中二な僕がささやかな祝福で生き延びる方法

4,危機

　ぼんやりと空を見上げる。


　人間って、水が無くてどれくらい生きていられたっけ？



　あれから寒さに震えながら野宿して、更に半日は何か無いかと歩き回っだけれど、神に見離されているのか、何も見つけられない。


「神という概念の無い世界だったっけ？奇跡すら無い。」

　口にして、絶望感から乾いた笑いがおこる。


　急にぞくりと、死が傍らに、忍び寄ってきたような気がした。

「また、死ぬのか。」


　本当に笑えない。


　歯をくいしばって、重い足を引きずるように前に進む。


「サバイバル物みたいな話しだろ？いざというときは草木で飢えをしのぐさ！」

　強がってみても、サバイバルなんてしたことの無い、現代ッ子でインドア派の俺には、無理ゲーに違い無い。

 
  徐々に体力が奪われていく。


  歩く速度もゆっくりになり、足が動かなくなる。


  とうとう倒れ込んでしまい、指すら動かせなくなってしまった。