5 / 18
放火の犯人になったかもしれない
しおりを挟む「まず、名前を聞いてもいいか?」
「僕はモゼです」
「私はパレード言います」
「俺はさっきも言ったがファルマンだ。これから冒険者としてよろしくな」
「よし、じゃあまずはギルドカードの発行からだ」
「ギルドカード?」
「ギルドカードって言うのは簡単に言えば冒険者であることを証明するためのものだ」
聞いたことがない単語を耳にしたので聞き返した
冒険者であることを証明するものか。冒険者にはランクがあるというのを聞いたことがある。そういう情報が刻まれているのだろう
「これに年齢と名前を書いてくれるか?」
「はい」
ファルマンさんは机の上にある書類を持つと俺たちに渡した
年齢と名前を記入する欄があるだけだ。これが一体何になるのだろうか
この書類ファルマンさんの机の上にあったよな。準備早すぎだろ
「これでいいんですか?」
「おう。ありがとうな。じゃあついて来てくれるか?」
「分かりました」
俺たちはファルマンさんのあとをついていく
連れられた場所は高そうな絨毯がひかれた小部屋。真ん中には机がおいてあり、その上には水晶がおいてある
「おい。ギルドカードを作ってくれ」
「……えーめんどくせぇよ」
「グズグズ言わないで作れ」
「「水晶が喋った……!?」」
ファルマンさんが水晶に話しかけるので急にどうしたんだ?と思ったが水晶が口を開けて急に喋りだしたのだ
俺はこの状況に目を疑った。水晶が喋るなんてことはありえない。口が付いてるのもありえない
さっきまで口なんか無かったのに急に現れた
「これは水晶じゃない。魔物だ」
「魔物?」
「俺様は人間に捕まった悲しい魔物だよ」
「どういうこと?」
「知能がある魔物をテイムして水晶の中に閉じ込めてるんだ」
「こんなの酷いよな?魔法陣のせいで動くことも出来ないんだぜ?」
机の下に魔物が言っていた通り魔法陣がある
これで動けないのか。可哀想だけど魔物だしな
敵だからこの扱いになるのも仕方ないのか
「酷い……」
「パレード?」
「これはあんまりですよ!」
「いやまぁ……お前の気持ちはわからんでもないがこいつがいないとギルドカードの発行がパンクするんだ」
「だからって!」
「いいぞ、嬢ちゃん!もっと言え!」
「お前は黙ってろ!!」
パレードに詰められるファルマンさん。パレードを扇動する魔物。それに叱咤するファルマンさん
色々なことが起こりすぎてる。とりあえずパレードを落ち着けるか
魔物はファルマンさんに任せておけばいいだろう
「まぁまぁ、パレード落ち着こう。ここで揉めても何もないよ」
「……それもそうですね」
「邪魔すんなよ、小僧!」
「お前はいい加減にしろ!」
「痛っ‼拳はダメだろ!割れるぞ!いいのか!?」
俺がパレードを止めに入ると魔物が何か言ってきたがファルマンさんに拳を食らっていた
それほど強くは殴ってはいなかった。大げさな魔物だな
「ほら、仕事だ」
「ちぇ、わかったよ……」
魔物はそう言うと口を大きく開けて俺たちが名前を書いた書類を飲み込んだ
ムシャムシャと書類を食べる様は衝撃的だった
「小僧、俺様の前に立て」
「こう?」
「そのままじっとしてろ」
魔物に言われた通りそのまま立っているとパシャ、という音が聞こえた
何の音だ?写真でも撮ったのか?
「じゃあ次嬢ちゃんだ」
パシャという音が再び聞こえた
どう考えても写真撮ってるな
「あとはこいつに任せれば出来上がる。もう夜も遅い。今日は休んで明日来い」
「分かりました」
時計を見ていないけどもう随分時間が立っているだろう
早いところ宿を見つけて休みたい。体は未だに重いままだ
「ファルマンさん、素材の換金は……」
「ああそれなら終わってる。受付でもらってくれ」
「ありがとうございます」
「礼を言うのはこっちの方だ。振り回しちまってすまないな」
俺たちは部屋を出て、受付に向かった
受付でお金をもらったのだが量の多さに目を疑った
ざっと10万トークンはある。初めて見た金額だ
「本当にこんなもらっていいんですか?」
「はい。査定通りです」
「これだけあれば数日は持ちますね」
「そうなの?」
「はい。とりあえず宿を探しましょう」
俺たちはギルドを出てルースを歩き回った
外は暗く街灯がなければ到底歩くことなど出来ない程の暗さだ
しばらく歩き回り宿を見つけた。二部屋借り、お互い別々の部屋に入って今日の疲れを取った
――――――
「あの小僧、結構やばいぞ」
「モゼのことか?」
「ああ。あいつからアドナイ様の力を感じた」
「勘違いじゃねぇか?お前ポンコツだし」
「バカにすんなよ!人間ごときが!」
「負け犬の遠吠えにしか聞こえねぇよ」
モゼとパレードがいなくなった部屋でファルマンと魔物が話していた
魔物はモゼの秘密に気づいているようであったが、ファルマンの相手にされなかった
魔物はプライドが高いのか少し馬鹿にされただけで激昂する
「明日までには終わらせろよ」
「はぁ……わかってるよ」
「じゃあな」
ファルマンはそう言うと部屋から出ていった
魔物は一人残された部屋で黙々とギルドカードを制作していた
――――――
「モゼさん、起きてますか?」
扉をノックする音が聞こえて目が覚めた
もうそんな時間経ったのか。寝てると時間が溶けていく
昨日の疲れは取れたな。体が軽い
「うん。ちょっと待って」
体を起こし扉の前にいるパレードに返事をする
そして支度を整えて扉を開ける
扉を開けるとパレードが笑って出迎えてくれた
「おはよう」
「おはようございます。疲れは取れましたか?」
「寝たら吹っ飛んだよ」
「それは良かったです」
「朝食を食べましょう」
「エネルギーを蓄えないとね」
俺たちは宿屋を出て店を探した
散策していると良さげな雰囲気のお店があったので朝食をそこで食べることにした
扉を開けて中に入ると客の姿がチラホラとあり席は空いていた
「いらっしゃいませ。ご自由にどうぞ」
自由に座って良いとのことだったので窓側の席に座った
窓から朝日が差し込んできていてガラス越しに温かさを感じる
「ご注文はいかが致しますか?」
「ケッベでお願いします」
「私はアエージェでお願いします」
「かしこまりました」
メニュー表には色々な料理の名前があったがせっかくベレバンに来たんだしこの国の料理を食べたい
ということでベレバン料理と書かれていたケッベを注文した。どんな料理かは手元に来ないとわからない
パレードもベレバン料理を頼んでいるので俺と同じ気持ちなのだろう
「せっかくだしこの国の料理を食べたいよね」
「ベレバンに来るのは初めてなので、どんな料理なのか楽しみです」
「俺も初めてだからなぁ。どんなのなんだろ」
「来てからのお楽しみですね♪」
これから来る料理を楽しみにしながらパレードとの話に花を咲かせていた
パレードとは出会って1日しか経ってないけど、上手くやっていけそうな感じがしてる
これからも仲良くやっていけたらなって思う
「お待たせしました。ケッベとアエージェーでございます」
パレードと談笑していると料理が運ばれてきた
俺が頼んだケッベという料理はひき肉を焼いたものでクリームやザクロなどが添えられていた。店員の話ではひき割り小麦が混ぜられており、軽い食感で食べられるようになっているとのこと。朝食にはちょうどいい料理だった
パレードが頼んだアエージェという料理はズッキーニなどの野菜にミントやパセリなどのハーブを加えたオムレツ。本来なら平たいそうだが、この店では平たくせず通常サイズで提供しているとのこと。かなりのボリュームがあるので朝食にしては多いかもしれないが栄養はありそうだ
「美味しそうですね」
「元気が出そうだね」
運ばれてきた料理に見とれていたが、いつまでも見ていると食事が冷めてしまうので挨拶をして食事を始める
食事中もパレードと談笑しながら楽しい朝食の時間を過ごした
「そろそろギルドに行こうか。ファルマンさんも待ってるはずだ」
「そうですね。ギルドに向かいましょう」
俺たちは食事を終えると会計を済ませ店を出る
太陽は建物に邪魔されることなく輝いている
「急げ!間に合わないぞ!」
「わかってる‼」
ギルドへ向かう途中で冒険者らしき人たちが慌てた様子でどこかへかけていった
何があったのだろうか?俺たちは少し気にかけながらギルドに向かった
「どうしたんだろう?」
「異様な雰囲気ですね……」
俺たちがギルドに入ると色んな人が焦った表情であっちやこっちを行ったり来たりしている
さっきの冒険者といい何が起きてるんだ?
混乱しているギルドの中を人を掻き分けて進みファルマンさんを探した
受付には誰もいない。勝手に奥に入るのは迷惑かと思い受付で待っていると奥からファルマンさんが出てきた
顔は真剣そのもので威圧感が増している
「よう、お前たちか!」
「どうしたんですか?」
「森が火事になってる。このままだとルースに火が移っちまう。冒険者たちを総動員して消火活動に当たってるんだが、時間が掛かっていてな……」
森が火事になっているというファルマンの言葉で二人の脳内に昨日モゼが森に火をつけた光景が連想される
あれこれ犯人、俺?でもあの後、水魔法で火を消したし……
もしかして完璧に消えなかった?
そうだとするなら犯人は俺だな。言い逃れできない
「お前たちも消火活動を手伝ってくれるか?」
「はい!身を粉にして頑張ります!!」
「お、おう。そうか、頼む」
「パレード行こう!」
「え、あ、はい」
俺はパレードの手を引いて急いで森へ向かう
犯人の可能性があるんだ
違ったとしても責任は取らないと。急いで森に行って消火しないと!
「モゼさん、あなたですよね?」
「違うんだ!パレード!それは誤解のはずなんだ!」
「否定出来ないんですね?」
「うっ……確かに。それは、そうだけど」
「とにかく!まずは火を消しましょう」
森まで来ると火が木々を焼き尽くしていた
煙と生き物の焼ける匂いが鼻を刺激する
思ったよりも酷い状況だ。一刻も早く消さないと
パレードは俺が犯人だと思ってるみたいだ
それもそうだよな。目の前で見てたもん
「クソ!いつになったら消えんだよ!」
「文句言う前に手を動かせ!!」
「わかってるよ!!」
この場にいる冒険者はバケツで水を運んできて火にかけている
それでは火が収まることはない
水魔法を使っているものもいるが水量が少ない
これでは森が焼け落ちる
「水鉄砲!!」
「水魔法使えるの?」
「少しは使えますよ。モゼさんほどじゃないですが」
パレードが火に向かって水魔法を唱える
だが、他の冒険者同様に水量が圧倒的に足りていない
雨でも降れば収まるか。雨を降らそう
「天候変化・雨」
俺が魔法を唱えると空に暗雲が立ち込め、ポツポツと雨を降らす
雨が次第に強くなりザーという音をたてて森全体を濡らしていく
これでしばらくすれば火は収まるだろう
それでも心配だからもう少しやっておくか
「渦……」
「モゼさん!もう大丈夫ですよ。あとは時間が解決してくれます」
「そうだね。これ以上はやり過ぎか」
魔法を唱えようとするとパレードに止められた
森を見てみると火が若干弱くなっている
これ以上は森に害が出る。パレードがいなかったら危なかった
「雨だ!救いの雨だ!!」
「ふぅ。これで解決しそうだな」
「はぁ、朝から疲れた……」
他の冒険者たちも消火活動を辞めていた
強くなる雨に打たれながらも安心した表情を浮かべていた
「戻ろうか。雨も強いし」
「そうですね。朝から大変なことに巻き込まれましたね」
「それ嫌味?」
「どっちでしょうね。でも罪滅ぼしにはなったんじゃないですか?」
「うっ……」
パレードが体を伸ばしながら、サラッと嫌味を言ってきた
顔にお前が悪いと書かれている気がする
犯人は分からないがとりあえず大事にならなくてよかった
罪滅ぼしと言われると心がえぐられる
疑いが晴れる時はくるのだろうか
アドナイ様、無職とは違う罪で死刑になるかもしれません
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
愚かな側妃と言われたので、我慢することをやめます
天宮有
恋愛
私アリザは平民から側妃となり、国王ルグドに利用されていた。
王妃のシェムを愛しているルグドは、私を酷使する。
影で城の人達から「愚かな側妃」と蔑まれていることを知り、全てがどうでもよくなっていた。
私は我慢することをやめてルグドを助けず、愚かな側妃として生きます。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、すれ違いの末に離れ離れになった夫婦の物語。
再会したとき、二人が選ぶのは「離婚」か、それとも「再構築」か。
妻を一途に想い続ける夫と、
その想いを一ミリも知らない妻。
――攻防戦の幕が、いま上がる。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
追放された『ただの浄化係』、実は国中の魔石を満たしていた精霊姫でした〜今さら戻れと言われても、隣国のイケメン皇帝が離してくれません〜
ハリネズミの肉球
ファンタジー
「おい、城の噴水が止まったぞ!?」
「街の井戸も空っぽです!」
無能な王太子による身勝手な婚約破棄。
そして不毛の砂漠が広がる隣国への追放。だが、愚かな奴らは知らなかった。主人公・ルリアが国境を越えた瞬間、祖国中の「水の魔石」がただの石ころに変わることを!
ルリアは、触れるだけで無尽蔵に水魔力を作り出す『水精霊の愛し子』。
追放先の干ばつに苦しむ隣国で、彼女がその力を使えば……不毛の土地が瞬く間に黄金のオアシスへ大進化!?
優しいイケメン皇帝に溺愛されながら、ルリアは隣国を世界一の繁栄国家へと導いていく。
一方、水が完全に枯渇し大パニックに陥る祖国。
「ルリアを連れ戻せ!」と焦る王太子に待っていたのは、かつて見下していた隣国からの圧倒的な経済・水源制裁だった——!
今、最高にスカッとする大逆転劇が幕を開ける!
※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる