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30、頑張ろう
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「私も志望校、西崎だ…」
たぶん、一瞬なのであろう静寂。
すごく長く感じる。
「「「「「 …おぉぉぉぉ~!」」」」」
五人同じ志望校なだけでなく、私も一緒。
これは…五人が受かって私が受からない可能性が大じゃね?
これって誰かひとりが落ちたら雰囲気ヤバくなるヤツだぜ?
しかも家が同じ、もしくは隣って尚更気まずいぜ?
五人も同じことを考えているのか、すごく難しい顔をしている。
「ねぇ、もしかして五人も誰かが落ちた可能性考えてる?」
「門野も?」
どうやらそうらしい。
「うん、私も考えてた」
また六人の間に静寂がうまれる。
「なぁ」
口を開いたのは彦根だった。
「なぁ、それって全員受かれば良くね?」
確かにそうだった。
「受験する前から悩んでどうするよ。落ちりゃ滑り止め行くか来年来れば良いし、今から悩むことじゃねぇよ」
ごもっとも。
「…確かにそうだな!」
「なんかちょっと真面目に悩んだのがバカ見てぇだわ」
みんながすっきりした顔立ちで笑った。
と思ったら、優はただひとり悩み顔のままだった。
五人がその事に気づいたころ、優がゆっくりと顔をあげた。
「ちょお、今日の晩御飯のオカズ、ハンバーグと塩鮭のどっちが良い?」
「「「「「え?」」」」」
え?晩御飯?
もしこの場に百人の人が居たら、全員がそう思うだろう。
「だから、ハンバーグと塩鮭。どっちが良い?」
「…もしかしてさっきからずっとそれ考えてた?」
「うん」
優が何気に天然説、立証の瞬間だった。
*
立証から4日経ち、私も含めて全員のテスト結果が帰ってきた。
広樹と弘貴は西崎はもちろんA判定。
その他の優、賢斗、彦根、私はB判定だった。
まぁまぁだ。
頑張りゃ入れなくも無いってとこだな。
全員が受かるように頑張るぞ!と、六人全員が意気込んでいる。
さて、受かるだろうか?
不安と共に、月日は過ぎていった。
たぶん、一瞬なのであろう静寂。
すごく長く感じる。
「「「「「 …おぉぉぉぉ~!」」」」」
五人同じ志望校なだけでなく、私も一緒。
これは…五人が受かって私が受からない可能性が大じゃね?
これって誰かひとりが落ちたら雰囲気ヤバくなるヤツだぜ?
しかも家が同じ、もしくは隣って尚更気まずいぜ?
五人も同じことを考えているのか、すごく難しい顔をしている。
「ねぇ、もしかして五人も誰かが落ちた可能性考えてる?」
「門野も?」
どうやらそうらしい。
「うん、私も考えてた」
また六人の間に静寂がうまれる。
「なぁ」
口を開いたのは彦根だった。
「なぁ、それって全員受かれば良くね?」
確かにそうだった。
「受験する前から悩んでどうするよ。落ちりゃ滑り止め行くか来年来れば良いし、今から悩むことじゃねぇよ」
ごもっとも。
「…確かにそうだな!」
「なんかちょっと真面目に悩んだのがバカ見てぇだわ」
みんながすっきりした顔立ちで笑った。
と思ったら、優はただひとり悩み顔のままだった。
五人がその事に気づいたころ、優がゆっくりと顔をあげた。
「ちょお、今日の晩御飯のオカズ、ハンバーグと塩鮭のどっちが良い?」
「「「「「え?」」」」」
え?晩御飯?
もしこの場に百人の人が居たら、全員がそう思うだろう。
「だから、ハンバーグと塩鮭。どっちが良い?」
「…もしかしてさっきからずっとそれ考えてた?」
「うん」
優が何気に天然説、立証の瞬間だった。
*
立証から4日経ち、私も含めて全員のテスト結果が帰ってきた。
広樹と弘貴は西崎はもちろんA判定。
その他の優、賢斗、彦根、私はB判定だった。
まぁまぁだ。
頑張りゃ入れなくも無いってとこだな。
全員が受かるように頑張るぞ!と、六人全員が意気込んでいる。
さて、受かるだろうか?
不安と共に、月日は過ぎていった。
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