これが私のBL生活!

三月 深

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5、当日 ~下~

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賢斗と弘貴も眼福物だったが、彦根と広樹もまた良いものだった。

彦根は無類のゲーマーなので基本ゲームをしている。

今日の彦根はスマホゲームをしていたのだが、なんとそのゲームを広樹と二人でしていたのだ!

しかもイヤホンを二人で使って!

スマホの画面は小さくて、二人の顔が近づく近づく!

あ~、ほんっとに眼福物だ…。

なんかいろんな人に申し訳ないわ。

っといけないいけない。

精神がトリップしてしまったようだ。

「広樹!彦根!ゲームやめろ!」

いつのまにか優がケーキを切り分けてお皿に並べていた。

優の号令に従って広樹と彦根も席に座る。

この統一性のないようなあるような微妙な感じもいいなぁ。

んん~っ、萌え!

「じゃあ賢斗の誕生日を祝って!頂きます!」

どうやら誕生日っぽい感じのことはもう済ましたようで、大変楽でありがたかった。

ばくばくとケーキを食す皆さん。

美味しい…かな?

「うめぇ!どうせ賢斗の好みに合わせたろうから甘ぇと思ってたけどうめぇ!」
「ちょっこれ誰が作ったの!?ちょー美味しいんだけど!」

…よかったぁ~!これで不味いとか言われてたら凹んだわ~

いやー、うれ死すですわ~。

「広樹、口にチョコついてる」
「あ、まじ?」

っとはい、萌えポイント~!

あぶねぇ、見逃すとこだったわ~!

たしかに広樹の口の端にはチョコがついてて、それを指摘したのは優。

「えっ、どこ?」
「ここだよ、ここ」
「えっ、あれ?」
「ここだってば。もう、はい。いいよ」(口の端のチョコを指で拭って自分が舐める)
「ん、さんきゅ」

皆さんわかります?

この、萌え!!!!!

少女漫画かっての!

乙女かっての!

この場にいれることに感謝致します!

アパート買ってきたお父様、それを私に押し付けたお母様、そして私にケーキを注文した優、ありがとう!!!

と、トリップしてる場合じゃないね!

何故か自分の分も用意されてしまったチョコレートケーキを食しましょう。

みんな食べ終わりそうだし急ごう。

「門野」
「ん?」

あくまで綺麗にばくばく食べていると、優が話し掛けてきた。

「門野もここ、口の端にチョコついてる」

広樹の時のごとくすっと親指で口の端を拭ってくれた優。

それは勿論優の口にぱくり。

「あ、ごめん、ありがと」

…なんだいまの!

えっちょっまっ、男子ってこれが普通なの!?

『あ、ごめん、ありがと』と、どうにか普通の反応はしてみたものの!

なんだいまの!

全国の女子がきゅん死にするぞ!

大切な事だからもう一回言います。

なんだいまの!

っと、それどころじゃない。

優は広樹と彦根と弘貴と賢斗のものなんだから!

私はそれを観察する者なのよ!

変な横槍入れない!!!

つーか私はあれごときできゅんとするほど乙女じゃないわな。

今後もこの身を我が愛するBLに捧げよう!



…そうしてすぎた波瀾の誕生日パーティーは夜がふけていった…。

(勿論家に帰ってちゃんとツブヤキッターに投稿したよ?)
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