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第7章 混乱へようこそ(新4日目)
7ー4 新4日目会議(上)
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猿の事を考えるな。
と言われると気にもしていなかった猿が頭から離れなくなるのが人というもの、だという。今夜ここでは「爆弾魔」のことを話してはならない。
見ている「顧客」からすれば会議は「リアル人狼ゲーム」の中でもクライマックスだ。その分運営連中も注意を払っているだろう。
爆弾魔の存在を伏せようとするほど暗示してしまわないとは限らない。
またこれだけ人数がいればひとりふたり爆弾魔について言ってはならないと理解していない馬鹿もいそうだ。どちらにしてもラクシュミは言葉を重ねて叩き消す覚悟だった。
『爆破だけで意味はあるか』
『前の時武装した男は三人もいた』
「空調漬けで忘れているかもしれないが外は灼熱だ。昼間の移動は無理だろう』
下に重ねられた布巾表裏に次々とコメントが増える。
『恐いのはイヤだ』
言葉使いからレイチェルか。
『機械専攻のスンダルが首輪を処理しなければ無意味だと言っていたが』
筆跡からも内容もこちらはアビマニュだろう。
爆弾魔は時折bを丸で囲んだ印を文末に付け返答している。
『私なら首輪は処理出来る b』
自信満々だが本当なのだろうか。何しろ命がかかっている、いい加減な根拠では動けない。
『首輪、対武装、移動手段が課題』
ラクシュミは書き込んだ。
夕方に死者が出たのは初めてで、活発で影響力もあったファルハを思いがけなく失ったショックは収まっていない。
アビマニュも普段以上に緊張した面持ちで唇を引き結んでから口火を切った。
まずはウルヴァシに英語の要約筆記を依頼する。トーシタの隣のイムラーンが放心状態で使いものになりそうになかったからだ。が、
「イムラーンお兄さん」
目に同情をいっぱいにたたえたトーシタが手を合わせて隣から覗くと、
「大丈夫だよ。ぼくが書くから」
耳には入っていたようですぐ動き出した。
続いて議論がわからなくなったら挙手して止めるようラディカに伝えると、
「朝の内容はファルハさんに教えてもらいました。ここからは頑張ります!」
こちらも真剣に答えた。
エクジョットがいなくなった今、トーシタとラディカのみがヒンディー語の討議に難がある人間だ。
アビマニュは最初にファルハ発見の経緯を語った。
正直痛い。
建築の知識は元より、発言が多く内容も有用だがクリスティーナや自分のように敵を作るタイプではなく、皆を結びつけるには貴重な人材だった。
悼むより先にその考えが浮かんだ自分は生存へのエゴにまみれている。
「手がかりを得ようと天井裏からディヴィアさんの部屋へ入室を試みたのでしょうか」
「今までは住人が亡くなれば部屋に入れた。そして一度締めたらドアは開かなくなった。その前なら咎めがなかったから油断したのか……わからない」
ラクシュミは首を振る。
「ファルハ、ディヴィアさんの何にこだわってたんだろう?」
とはアンビカ。
(私が「連中」側のスパイがいる可能性を言ったから? トーシタとウルヴァシだけでなくディヴィアにも疑いを持ったの?)
「何かおかしいです」
ダルシカがアーモンド型の目を強く前に向ける。
「何故警告で終わらなかったのでしょうか。私がプージャさんの部屋に入った時はそうでした」
「そういえばそうだ」
アンビカが呟き、
「あの時はまだルールがはっきりしていなかった。クリスティーナが交渉して、向こうが厳格な私室入室禁止ルールを明らかにした」
ラクシュミは注意を促す。とスンダルが、
「実は俺、女の人の足を持って引っ張るとか出来なかったんで、ファルハさんの腕を取って梁向こうから引き出したんです。その時ディヴィアさんの部屋側に腕を入れているんですが何もなかった」
不思議そうに明かす。
「あの薬って少しの間自分がどこに居るかわからなくなりませんか? ファルハさんもそれで、身を起こそうとしても梁の下だから出来なくて、時間がかかっているうちに『連中』に指示に従わないと見なされてやられたのでは」
痛ましげに目を細める。と、
(!)
「◯×△□……!」
ラディカが唸り吐き捨てた。
テルグ語なので意味はわからない。
「多分、自分の時は何故と言っているようですが……」
同じドラヴィタ系言語タミル語話者のイムラーンが当惑したようにテーブルを見る。
「それなら、あの時、警告してくれれば、良かったのに」
今度は区切りながらゆっくりヒンディー語で語ったラディカにはっとした。邸宅の回り廊下での光景を思い出す。
「ラクシュミさんどうでした?」
案の定アビマニュは水を向け、
「あの位置なら腕はラディカの部屋に入っていた」
ロハンの狼藉の時のことで頷く。頭の中で素早く話を組み立て仰いで、
「これをお楽しみのお客様とやら?」
英語で話し出した。
「大金を払ってこんないい加減なルールの『見世物』で楽しめますの? ある『プレイヤー』は別の人の部屋に歩いて入って、警告の薬注入はあったものの無事出ました」
ちらりとダルシカを見る。
「今回の女性は上半身が入っただけで殺されました。その彼女を助けようとした人も、別の男性も腕が他人の部屋に侵入していますが警告すらなかったんです。この程度の恣意的な運営で『ゲーム』と言えるのでしょうか。例えば競馬で、スタミナがなく失速しやすい馬を勝たせるためにそのレースだけゴールを短く設定したらそれはもう『競技』ではありません。あなた方は『プレイヤー』だけでなく、主催者にもルールを厳格に守らせるよう要請した方がよろしいんではないですこと?」
ことさら上品ぶった嫌味な英語で捲し立てた。と、
「あなたはおかしいです!」
ウルヴァシが反駁した。
「わたしたちは『ルール』で上の人たちに管理されここに監禁されています。その『ルール』を守れだなんて、ラクシュミさんまさか、上の人たちのー」
最後まで言わせなかった。
「それが私たちを守る助けとなる」
強く言い放つ。
頭の後ろで「猿の事」、クリスティーナのアイデアと爆弾魔のメッセージについて考える。
「何をやったら殺されるのか。明確でないからファルハのようなことになる。彼らは恐怖で私たちの行動を縛ろうとしている」
「僕も同感です。恣意的な『ルール』運用は著しく『連中』に有利だ」
「『ゲーム』にもならない」
アビマニュの援軍を受け続ける。彼もおそらく同じように裏の事を考えている。
ウルヴァシは表情を消し特に反論しようとはしなかった。
他の面々はそれなりに理解しているようだ。
「私は死にたくない!」
思ったより語気が強くなった。深く呼吸して穏やかに語り直す。
「家に、職場に帰りたい。そのための発言だから怪しく思った人はその辺理解して」
ウルヴァシとトーシタに短く目を遣る。言い分はないようなのでもう一度上を向く。
「今明確にしてもらえません? 『他人の部屋』に入るというのはどこまでは許されてどの段階が警告で、最後には殺害する『処理』の基準を教えてください。この夕方、9番のファルハに『処理』を適用したのはどの理由でですか」
軽やかに回る天井扇風機のカラカラという音の他に反応はなかった。少し待って、
「……無視ですか」
「ラクシュミさん、そろそろいいですか?」
アビマニュが短い言葉をかける。
そうだ、ファルハの件は直接投票に関係ない。会議は三十分だけだが今日も「狼」の手がかりは掴めていない。
頷いて話を彼に譲る。
「最初にお詫びです。資料を作ると言っていたのですが、色々あって事前には出来上がりませんでした。これ、ラクシュミさんには確認してもらったものです。回しながら説明します」
と隣のレイチェルに紙を渡す。
「『占星術師』はディヴィアさんが本物ならジョージさんが『狼』、クリスティーナさんが本物なら違う。『タントラ』でマーダヴァンが本物ならクリスティーナさんは狼じゃない」
「人狼」でないと言っても「象」陣営や「狼」陣営の村人「漂泊者」の可能性はある。組み合わせは複雑なのでいちいち書かなかったと断る。
「現在『人狼』は2人から4人。まずゴパルさんはほぼ確実に『人狼』でした。それ以外となると意見が分かれるところですが、ジョージさんが『狼』でもアルジュンが『狼』でも亡くなっていますので5-2に今日増えた『変成狼』を加えて最大4人です。ラクシュミさんには要らないと言われたけど下に『村人』敗北の最短モデルを書いてあります」
(要らないとまでは言っていない)
煩雑な計算は彼やクリスティーナのようなゲーム経験者ではないと理解が難しい。
「『村人』に一番不利なモデルなので『人狼』4人に『象』陣営も無傷で2人、『村人』8人とします。夜の処刑・狼の襲撃と今日明日全部『村人』が殺されたら明日の夜には『村人』と『人狼』の人数が同数の4人でゲームは終了、『象』が生き残っているのでこの場合は『象』の勝利となります」
(思ったより短い)
つまり裏で動いている計画は明日にでも実行されなければならない。
(しかしー)
首輪、対武器、脱出手段全てにまともな案が出ていない!
『外は灼熱。昼間の移動は無理』
『夜は監視が厳しくなる。夕方からでいいのでは』
『ここはどこ。どこへ逃げる?』
『水は持ち出そう』
『業務用に車はあるはず』
『キーは?』
『付けっぱなしだろう』
そして免許を持っているのは自分とスンダル、ロハン、そしてファルハだった。
今日爆弾魔が存在を露わにしたのは偶然ではない。
自分とアビマニュが話を聞いた中の誰かだろう。スンダル、アンビカ、ウルヴァシ、トーシタ、それからファルハ。
夕方以降bに○の爆弾魔のコメント返しがないのが気にかかる。
ファルハが爆弾魔だったなら計画は完全に練り直しだ。
「つまり、夜の会議の投票で外れを出す余裕はないと思ってください」
「そう言われたってよぉ」
不機嫌に投げたラジェーシュにアビマニュは静かに微笑んだ。
「そこで僕から、今日の投票について提案があります」
<注>
・兄
プラサットがよくロハンに言う「バーイ」はヒンディー語。
「アンナ」はここではカンナダ語。イムラーンのタミル語でも「アンナ」(発音は若干違うようです)なので通じると思い話しています。
と言われると気にもしていなかった猿が頭から離れなくなるのが人というもの、だという。今夜ここでは「爆弾魔」のことを話してはならない。
見ている「顧客」からすれば会議は「リアル人狼ゲーム」の中でもクライマックスだ。その分運営連中も注意を払っているだろう。
爆弾魔の存在を伏せようとするほど暗示してしまわないとは限らない。
またこれだけ人数がいればひとりふたり爆弾魔について言ってはならないと理解していない馬鹿もいそうだ。どちらにしてもラクシュミは言葉を重ねて叩き消す覚悟だった。
『爆破だけで意味はあるか』
『前の時武装した男は三人もいた』
「空調漬けで忘れているかもしれないが外は灼熱だ。昼間の移動は無理だろう』
下に重ねられた布巾表裏に次々とコメントが増える。
『恐いのはイヤだ』
言葉使いからレイチェルか。
『機械専攻のスンダルが首輪を処理しなければ無意味だと言っていたが』
筆跡からも内容もこちらはアビマニュだろう。
爆弾魔は時折bを丸で囲んだ印を文末に付け返答している。
『私なら首輪は処理出来る b』
自信満々だが本当なのだろうか。何しろ命がかかっている、いい加減な根拠では動けない。
『首輪、対武装、移動手段が課題』
ラクシュミは書き込んだ。
夕方に死者が出たのは初めてで、活発で影響力もあったファルハを思いがけなく失ったショックは収まっていない。
アビマニュも普段以上に緊張した面持ちで唇を引き結んでから口火を切った。
まずはウルヴァシに英語の要約筆記を依頼する。トーシタの隣のイムラーンが放心状態で使いものになりそうになかったからだ。が、
「イムラーンお兄さん」
目に同情をいっぱいにたたえたトーシタが手を合わせて隣から覗くと、
「大丈夫だよ。ぼくが書くから」
耳には入っていたようですぐ動き出した。
続いて議論がわからなくなったら挙手して止めるようラディカに伝えると、
「朝の内容はファルハさんに教えてもらいました。ここからは頑張ります!」
こちらも真剣に答えた。
エクジョットがいなくなった今、トーシタとラディカのみがヒンディー語の討議に難がある人間だ。
アビマニュは最初にファルハ発見の経緯を語った。
正直痛い。
建築の知識は元より、発言が多く内容も有用だがクリスティーナや自分のように敵を作るタイプではなく、皆を結びつけるには貴重な人材だった。
悼むより先にその考えが浮かんだ自分は生存へのエゴにまみれている。
「手がかりを得ようと天井裏からディヴィアさんの部屋へ入室を試みたのでしょうか」
「今までは住人が亡くなれば部屋に入れた。そして一度締めたらドアは開かなくなった。その前なら咎めがなかったから油断したのか……わからない」
ラクシュミは首を振る。
「ファルハ、ディヴィアさんの何にこだわってたんだろう?」
とはアンビカ。
(私が「連中」側のスパイがいる可能性を言ったから? トーシタとウルヴァシだけでなくディヴィアにも疑いを持ったの?)
「何かおかしいです」
ダルシカがアーモンド型の目を強く前に向ける。
「何故警告で終わらなかったのでしょうか。私がプージャさんの部屋に入った時はそうでした」
「そういえばそうだ」
アンビカが呟き、
「あの時はまだルールがはっきりしていなかった。クリスティーナが交渉して、向こうが厳格な私室入室禁止ルールを明らかにした」
ラクシュミは注意を促す。とスンダルが、
「実は俺、女の人の足を持って引っ張るとか出来なかったんで、ファルハさんの腕を取って梁向こうから引き出したんです。その時ディヴィアさんの部屋側に腕を入れているんですが何もなかった」
不思議そうに明かす。
「あの薬って少しの間自分がどこに居るかわからなくなりませんか? ファルハさんもそれで、身を起こそうとしても梁の下だから出来なくて、時間がかかっているうちに『連中』に指示に従わないと見なされてやられたのでは」
痛ましげに目を細める。と、
(!)
「◯×△□……!」
ラディカが唸り吐き捨てた。
テルグ語なので意味はわからない。
「多分、自分の時は何故と言っているようですが……」
同じドラヴィタ系言語タミル語話者のイムラーンが当惑したようにテーブルを見る。
「それなら、あの時、警告してくれれば、良かったのに」
今度は区切りながらゆっくりヒンディー語で語ったラディカにはっとした。邸宅の回り廊下での光景を思い出す。
「ラクシュミさんどうでした?」
案の定アビマニュは水を向け、
「あの位置なら腕はラディカの部屋に入っていた」
ロハンの狼藉の時のことで頷く。頭の中で素早く話を組み立て仰いで、
「これをお楽しみのお客様とやら?」
英語で話し出した。
「大金を払ってこんないい加減なルールの『見世物』で楽しめますの? ある『プレイヤー』は別の人の部屋に歩いて入って、警告の薬注入はあったものの無事出ました」
ちらりとダルシカを見る。
「今回の女性は上半身が入っただけで殺されました。その彼女を助けようとした人も、別の男性も腕が他人の部屋に侵入していますが警告すらなかったんです。この程度の恣意的な運営で『ゲーム』と言えるのでしょうか。例えば競馬で、スタミナがなく失速しやすい馬を勝たせるためにそのレースだけゴールを短く設定したらそれはもう『競技』ではありません。あなた方は『プレイヤー』だけでなく、主催者にもルールを厳格に守らせるよう要請した方がよろしいんではないですこと?」
ことさら上品ぶった嫌味な英語で捲し立てた。と、
「あなたはおかしいです!」
ウルヴァシが反駁した。
「わたしたちは『ルール』で上の人たちに管理されここに監禁されています。その『ルール』を守れだなんて、ラクシュミさんまさか、上の人たちのー」
最後まで言わせなかった。
「それが私たちを守る助けとなる」
強く言い放つ。
頭の後ろで「猿の事」、クリスティーナのアイデアと爆弾魔のメッセージについて考える。
「何をやったら殺されるのか。明確でないからファルハのようなことになる。彼らは恐怖で私たちの行動を縛ろうとしている」
「僕も同感です。恣意的な『ルール』運用は著しく『連中』に有利だ」
「『ゲーム』にもならない」
アビマニュの援軍を受け続ける。彼もおそらく同じように裏の事を考えている。
ウルヴァシは表情を消し特に反論しようとはしなかった。
他の面々はそれなりに理解しているようだ。
「私は死にたくない!」
思ったより語気が強くなった。深く呼吸して穏やかに語り直す。
「家に、職場に帰りたい。そのための発言だから怪しく思った人はその辺理解して」
ウルヴァシとトーシタに短く目を遣る。言い分はないようなのでもう一度上を向く。
「今明確にしてもらえません? 『他人の部屋』に入るというのはどこまでは許されてどの段階が警告で、最後には殺害する『処理』の基準を教えてください。この夕方、9番のファルハに『処理』を適用したのはどの理由でですか」
軽やかに回る天井扇風機のカラカラという音の他に反応はなかった。少し待って、
「……無視ですか」
「ラクシュミさん、そろそろいいですか?」
アビマニュが短い言葉をかける。
そうだ、ファルハの件は直接投票に関係ない。会議は三十分だけだが今日も「狼」の手がかりは掴めていない。
頷いて話を彼に譲る。
「最初にお詫びです。資料を作ると言っていたのですが、色々あって事前には出来上がりませんでした。これ、ラクシュミさんには確認してもらったものです。回しながら説明します」
と隣のレイチェルに紙を渡す。
「『占星術師』はディヴィアさんが本物ならジョージさんが『狼』、クリスティーナさんが本物なら違う。『タントラ』でマーダヴァンが本物ならクリスティーナさんは狼じゃない」
「人狼」でないと言っても「象」陣営や「狼」陣営の村人「漂泊者」の可能性はある。組み合わせは複雑なのでいちいち書かなかったと断る。
「現在『人狼』は2人から4人。まずゴパルさんはほぼ確実に『人狼』でした。それ以外となると意見が分かれるところですが、ジョージさんが『狼』でもアルジュンが『狼』でも亡くなっていますので5-2に今日増えた『変成狼』を加えて最大4人です。ラクシュミさんには要らないと言われたけど下に『村人』敗北の最短モデルを書いてあります」
(要らないとまでは言っていない)
煩雑な計算は彼やクリスティーナのようなゲーム経験者ではないと理解が難しい。
「『村人』に一番不利なモデルなので『人狼』4人に『象』陣営も無傷で2人、『村人』8人とします。夜の処刑・狼の襲撃と今日明日全部『村人』が殺されたら明日の夜には『村人』と『人狼』の人数が同数の4人でゲームは終了、『象』が生き残っているのでこの場合は『象』の勝利となります」
(思ったより短い)
つまり裏で動いている計画は明日にでも実行されなければならない。
(しかしー)
首輪、対武器、脱出手段全てにまともな案が出ていない!
『外は灼熱。昼間の移動は無理』
『夜は監視が厳しくなる。夕方からでいいのでは』
『ここはどこ。どこへ逃げる?』
『水は持ち出そう』
『業務用に車はあるはず』
『キーは?』
『付けっぱなしだろう』
そして免許を持っているのは自分とスンダル、ロハン、そしてファルハだった。
今日爆弾魔が存在を露わにしたのは偶然ではない。
自分とアビマニュが話を聞いた中の誰かだろう。スンダル、アンビカ、ウルヴァシ、トーシタ、それからファルハ。
夕方以降bに○の爆弾魔のコメント返しがないのが気にかかる。
ファルハが爆弾魔だったなら計画は完全に練り直しだ。
「つまり、夜の会議の投票で外れを出す余裕はないと思ってください」
「そう言われたってよぉ」
不機嫌に投げたラジェーシュにアビマニュは静かに微笑んだ。
「そこで僕から、今日の投票について提案があります」
<注>
・兄
プラサットがよくロハンに言う「バーイ」はヒンディー語。
「アンナ」はここではカンナダ語。イムラーンのタミル語でも「アンナ」(発音は若干違うようです)なので通じると思い話しています。
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