れろ」どこかで見たことあるような俺と年が近い男の人のことだ。
その人は魔物の方へ走り出した。
「ファリア・エクスティック・パンチ!」
という謎の殴り技を繰り出し、魔物を殴った。
そのパンチの威力は凄まじく、拳が殴った魔物を貫通した。
それよりも気になることが俺にはある。
このファリア・エクスティック・パンチというネーミングセンスのヤバさはどこかで見たことあるような気がした。
彼は不思議だ。
俺と関わりがあるのか?
いや、俺は友達とか親友とかはいない。
だって俺に友達なんか…………友達なんか………………
『…………君、なんで俺のことジロジロ見てるの?』
ん?これはなんだ?
ここは、俺が住んでいた村?
夕日が沈んできている。
夕方だな。
村の砂場で小さい俺と、後もう一人はあのネーミングセンスがヤバい人にそっくりな小さい子供がいる。
砂遊びで遊んでいるその子を小さい俺はジロジロ見てるな。
『いや、君が遊んでいる砂遊びが楽しそうだなぁーって思ってさ』
『ふーん。君も砂遊びで遊びたいの?』
『え?まぁ、うん。そうだね、俺も砂遊びで遊びたい』
『そっか………………じゃあ俺と一緒に遊ぼーよ!』
『いい………………の?』
『うん!俺、両親の都合で今日この村から出て、ウリエル王国ってとこにいくんだ!!
だから最後に砂遊びで遊びたいなって思っていたんだけど……………一人じゃ全然楽しくなくてさ。
でも、君と最後に遊んだら楽しくなるんじゃないかなーって思ったんだよ』
『じゃあ、一緒に遊ぶなら名前を聞いておかないとね』
『そうだね。俺の名前は『ユリス・ラビアン』。君の名前は?』
『俺の名前は……………』
はっ!
今のはなんだったんだ?
まぁ、今はいいか。
『ユリス・ラビアン』……………さっきのを見て思い出したよ、俺には唯一の友達がいたって、親友がいたって。
短い間しか一緒に遊べなかったけど、一番楽しかったな。
そのことを忘れるなんて、俺はクズだ。
………………あの人に、聞きたいことがある。
名前を、聞いてみたい。
俺は『ユリス・ラビアン』にそっくりなあの男の人に近づき、勇気を振り絞って話しかけてみた。
「あ、あの…………」
「なんですか?」
「名前を、聞いてもいいでしょうか?」
「…………!!
分かりました」
ユリスにそっくりなその人は深呼吸をし、話を続けた。
「俺の名前は『ユリス・ラビアン』と言います」
やっぱりか。
なんとなく察していた。
あのネーミングセンスも、確か…………
『この砂遊び用の玩具になんて名前を付ける?』
『そうだなぁー、レメジャー・アリアベ・オーリエルってのはどう?』
『ふふっ。変な名前』
この小さい時からネーミングセンスはヤバかったんだな。
ふふっ。今でも笑えちゃうな。
感動の再開を果たした二人であった。
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