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16、屋上
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「えーっと、あー、それなぁ…」
優が困っている。
まじか、地雷踏み抜いた?
え、仲が良いからとかじゃないの?
「じゃ、じゃあ!俺から門野に質問!」
広樹が頑張って話題を反らそうとしている。
そこまで隠されると気になるんですけど~!
がちのBLとか!?
…まぁ、そんなわけないか。
ピロンッ、ピロンッ、ピロンッ、
全員が静まり返る凍った屋上で、スマホの着信音が鳴り響く。
「あー、ごめん、私…」
先程スマホを突っ込んだポケットに手を伸ばす。
メールだった。
メールは全部で三通。
すべてツブヤキッターのフォロワーからだ。
内容は…
『いつもツブヤキッター見てます!是非是非五人の顔が見たいな!』
『五人のいちゃこら写真っていつ公開されるんですか?』
『いつもありがとう!私の生きる糧です!もう満足でヤバイです!(写真、動画要求中)』
はぁ、いつものやつだ。
こういうメールはわりと多くて、一日に十通位はくる。
「門野、メール佐藤さん?」
「いや、違う。ほら」
五人にスマホを渡す。
「私、五人の生活をその…BLで書いてるって話したでしょ?それが凄い人気になっちゃって…」
この間は
『写真公開しないと〇す』
とかいうメール来たぜ!
「門野、これ…」
弘貴が顔面蒼白で私の方を見る。
どうやらそのメールを見たようだ。
「あぁ、よくあるやつ。どうせ本当に〇しには来れないんだから、大丈夫よ」
そう言うと五人は顔を見合せ、コクリと頷き、今までみたこと無いぐらい大真面目な顔をして告げた。
「門野、写真くらいなら上げても良いぜ?」
は?
「は?バカなの?写真さらすってことは、私のBL投稿の元だってバレるって事だよ?下手すると変なハアハアしたおっさんに追いかけられるかもってことだよ?」
「さすがに変なおっさんは遠慮したいけど、バレるのは構わねぇよ。門野の命に比べりゃあ、なあ?」
「うんうん!命は大事だよ?」
皆…!ありがとう!!!
「あ、ありがと。じゃあ、写真だけ…良いかな?」
「もち!なら、場所バレしないとこ探さねぇとな!」
皆で話した結果、一番フォロワーを黙らせるのにちょうど良いのは寝転がってる写真だと言うことになった。
どうせなら屋上を使おうということで、五人が屋上で寝ている、という設定で写真を撮った。
背景で場所特定をされないように脚立を持ってきて、私が上から撮ったのだ。
ちなみにちゃんと全員の顔が写らないように配慮しましたよ?
早速ツブヤキッターに、
『くっつきあって寝れる五人を発見です!う~ん、萌え!』
というコメントと共に貼った。
もちろん
(写真の投稿について五人の許可はとってあります。尚、この五人の本名、顔、学校、その他個人情報も含め、特定することをご遠慮下さい。)
という注意もしっかりといれて。
「よし、これでおっけー!」
「てか、これ顔写ってないけど良いのか?」
「良いの良いの!顔なんかバレたら困るでしょ!」
学校特定されても困るし、うちのボロアパートを五人の住みとしてバラされるのも困る。
一軍に捕まって酷いことになるに決まっている。
あぁ怖い怖い!
「…どの!門野!スマホ、ラ〇ン来てる!」
「へ?」
どうやら意識が飛んでた様だ。
危ない危ない。
「ほら、スマホ!」
優の指摘する通り、私のスマホにはライ〇が届いていた。
差出人は佐藤さん。
『もう出てきても大丈夫だよ~!あ、でもスーちゃんと五人がいちゃこらしてるなら、邪魔はしないよ?でも、ばれないようにね!いやぁさすがにスーちゃんでも6Pはキツいと思うけ(以下略)』
ふむ、佐藤さんも頭ン中ピンク色の人だったとは、驚きだな。
「みんな、佐藤さんがもう外、出歩いて大丈夫だって」
「はやっ!マジ何者だし…」
本っ当にそれな!!!!!
優が困っている。
まじか、地雷踏み抜いた?
え、仲が良いからとかじゃないの?
「じゃ、じゃあ!俺から門野に質問!」
広樹が頑張って話題を反らそうとしている。
そこまで隠されると気になるんですけど~!
がちのBLとか!?
…まぁ、そんなわけないか。
ピロンッ、ピロンッ、ピロンッ、
全員が静まり返る凍った屋上で、スマホの着信音が鳴り響く。
「あー、ごめん、私…」
先程スマホを突っ込んだポケットに手を伸ばす。
メールだった。
メールは全部で三通。
すべてツブヤキッターのフォロワーからだ。
内容は…
『いつもツブヤキッター見てます!是非是非五人の顔が見たいな!』
『五人のいちゃこら写真っていつ公開されるんですか?』
『いつもありがとう!私の生きる糧です!もう満足でヤバイです!(写真、動画要求中)』
はぁ、いつものやつだ。
こういうメールはわりと多くて、一日に十通位はくる。
「門野、メール佐藤さん?」
「いや、違う。ほら」
五人にスマホを渡す。
「私、五人の生活をその…BLで書いてるって話したでしょ?それが凄い人気になっちゃって…」
この間は
『写真公開しないと〇す』
とかいうメール来たぜ!
「門野、これ…」
弘貴が顔面蒼白で私の方を見る。
どうやらそのメールを見たようだ。
「あぁ、よくあるやつ。どうせ本当に〇しには来れないんだから、大丈夫よ」
そう言うと五人は顔を見合せ、コクリと頷き、今までみたこと無いぐらい大真面目な顔をして告げた。
「門野、写真くらいなら上げても良いぜ?」
は?
「は?バカなの?写真さらすってことは、私のBL投稿の元だってバレるって事だよ?下手すると変なハアハアしたおっさんに追いかけられるかもってことだよ?」
「さすがに変なおっさんは遠慮したいけど、バレるのは構わねぇよ。門野の命に比べりゃあ、なあ?」
「うんうん!命は大事だよ?」
皆…!ありがとう!!!
「あ、ありがと。じゃあ、写真だけ…良いかな?」
「もち!なら、場所バレしないとこ探さねぇとな!」
皆で話した結果、一番フォロワーを黙らせるのにちょうど良いのは寝転がってる写真だと言うことになった。
どうせなら屋上を使おうということで、五人が屋上で寝ている、という設定で写真を撮った。
背景で場所特定をされないように脚立を持ってきて、私が上から撮ったのだ。
ちなみにちゃんと全員の顔が写らないように配慮しましたよ?
早速ツブヤキッターに、
『くっつきあって寝れる五人を発見です!う~ん、萌え!』
というコメントと共に貼った。
もちろん
(写真の投稿について五人の許可はとってあります。尚、この五人の本名、顔、学校、その他個人情報も含め、特定することをご遠慮下さい。)
という注意もしっかりといれて。
「よし、これでおっけー!」
「てか、これ顔写ってないけど良いのか?」
「良いの良いの!顔なんかバレたら困るでしょ!」
学校特定されても困るし、うちのボロアパートを五人の住みとしてバラされるのも困る。
一軍に捕まって酷いことになるに決まっている。
あぁ怖い怖い!
「…どの!門野!スマホ、ラ〇ン来てる!」
「へ?」
どうやら意識が飛んでた様だ。
危ない危ない。
「ほら、スマホ!」
優の指摘する通り、私のスマホにはライ〇が届いていた。
差出人は佐藤さん。
『もう出てきても大丈夫だよ~!あ、でもスーちゃんと五人がいちゃこらしてるなら、邪魔はしないよ?でも、ばれないようにね!いやぁさすがにスーちゃんでも6Pはキツいと思うけ(以下略)』
ふむ、佐藤さんも頭ン中ピンク色の人だったとは、驚きだな。
「みんな、佐藤さんがもう外、出歩いて大丈夫だって」
「はやっ!マジ何者だし…」
本っ当にそれな!!!!!
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