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81,逃げ切るために
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少しづつ距離を詰めてくる相手に、どう対応するべきか思案する。
最終目的地までは後2~3時間は必要だと推測すると、確実に追い付かれる計算だ。
出来れば馬車の乗客に気付かれない様に、やり過ごしたい所だが目論見通りにはいかないだろう。
旅人には害が無く、魔物にだけ有効な罠や足止めが可能なら便利なのだが···。
少しでも何か無いか必死に考える。
そう言えば、結界ならある程度通過出来るものを限定出来ると思い立つ。
街道沿いに、魔物限定で入れるが出れなくなるように性質の違う結界を二重に点在させながら設置していく。
結界の効果に永続性は無いが、足止めの効果は充分に出来るだろう。
ただし、自分よりも上位の魔物や魔族には察知されるか、看破される可能性が高いのも事実だ。
追っ手が今反応のある魔物だけであるのを祈るしか無い。
「どうした?ソウタ?後方をやけに気にしているが何か有るのか?」
テリーが俺の動きに違和感を覚えたのか、声を掛けてくる。
「随分遠く迄来たと思って、感慨に浸ってたんだ。」
不安を煽る気は無いので、誤魔化した。
「ソウタはこれからも、長旅だろうからそう感じるのかもな···。俺は次の町が目的地だからそこでお別れだが、無事に目的を遂げろよ。お前は強いんだろうが、何だか危なっかしく思えてならない。」
テリーの危なっかしいとの見立てはあながち間違いではなくて、苦笑する。
別に強い訳ではないが、生き延びるのに必死なだけだ。
結界に反応があり、3つの反応が2つに減る。
そして間を置かず、反応が1つになる。
簡易的な間引きは何とか成功した様だ。
最終目的地までは後2~3時間は必要だと推測すると、確実に追い付かれる計算だ。
出来れば馬車の乗客に気付かれない様に、やり過ごしたい所だが目論見通りにはいかないだろう。
旅人には害が無く、魔物にだけ有効な罠や足止めが可能なら便利なのだが···。
少しでも何か無いか必死に考える。
そう言えば、結界ならある程度通過出来るものを限定出来ると思い立つ。
街道沿いに、魔物限定で入れるが出れなくなるように性質の違う結界を二重に点在させながら設置していく。
結界の効果に永続性は無いが、足止めの効果は充分に出来るだろう。
ただし、自分よりも上位の魔物や魔族には察知されるか、看破される可能性が高いのも事実だ。
追っ手が今反応のある魔物だけであるのを祈るしか無い。
「どうした?ソウタ?後方をやけに気にしているが何か有るのか?」
テリーが俺の動きに違和感を覚えたのか、声を掛けてくる。
「随分遠く迄来たと思って、感慨に浸ってたんだ。」
不安を煽る気は無いので、誤魔化した。
「ソウタはこれからも、長旅だろうからそう感じるのかもな···。俺は次の町が目的地だからそこでお別れだが、無事に目的を遂げろよ。お前は強いんだろうが、何だか危なっかしく思えてならない。」
テリーの危なっかしいとの見立てはあながち間違いではなくて、苦笑する。
別に強い訳ではないが、生き延びるのに必死なだけだ。
結界に反応があり、3つの反応が2つに減る。
そして間を置かず、反応が1つになる。
簡易的な間引きは何とか成功した様だ。
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