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新たな夢と青天の霹靂
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そこからは一気に話が進む。
美蘭が未散に相談すると「やりたい!」と目を輝かせ、改めて未散も入れた四人で打ち合わせをすることになった。
「新海ホテル&リゾートとしても、この話は進めて良いという結論に至った。責任者は私だ。これから社内でプロジェクトを立ち上げる」
高良の言葉に春日も頷く。
「こちらももちろん抜かりなく進めています。それで、一度このメンバーでミラノに視察に行きませんか? 春日ブライダルが提携している大聖堂と教会にご案内します。ホテルの立地の候補もいくつかご紹介しますので」
それはぜひ、ということで、早速四人は日程を相談する。
四人とも仕事が忙しいシーズンに入ったが、ゴールデンウィーク明けならなんとか調整出来て、5月中旬に1週間ミラノに行くことが決まった。
それまでに前倒しで仕事を終わらせようと、美蘭も未散も忙しくなる。
そんなある日。
いつものように仕事終わりに荷物をまとめ始めた未散が、「美蘭、ちょっといい?」と断ってから思いも寄らぬ話を始めたのだった。
「婚約、破棄……?」
美蘭は呆然としながら未散に聞き返す。
「どうこと? 未散ちゃん。一体、なにがあったの?」
信じられないとばかりに身を乗り出した。
「だって未散ちゃん、ウェディングドレスのデザインも考えてたし、挙式の日程だって秋頃にって彼と話してたんでしょう? それが、どうして?」
「ほんとよね。私も青天の霹靂だったわ」
そう言って寂しそうに笑うと、未散は顔を上げる。
「彼のうちは家柄がしっかりしてるって、前に話したでしょ?」
「うん。でもご両親に会って、結婚を認めてもらえたって未散ちゃん言ってたよね?」
「そうなんだけどさ。どうもそのあと彼の母親が、興信所を使って私の素性を調べたらしいのよ。で、私が子どもの頃に両親が離婚したことを知ったの。私に父親がいないってことは伝えてあったんだけど、どうしてなのか気になったんでしょうね」
「それがどうして婚約破棄に繋がるの?」
すると未散は肩をすくめた。
「彼の母親からいきなり電話がかかってきたの。『あなたの親が離婚したのなら、あなたも将来そうなるんじゃない?』って」
「は? どういう意味?」
「離婚に対するハードルが低いんじゃないかってことらしいわよ。夫婦でちょっとケンカになっても、すぐに離婚って言い出すんじゃないかって。『私は夫に不満なことがあってもずっと我慢してきた。でもあなたはそれが出来るの?』だって。知らんがな!」
未散は明るく笑い飛ばすが、美蘭は悔しさと怒りと悲しみが一気に込み上げてきた。
「酷い。なんてことを言うの、その人」
「自分が酷いことを言ってるなんて、思ってもないみたいだったわよ。『未散さんの方から息子に婚約破棄を切り出してちょうだい。でないとあの子は納得しないから』って、ケロッと付け加えるの」
「な、なによそれ!」
美蘭はガタッと椅子から立ち上がる。
「未散ちゃん、行くわよ。私、そのお母さんに抗議する!」
「美蘭、落ち着いてって。もう終わったことなの」
「え……。まさか未散ちゃん、彼に?」
「そう。他に好きな人が出来たから別れてって言ったの」
「ど、どうしてそんなことを! ねえ、今からでも間に合うよ。ちゃんと説明しに行こう!」
今にも飛び出して行こうとする美蘭の手を、未散はぎゅっと握った。
「美蘭、本当にもういいの。なんだかね、私の気持ちも一気に冷めちゃったんだ。彼のこと、もう好きじゃなくなったの。だって母親が私にそんなことを言ったなんて、まったく気づいてないんだもん。『うちの母さんも、未散のこといいお嬢さんねって言ってたぞ』ってにこにこしちゃってさ。私一人が悩んでバカみたいって。だからさっさと別れてきた」
「未散ちゃん、でも……」
「だって考えてみてよ。結婚しても同じように私は陰であの人に虐げられて、彼はそれを知らずにへらへらしてんのよ? きっと私、我慢出来ずに離婚したくなると思う。その時あの人に『ほらね』とか言われたら、それこそもう殴りかかっちゃうかも。ね? そんな物騒なことになる前に、別れた方がいいと思わない?」
「未散ちゃん……」
「それに私、あの人のことを『お母さん』なんて呼びたくない。あの人きっと、私の母親のこともさげすむと思うから。そんなの私が許さない」
とうとう美蘭はこらえ切れずに、未散を抱きしめてボロボロと涙をこぼす。
「未散ちゃん、辛かったね。がんばったね。一人でえらかったね。私、なにも気づかなくてごめんね。力になれなくて、本当にごめんね」
「んー、そんなにがんばってないよ。夢から覚めたって感じ。ほんと、結婚する前で良かった。ソルシエールのドレスを着て幸せになれなかったら、変なジンクス作っちゃうところだったもん」
「ジンクスなんてどうでもいいの! 未散ちゃんの幸せが一番だよ」
「ありがとう、美蘭。ほら、もうすぐミラノに行くじゃない? ちょうどいい傷心旅行だわ。ミラノでパーッと遊んじゃう。イタリア男でも捕まえようかな」
「うん。未散ちゃんなら10人でも20人でも捕まえられるよ」
「ちょっと。さすがの私もそんなにいらない」
ふふっと笑ってから、未散は美蘭の頭をなでる。
「美蘭、ありがとね。私の分まで美蘭が怒って号泣してくれたから、なんかスッキリした。って、酷い顔ね。ほら、ティッシュ」
「ありがど」
「すごい鼻声。しかも、ぶっさいくねえ」
「みぢるじゃん。ごばんだべにいご」
「ああ? なんだって? どこの田舎のなまりよ」
「いいがら、いご」
「はいはい。おごってね」
「もぢろん」
腫れ上がった美蘭のまぶたを覗き込んで、未散はおかしそうに笑った。
◇
しばらくは未散の心情をおもんぱかり、美蘭は高良に電話をする気になれずにいた。
メッセージのやり取りも、短く返事をする程度で、明らかにいつもとは違う。
一度だけ高良が【美蘭、なにかあった?】と聞いてきたが【なんでもないよ】と返してしまった。
未散はいつもと変わらず仕事中も明るく、完全に吹っ切れているのが分かる。
それだけに美蘭は、未だにやるせない気持ちを抱えて気を抜けば泣きそうになる自分を持て余していた。
そんな週末。
『プラージュ横浜』の挙式に立ち会う日が来た。
いつもと変わらず花嫁のドレスを整え、挙式を見守る。
無事にお見送りを済ませると、まるで見計らったかのように高良が現れ、美蘭の手を取りペントハウスへと向かった。
「高良さん、あの……」
美蘭が声をかけても高良は黙ったまま歩き続ける。
ドアを開けて部屋に入ると、すぐさま美蘭をぎゅっと胸に抱きしめた。
「美蘭、どうした? なにがあった?」
「え、あの……」
「美蘭が言わないなら聞かないでおこうとも思った。けど、顔を見たら我慢出来なくなった。美蘭、俺では力になれないか? こんなに辛そうな表情の美蘭を、黙って放っておくなんて出来ない」
「高良さん、違うの。本当になにもなくて。私は変わらず高良さんが好きで、高良さんもこうやって抱きしめてくれる。だから私は幸せで、でも……」
そこまで言った時、せきを切ったように美蘭の目から涙が溢れた。
「未散ちゃんが……。私の大切な未散ちゃんが」
美蘭は高良の胸に顔をうずめ、声を震わせて泣き続ける。
高良は黙って美蘭の頭をなで、気持ちが落ち着くのを待った。
やがてしゃくり上げながら顔を上げた美蘭に高良は優しく微笑み、手を引いてソファに座らせる。
美蘭はまだ止まらない涙を拭いながら、途切れ途切れに未散のことを話した。
「そうか、そんなことが」
高良はもう一度美蘭を抱き寄せ、頭をなでながら言い聞かせる。
「美蘭。常盤さんは美蘭がいてくれて、救われたと思うよ。誰にも相談出来ずに一人で抱えていた気持ちを、美蘭には打ち明けることが出来た。美蘭が自分のことのように怒って泣いて、気持ちに寄り添ってくれた。美蘭だけは味方なんだって、安心したと思う」
「だけど私は高良さんと一緒にいる。それが未散ちゃんを苦しめていたらどうしようって……」
「それが気になって、俺と電話するのも避けてたんだな。自分だけ幸せにはなれないって。だけど美蘭、逆の立場だったら? 美蘭は常盤さんの不幸を願うか?」
「まさか、そんな! 絶対にそんなこと思わない」
「それなら常盤さんも同じだ。誰よりも美蘭の幸せを願ってくれている。そういう人だろう? 常盤さんは」
「うん。ずっとずっと私の味方でいてくれた。どんな時も励ましてくれる優しい人なの、未散ちゃんは」
ふっと笑みをもらすと、高良は美蘭の顔を覗き込んだ。
「俺よりも長く美蘭と一緒にいたんだもんな、常盤さんは。美蘭、彼女が美蘭の幸せを願ってくれるように、美蘭も彼女の幸せを願おう。大丈夫、いつかきっと幸せになれるよ、彼女なら」
涙で潤んだ瞳で、美蘭は「うん」と頷く。
高良はそんな美蘭に微笑むと、また優しく頭を抱き寄せた。
美蘭が未散に相談すると「やりたい!」と目を輝かせ、改めて未散も入れた四人で打ち合わせをすることになった。
「新海ホテル&リゾートとしても、この話は進めて良いという結論に至った。責任者は私だ。これから社内でプロジェクトを立ち上げる」
高良の言葉に春日も頷く。
「こちらももちろん抜かりなく進めています。それで、一度このメンバーでミラノに視察に行きませんか? 春日ブライダルが提携している大聖堂と教会にご案内します。ホテルの立地の候補もいくつかご紹介しますので」
それはぜひ、ということで、早速四人は日程を相談する。
四人とも仕事が忙しいシーズンに入ったが、ゴールデンウィーク明けならなんとか調整出来て、5月中旬に1週間ミラノに行くことが決まった。
それまでに前倒しで仕事を終わらせようと、美蘭も未散も忙しくなる。
そんなある日。
いつものように仕事終わりに荷物をまとめ始めた未散が、「美蘭、ちょっといい?」と断ってから思いも寄らぬ話を始めたのだった。
「婚約、破棄……?」
美蘭は呆然としながら未散に聞き返す。
「どうこと? 未散ちゃん。一体、なにがあったの?」
信じられないとばかりに身を乗り出した。
「だって未散ちゃん、ウェディングドレスのデザインも考えてたし、挙式の日程だって秋頃にって彼と話してたんでしょう? それが、どうして?」
「ほんとよね。私も青天の霹靂だったわ」
そう言って寂しそうに笑うと、未散は顔を上げる。
「彼のうちは家柄がしっかりしてるって、前に話したでしょ?」
「うん。でもご両親に会って、結婚を認めてもらえたって未散ちゃん言ってたよね?」
「そうなんだけどさ。どうもそのあと彼の母親が、興信所を使って私の素性を調べたらしいのよ。で、私が子どもの頃に両親が離婚したことを知ったの。私に父親がいないってことは伝えてあったんだけど、どうしてなのか気になったんでしょうね」
「それがどうして婚約破棄に繋がるの?」
すると未散は肩をすくめた。
「彼の母親からいきなり電話がかかってきたの。『あなたの親が離婚したのなら、あなたも将来そうなるんじゃない?』って」
「は? どういう意味?」
「離婚に対するハードルが低いんじゃないかってことらしいわよ。夫婦でちょっとケンカになっても、すぐに離婚って言い出すんじゃないかって。『私は夫に不満なことがあってもずっと我慢してきた。でもあなたはそれが出来るの?』だって。知らんがな!」
未散は明るく笑い飛ばすが、美蘭は悔しさと怒りと悲しみが一気に込み上げてきた。
「酷い。なんてことを言うの、その人」
「自分が酷いことを言ってるなんて、思ってもないみたいだったわよ。『未散さんの方から息子に婚約破棄を切り出してちょうだい。でないとあの子は納得しないから』って、ケロッと付け加えるの」
「な、なによそれ!」
美蘭はガタッと椅子から立ち上がる。
「未散ちゃん、行くわよ。私、そのお母さんに抗議する!」
「美蘭、落ち着いてって。もう終わったことなの」
「え……。まさか未散ちゃん、彼に?」
「そう。他に好きな人が出来たから別れてって言ったの」
「ど、どうしてそんなことを! ねえ、今からでも間に合うよ。ちゃんと説明しに行こう!」
今にも飛び出して行こうとする美蘭の手を、未散はぎゅっと握った。
「美蘭、本当にもういいの。なんだかね、私の気持ちも一気に冷めちゃったんだ。彼のこと、もう好きじゃなくなったの。だって母親が私にそんなことを言ったなんて、まったく気づいてないんだもん。『うちの母さんも、未散のこといいお嬢さんねって言ってたぞ』ってにこにこしちゃってさ。私一人が悩んでバカみたいって。だからさっさと別れてきた」
「未散ちゃん、でも……」
「だって考えてみてよ。結婚しても同じように私は陰であの人に虐げられて、彼はそれを知らずにへらへらしてんのよ? きっと私、我慢出来ずに離婚したくなると思う。その時あの人に『ほらね』とか言われたら、それこそもう殴りかかっちゃうかも。ね? そんな物騒なことになる前に、別れた方がいいと思わない?」
「未散ちゃん……」
「それに私、あの人のことを『お母さん』なんて呼びたくない。あの人きっと、私の母親のこともさげすむと思うから。そんなの私が許さない」
とうとう美蘭はこらえ切れずに、未散を抱きしめてボロボロと涙をこぼす。
「未散ちゃん、辛かったね。がんばったね。一人でえらかったね。私、なにも気づかなくてごめんね。力になれなくて、本当にごめんね」
「んー、そんなにがんばってないよ。夢から覚めたって感じ。ほんと、結婚する前で良かった。ソルシエールのドレスを着て幸せになれなかったら、変なジンクス作っちゃうところだったもん」
「ジンクスなんてどうでもいいの! 未散ちゃんの幸せが一番だよ」
「ありがとう、美蘭。ほら、もうすぐミラノに行くじゃない? ちょうどいい傷心旅行だわ。ミラノでパーッと遊んじゃう。イタリア男でも捕まえようかな」
「うん。未散ちゃんなら10人でも20人でも捕まえられるよ」
「ちょっと。さすがの私もそんなにいらない」
ふふっと笑ってから、未散は美蘭の頭をなでる。
「美蘭、ありがとね。私の分まで美蘭が怒って号泣してくれたから、なんかスッキリした。って、酷い顔ね。ほら、ティッシュ」
「ありがど」
「すごい鼻声。しかも、ぶっさいくねえ」
「みぢるじゃん。ごばんだべにいご」
「ああ? なんだって? どこの田舎のなまりよ」
「いいがら、いご」
「はいはい。おごってね」
「もぢろん」
腫れ上がった美蘭のまぶたを覗き込んで、未散はおかしそうに笑った。
◇
しばらくは未散の心情をおもんぱかり、美蘭は高良に電話をする気になれずにいた。
メッセージのやり取りも、短く返事をする程度で、明らかにいつもとは違う。
一度だけ高良が【美蘭、なにかあった?】と聞いてきたが【なんでもないよ】と返してしまった。
未散はいつもと変わらず仕事中も明るく、完全に吹っ切れているのが分かる。
それだけに美蘭は、未だにやるせない気持ちを抱えて気を抜けば泣きそうになる自分を持て余していた。
そんな週末。
『プラージュ横浜』の挙式に立ち会う日が来た。
いつもと変わらず花嫁のドレスを整え、挙式を見守る。
無事にお見送りを済ませると、まるで見計らったかのように高良が現れ、美蘭の手を取りペントハウスへと向かった。
「高良さん、あの……」
美蘭が声をかけても高良は黙ったまま歩き続ける。
ドアを開けて部屋に入ると、すぐさま美蘭をぎゅっと胸に抱きしめた。
「美蘭、どうした? なにがあった?」
「え、あの……」
「美蘭が言わないなら聞かないでおこうとも思った。けど、顔を見たら我慢出来なくなった。美蘭、俺では力になれないか? こんなに辛そうな表情の美蘭を、黙って放っておくなんて出来ない」
「高良さん、違うの。本当になにもなくて。私は変わらず高良さんが好きで、高良さんもこうやって抱きしめてくれる。だから私は幸せで、でも……」
そこまで言った時、せきを切ったように美蘭の目から涙が溢れた。
「未散ちゃんが……。私の大切な未散ちゃんが」
美蘭は高良の胸に顔をうずめ、声を震わせて泣き続ける。
高良は黙って美蘭の頭をなで、気持ちが落ち着くのを待った。
やがてしゃくり上げながら顔を上げた美蘭に高良は優しく微笑み、手を引いてソファに座らせる。
美蘭はまだ止まらない涙を拭いながら、途切れ途切れに未散のことを話した。
「そうか、そんなことが」
高良はもう一度美蘭を抱き寄せ、頭をなでながら言い聞かせる。
「美蘭。常盤さんは美蘭がいてくれて、救われたと思うよ。誰にも相談出来ずに一人で抱えていた気持ちを、美蘭には打ち明けることが出来た。美蘭が自分のことのように怒って泣いて、気持ちに寄り添ってくれた。美蘭だけは味方なんだって、安心したと思う」
「だけど私は高良さんと一緒にいる。それが未散ちゃんを苦しめていたらどうしようって……」
「それが気になって、俺と電話するのも避けてたんだな。自分だけ幸せにはなれないって。だけど美蘭、逆の立場だったら? 美蘭は常盤さんの不幸を願うか?」
「まさか、そんな! 絶対にそんなこと思わない」
「それなら常盤さんも同じだ。誰よりも美蘭の幸せを願ってくれている。そういう人だろう? 常盤さんは」
「うん。ずっとずっと私の味方でいてくれた。どんな時も励ましてくれる優しい人なの、未散ちゃんは」
ふっと笑みをもらすと、高良は美蘭の顔を覗き込んだ。
「俺よりも長く美蘭と一緒にいたんだもんな、常盤さんは。美蘭、彼女が美蘭の幸せを願ってくれるように、美蘭も彼女の幸せを願おう。大丈夫、いつかきっと幸せになれるよ、彼女なら」
涙で潤んだ瞳で、美蘭は「うん」と頷く。
高良はそんな美蘭に微笑むと、また優しく頭を抱き寄せた。
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