STUDYゲーム

NISHINO TAKUMI

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第1章 最大のピンチ

いざ、ゲーム…START

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テストオール赤点を取ってしまった私は
訳の分からないことを言う男
堀美紗につれてこられた夢の世界で
100pt…つまり100問の問題を解かなければいけないと告げられた
私の巻き添えで一緒につれてこられた
親友の玲香、妹の瑠夏、幼なじみの美月
やる気が最初はなかった3人だが
100pt以上貯めてから脱出できれば
全体-100で残った分のポイントを
1pt1万で換金してくれると言われ
やるき満々でゲームがスタート
するのを待っていた…

堀『さあ、準備はいいかな?
問題の難易度によってももらえるポイントに変化がつくことがあるから頑張ってね
では!ゲーム…スタート』
そういうと堀くんはどこかへ消えていった…

私『これ動いてる人も
リアルに存在してる人なんだよね…
もし殴ったらその人
実際に痛みを感じるわけ?

美月『まさか!やるつもり!?』

私『なんか面白そうじゃん』

瑠夏『それで死んじゃったら
お姉ちゃん!犯罪者だよ!?
やめなって!』

私『だって夢の世界だしいいじゃん』

玲香『あのねぇ…この世界で起きたことは後日現実でも起きるわけ
つまり起きるってことは犯人がいる
…あなたが捕まることが決まってるんだよ?
そんなことするんじゃなくてさ…
はやく問題探さないと』
至って真面目な玲香だ

私『どこにあるのかわかんないじゃん…
店のなかにあるとかなのかなぁ』

瑠夏『お姉ちゃん!もしかして…
これが問題なのかな?』
妹は不思議そうに近くの地面の
文字を読み上げた

『Q 地球は何の周りを回っている?』

私『え…?瑠夏…その頭の黄色い文字なに?』

瑠夏『え?何々…回答者?』

美月『瑠夏ちゃんに解答権があるってことじゃない?』

瑠夏『え、そーなのかな?
じゃあ…答え『太陽』』 
瑠夏がそう答えたとたん
地面が赤く光って
瑠夏の胸のところに1と刻まれた…

瑠夏『え、今のでクリア?1ptってこと?』

玲香『まさか…1ptがここまで簡単なものがあるのか…』

美月『これならさっさと見つけて
脱出しちゃおうよ』
すると…そこに嫌な声が…
堀『お見事。瑠夏ちゃん君が正解者
第一号だよ』

私『なにしにきたの!?』
そう聞くと堀君は…

堀『言い忘れたことがあったから
伝えにきたんじゃないか。
そんなに嫌がらなくても』
と笑いながら答えた

堀『この世界の問題には限りがあるから
無闇に答えない方がいい
例えば最大10pt問題があるんだけど
1ptは60問
2ptは50問
3ptも20問
4ptも10問
5ptは5問
6ptは5問
7ptは5問
8ptは5問
9ptは5問
10ptは3問となってるよ
それがあと何問残っているかは
問題を解いたときに表示されるから
情報を共有するといい
僕が出した場合はこの数は減らない。
ちなみに僕から出された問題で
最高難易度は50pt
50ptもっていなかったら間違えたとき
即死だね…ルールは僕が言ったのがすべてではない。あれは最低限のルールだから
下手にやらない方がいいよ
僕に聞きたいことがあったら
『YOUR QUESTION-10』と言って
所持ptから10pt出せば
1つ僕に聞くことができるよ
じゃあね~』

玲香『つまり…このゲームは何で死ぬかも分からない…
でも今の言葉からわかるのは…
間違えてもそれと同じptをもっていればマイナスされるだけで死ぬことはない…
自分の持ってるptがマイナスに
なったら死ぬってことだね…』

瑠夏『そっか…じゃあ…バラバラに動かない方がいいかもね…
それと私が今解いちゃったから
1pt問題はあと59問だね』

私『さっきのルールからするとさ?
今みたいに誰かが見つけた問題でも
他の人に解答権を譲ることが
できるんだよね?
その人が譲れば…』

美月『そういうことにもなるね』

玲香『このゲームの発端は麻衣だよね…?
つまり…麻衣が脱出できないと
皆も脱出できないんじゃ…』

瑠夏『あ、ありえる…
お姉ちゃん…頼むから答えてね…』

美月『まあ、推測でしかないから
下手にプレッシャーかけるのもあれだよね…』
 
瑠夏『10ptたまってからあいつに聞けば
いいじゃん?』

私『そうだよね…頑張ろう!』

全員『うん!』







こうして死のSTUDY GAMEに
挑むことをきめた私たち…

このときはまだ
ゲームの本当の意図をしらなかった…
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