不満

NISHINO TAKUMI

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4話

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俺と太一&真春チームによって
体育教師を8割倒してから…約5時間が経過した。
今のところ俺や真春、勇紀はやられずにすんでいる。
特に俺の率いるチームは被害はほぼ0。
真晴チームは15人、勇紀チームは20人の被害が出てはいるものの
大体が教師を巻き添えにやられてくれてるので
問題はなかった。現在の脱落者は…
教師チーム残り60人(体育2人は未だ倒せず)
生徒チーム115人(一哉チーム 50 真晴チーム 35 勇紀チーム 30)
となっている。

言い忘れていたが俺のチームは1~3年のスポーツの有段者やアスリートレベルの実力者、文系秀才を50人集めたチームだ。
真春チームは、団結力の強いメンバーで科学や理科分野にとことん強いメンバーの集まり50人のチーム。
勇紀チームは、情報やパソコンに強いメンバーや作戦遂行をうまく進めれるずる賢いメンバー50人のチーム…ただし、弱いためやられやすい。



太一『そろそろ…赤坂が本気だしてくるぞ』
一哉『赤坂…蓮!どうだ?できそうか?』
蓮『うーん…まだ時間がかかりそうです…』
一哉『気にするな…焦らずミスなくたのむ…愛実!食料調達をたのむ夜のうちに明日の準備を始めるために』
愛実『わかった…いってくるよ』
愛実はベストを脱ぎ、ナイフをその場において、でていった。
俺は勇紀チームに電話を掛ける

TEL
勇紀『どうした?一哉?』
一哉『今、愛実に買い出しに行ってもらってる。
こっちに食料が届き次第…届けにいく。
勇紀のチームは人が減りすぎてるから動かなくていい。
俺と太一で届けにいく』
勇紀『あぁ…わりぃな。頼んだ…で、次は誰を狙おうか』
一哉『…厄介なのは理数系の10人と体育の2人。
こいつら以外を潰すなら…食料を加工できる家庭科教師を潰そう。下手に飯が食えなくなる』
勇紀『了解。さっきから学校全体の監視カメラ映像見てるけど…おかしいんだ』
一哉『なにが?』
勇紀『教師がどこにもうつらねぇ…死角に入ってやがる』
一哉『ちっ…監視ができねぇか…なら強制的に映るようにしてやるだけだ。こっちから責めるぞ』
勇紀『短期決戦の方が休めるしな』
一哉『まあ…夏休み間でなくなったら困るからな。
雑魚は最初で叩き潰すのが一番だ。赤坂と渡邉を倒すときには50人ぐらい残しておきたいから、さっさと倒さないとな』
勇紀『了解』
俺は電話を切って明里と美玲を呼んだ。
一哉『明里!美玲!行くぞ!』
美玲『やっと?』
明里『何の教科教師を潰すの?』
一哉『家庭科』
美玲『やったね。ってことは中田とかでしょ?』
明里『家庭科のおばさんうるさいからね…殺り甲斐ある!』
この2人は…
菅居美玲 ダンスのプロでとにかく運動神経が凄い。
月村明里 薙刀2段の実力者。何をするにしても筋がいい。料理は     かなりの怪物

明里『どこからいこうか』
一哉『とりあえず、家庭科室。それまでに他の教科がいれば
そいつも潰していく』
美玲『料理のばばあ達がナイフ使ってくるのかな?』
一哉『そりゃ、使ってくるだろ…ルールだし』

俺たちがそんな話をしながら校内を進んでいると…
目の前からターゲットの中田がやってきた。

中田『あら、西野君に明里さん、美嶺さんじゃない?』
美玲『漢字違うから!このばばぁ!』
中田『はぁ…赤坂先生が言ってたことは本当のようね』
一哉『美玲…今は押さえて。赤坂先生がなにか?』
中田『生徒はうまく教師を倒してきていることで調子に乗ってるってね』
一哉『そんなことはないです。今は先生が挑発したんですよ?』
中田『あら、西野君はさすがね…さて、じゃあやる?』
中田先生がナイフを構える。…が、ナイフを捨てた。
美玲『は?降参ですか(笑)潔くていいですねぇ』
美玲がナイフをあてに近づいた瞬間…
一哉『罠だ!逃げろ!!』
しかし、時すでに遅し…中田先生が美玲の首を掴み壁に押さえつけた。
美玲『うっ…』
中田『確かこれを胸に当てればいいのよねぇ?』
一哉『くっ…!!』
明里がキレて中田先生に飛びかかろうとする。
一哉『明里!おさえて!』
中田『あら、西野君?降参するの?』
一哉『いえ…先生、料理で勝負しましょう』
明里『え!?』
中田『フフフ…私相手にあなた達が勝てるの?…特にそこにいる明里さんとやらがいて』
明里『か、一哉!自分で言うのもあれだけど…エラいことになるから!(まじで勘弁!勝てない!)』
一哉『もちろん、勝てますよ…その代わり負けたら素直にリタイヤしてください』
中田『ええ。もちろんいいわよ』
一哉『では…審査員は数学の田中先生、根雪先生。
理科の福留先生に頼みましょう』
中田『いいけど、毒でも盛って全員倒すつもりかしら?』
一哉『いえ、3人いれば必ず意見が別れます。その方が1人より確実でしょう?それに毒盛ったらその時点で負けになりますから』
中田『さすがね。いいわよ、じゃあお題は…和食でいいかしら?』
一哉『もちろん』
俺達はそのまま調理室に移動し、審査員の先生を呼んだ。

明里…には手を出させず皮剥きだけをやらせた。

田中『西野…あいつ料理もできたのか…』
根雪『中田先生…勝手に4人の脱落をかけちゃったけど…勝てるのかしら…』
福留『とりあえず信じましょう…』
そして、俺達は料理を順番に出して審査結果を待った。
一哉『では…勝ちだと思うチームに手を挙げてください。
嘘をついた場合…俺が一斉にあなたたちを潰します』
『(俺は審査の間に真春チームから3人を呼び出している)』
一哉『では…中田先生が勝ちだと思う先生挙手を』
3人『…』
中田『なっ!!!!』
明里『やったね!勝った!』
美玲『(明里は皮剥きだけだけどね…)だね!』
一哉『では、全員リタイア宣言をし…』
福留『何いってるの?私たちは誰もあなたたちの勝ちなんて言ってないわよ?』
田中『引き分け…つまり賭けも無効だ。』
一哉『!!!』
根雪『ごめんなさいね。じゃあ、殺ろうか』
一哉『…GO』
根雪『え?』
俺の合図と共に3人が家庭科室に乗り込んできた。
根雪『!!!』
田中『い、いつの間に!』
福留『くっ…ふざけんじゃないわよ!!!』
美玲に飛びかかる福留先生…しかし…美玲はしなやかに避けながら
なんとか勝負をしている。
田中『くそ!こうなったらヤケだ!!』
田中先生がナイフを取り出して明里に飛びかかる…が…
明里『スネェ!!』
明里はホウキにナイフを縛り付けただけの簡単な薙刀もどきで
田中先生のすねをうつ。
田中『痛っ!!』
根雪先生は俺にナイフを向けたまま警戒している。
しかし…忘れてはいけない。俺達3人だけじゃないことを。
根雪先生の後ろから生徒が飛びかかり腕を押さえ込む。
中田『根雪先生を放しなさい!』
中田先生が二人に飛びかかる。
俺はすかさず応戦し、相手マークをすれ違い様に突く。
一哉『中田先生、脱落です。ここからは突けても無効です』
中田『くっ…そんな…』
田中『痛って!…すねを狙うな!!』
明里が問答無用で長さのリーチを使い、攻撃を仕掛けている。
明里『なら、リタイアを。次は腕とすね…連続でいきます』
明里が構えた瞬間…。
田中『くそ!…リタイアだ…』
根雪『腕を離して…リタイアするわ…』
これで3人を片付けた…しかし…。
事態は最悪の結末を生んだ。

??『貴様ら…調子にのってんじゃねぇぞ…』
??『これでこのゲームもおしまいだ!』
入口から…赤坂と渡邉の体育ペアがやってきてしまった。

一哉『!!!(まずい…ここにいるのは6人…しかし美玲は福留先生に…)あ、赤坂先生…渡邉先生…』
赤坂『なぁ、西野。お前ら調子に乗りすぎたよなぁ』
渡邉『まあ、一気に体育教師を片付けたのは見事だが…ふざけすぎだな』
一哉『(まじでやばい…ナイフ1本でこの2人に勝てるわけがない…)』


絶体絶命のピンチ…
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