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首都・ケントルート
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「すまねぇな。何度も世話になって」
病院に到着するとヘッカーさんが頭を下げて謝罪してきた
ヘッカーさんが病院の世話になる程の怪我じゃねぇというが重症から治ったばかりなので病院に連れてきた
でも、元気そうだし命に関わることは無いだろう
ヘッカーさんの生命力って結構強いからまだ死ぬような人じゃない
「冒険者どうするんですか?」
「そうだな……」
モゼが今後どうするのか尋ねるとヘッカーさんはそう言うと考え込んだように言った
ベビモースという獲物を失った今どうするのだろう
年齢的にも他の職につくには厳しいかもしれない
「でも冒険者はやめねぇよ。死ぬまで冒険者やってやるさ」
「そうですか」
俺はヘッカーの言葉を聞いて安心した
ベビモースといういわば生きがいを失ったヘッカーさんがまだ冒険者を続けてくれることに安心した
ヘッカーさんはまだまだ現役でやれる力がある
きっとこれからも活躍するだろう
「体には気をつけて下さい」
「言われないでも分かってるさ。50年も生きりゃ自分の体は熟知してる」
俺が最後に一言言うとヘッカーさんはギラッと笑って返した
笑顔が眩しい。ヘッカーさんが冒険者を辞めるまで俺も冒険者を続けたいな
ヘッカーさん、不思議な魅力がある人だった
「モゼさん。どうしますか?」
「とりあえずギルドに行ってベビモースを倒したって伝えよう」
「わかりました」
俺たちはベビモースを倒した報告をするためギルドに向かった
素材があればなぁ……
「どうされましたか?」
「神退治の任務ですけど、ベビモースを倒しました」
「本当ですか⁉」
俺がギルドの受付に報告すると受付の人は目を丸くした
Aランクのヘッカーさんが30年追い続けて倒せなかった魔物
倒されることが無いと思うのも無理はない
「はい。素材は消えちゃったんですけど……」
「そうですか……でも、倒されたということなので任務成功の報酬を」
「あ、えっと……正確に言うと……」
俺はベビモースとの戦闘との一部始終を話した
受付の人は俺の話に理解出来ずハテナを浮かべていた
アドナイ様が出てきたなんて信じがたいよな……
でも、事実だし……分かってももらうしかない
「嘘じゃないんです。なので、任務報酬は要りません。ヘッカーさんにあげて下さい」
「ヘッカーさんに、ですか?」
「はい。ヘッカーさんがいなかったら多分ベビモースを倒しては無いので」
ヘッカーさんがいなかったら勝負といってベビモース退治を今すぐにはやらなかっただろう
倒したのがアドナイ様でもベビモース退治の立役者といえる
30年も同じ獲物を追ってきた精神に報酬をあげてほしい
意義と意地で30年も自分より格上の相手を追っていたのは尊敬する
「分かりました」
「じゃあ僕たちはこれで」
俺は受付にそう言うとギルドを出た
ギルドの外に出ると夕焼けが街を照らしていた
もうこんな時間か。そろそろ宿に戻るか
「これからどうしますか?」
「そろそろケントルートに行こうか。あんまり待たせると失礼だよね」
アルーラにもう少し滞在したい気持ちはあるけど、そろそろケントルートに向かった方が良さそう
待たせすぎて何と言われるか分からない状況にはなりたくない
「それもそうですね。いつ出発しますか?」
「明日にしよう。今日は疲れちゃった」
「お疲れ様です。今日はゆっくり休んで下さい」
――――――
「疲れたぁー」
「体洗って来ますね」
「はーい」
俺は宿に戻ると収納魔法でしまっている寝具を取り出し床に置く
そして思い切りダイブする。この瞬間が最高に心地よい
心身が優しく包まれる感覚は極上の癒しだ
パレードが体を洗いに行ったな。俺、もう寝よう
ダメだ。ベッドの魔力に取り憑かれて起き上がれないや
「Zzz……」
モゼが目を閉じるとものの数秒で眠りについた
モゼがスゥースゥーと寝息を立て始めた
呼吸をする度、モゼの体が上下に揺れる
「もう寝てますね。今日は疲れましたよね」
パレードは体を洗い終え戻ってくると創造した寝具の上で寝息を立てているモゼに視線がいった
モゼはパレードが戻ってきたことに気づかず眠り続ける
「ゆっくり休んで下さい。おやすみなさい」
パレードは既製品のベッドの上で横になり電気を消すと目を閉じる
しばらくするとパレードの寝息が聞こえてくる
するとアドナイ様の肩に乗っていた白猫が突如現れ、パレードが横になっているベッドに乗るとパレードの隣で丸くなった
だが、その視線は隣にいるパレードではなくモゼに向けられていた
――――――
「うーん……朝か」
「おはようございます」
俺が目を覚ますと部屋は電気無しでも明るかった
もう朝になったか。パレードはもう起きて支度出来てるし
俺も準備しよう。今日の朝にケントルートへ向かう予定だ
俺は体を起こし、寝具を収納魔法にしまう
「おはよう。ちょっと待って。支度する」
「急がないで良いですからね。ちょっと早く起きちゃっただけなので」
俺の目にはちょっとには見えない
もう支度済んでるし、パレードが寝てたベッドの上はとても綺麗に整頓されている
絶対もっと早く起きてないと出来ないことやってるんだけどな……
パレードがちょっというなら本当にちょっとなんだろう
この手際の良さには驚くばかりだ
「あれ?何だこの白い毛?」
俺が支度をしているとベッドの上にある白い毛に目がいった
見た感じパレードのじゃないな。犬か猫の毛っぽい
でも、犬か猫なんて部屋にいないし入ってすらない
この宿屋に看板犬、看板猫はいない
じゃあこの毛は何だろうか?
「パレードのじゃないよね?」
「違います!!私、白髪なんて生えてないですよ!!そんな年齢じゃないですし!!」
「違う!!違う!!一応確認しただけ⁉」
地雷を踏み抜いた
確認しただけじゃん!!別に白髪でイジってるわけじゃないって!!
パレードは金髪だしな……本当に何の毛だろう
「そういうモゼさんのだったりしませんか?」
「違うよ!!まだそんな年齢じゃないし!!」
「モゼさんも私と同じこと言ってるじゃないですか!!」
あ、ヤベ……
パレードと全く同じことを言ってしまった
お互いに傷を舐め合ってる
不毛すぎる言い合いだ。朝から白い毛で傷つくことになるとは
人生何があるか分からないな
「それにしてもその白い毛何でしょうね?」
「窓から入ってきたわけじゃないよね」
「窓は閉まってましたよ」
窓から入ってきたわけじゃないならもう意味が分からない
やっぱりパレードの……(殴
殴られる気がした。言わないで喉で止めて良かったぁ
「うーん……これ以上考えても分からないし不明ってことにしておこう」
「そうですね」
俺たちは謎の白い毛で言い合いに発展したが、不明ということにしておいた
不思議なことの1つや2つは人生にある
これもその1つだと自分に言い聞かせて支度を終わらせる
「よし!準備出来た」
「じゃあ行きましょう」
モゼが支度が終わったことを報告するとパレードはニコッと笑った
よし、いざケントルートへ!
俺たちは元気良く部屋の扉を開けて外に繰り出した
「ケントルートまで歩きますか?」
「歩こうよ」
「正気ですか?アルーラに来るまでですら苦労したのにケントルートまでなんて言ったら、時間がすごいかかりますよ」
パレードが恐る恐る聞いてくるので俺が平然と返すとパレードは割とマジの顔で言ってきた
確かになぁ。ここに来るまでに色々あった(事件事故を含む)
ケントルートの方が遠い。ルースからアルーラの比では無い
何日かかるか分からない
「歩くのは正気の沙汰じゃないですよ」
「そこまで言う?」
「そこまで言います。狂人の域です」
結構言うなぁ
俺が狂人みたいな言い方しないでよ(実際、狂人)
でも、苦労するのが旅みたいなところはあるし……
「大変でも色々な発見がある。それが旅じゃない?」
「大変なことに巻き込まれて、それで死んだら元も子もないですよ」
それはそうだ。パレード、正論だ。俺は返す言葉が無いよ
危険な場面を乗り越えるのが冒険者であり旅、じゃないですか?
「危険な場面を含めて旅って言いませんか?」
「それは旅じゃなくて冒険ですよ」
あぁぁぁ!!何言っても正論が返ってくる!!
パレードを説得するのは無理かもしれない
これ以上は時間の無駄だ
「飛んで行きましょう」
「それで良いんですよ。それに私たち招聘されてるんです。陸路で行ったらとんでもない時間かかりますよ」
「あ、そういえばだった。陸路なんて馬鹿げてるね」(それを推してたのあなたですよ)
そういえば招聘されてるんだった。陸路で行ってとんでもない時間かかっても困る
空路でひとっ飛びしよう。空間転移は使えないし
碧龍に乗って行こう
「碧龍」
俺は街中で碧龍を呼び出す(狂人ムーブ)
朝だから通行人は少ない。それでも、今いる通行人は腰抜かしてるけど
俺たちは腰を抜かしてる通行人に目もくれず碧龍に乗って空に飛んだ
この出来事は後に新聞で小さく取り上げられた
「風が気持ち良いですね」
「でしょ?こういうのもたまには良いかなって思うんだよね」
「良いですね」
パレードは高所恐怖症が完全に克服出来たわけでは無いがある程度余裕は持てるようになった
風の心地よさを感じられる程には余裕がある
パレードも少しは空に慣れたかな。これからも碧龍を使う機会はあるだろうし、息抜きで碧龍に乗ってみたいと思ってる
「街が小さいね」
「下は見れません。そういうこと言わないで下さい」
「え?少しでいいから見てみなよ。悪い眺めじゃないよ」
俺が下を見ると名前も知らない街が小さく見えた
パレードに言うとパレードは首を横に振って真顔で返してきた
下を見るまでのはダメか。いい眺めだと思うんだけどなぁ
空からしか見れない景色の良さを知って欲しいな
「無理なものは無理です」
「そう……残念」
パレードは断固として下を見ようとはしない
俺は一人で空からの眺めを堪能していた
夜だったらまた景色変わるんだろうな
この前少しでもいいから見ておけば良かったな
――――――
「そろそろ着きますよ」
「あれか。大きい建物がいっぱいあるね」
「首都ですからね。大抵のものは多分ありますよ」
しばらく碧龍に乗っていると前にうっすらとケントルートが見えてくる
さすがはベレバンの首都だ。ここからでも分かるほど建物が大きい
首都なんて大きな街あんまり行ったことが無いから楽しみだ
「到着!!すごいや」
「まず、宮殿に行きましょう」
「そうだね。宮殿ってあの一番大きい建物かな?」
「そうですね。あそこを目指しましょう」
ケントルートに到着し碧龍から降りる
段々と建物が大きく見えるに連れて俺の好奇心が掻き立てられた
ここがケントルートか。大きい街だ。全てが大きい
宿屋、ギルド、教会。全てが今まで見てきた中で一番大きい
色んなところに行きたいけどまずは宮殿に行かないと
一段と大きい建物が宮殿か。他の建物と比べても規格が違う
さすがは王の住むところだ
「失礼のないようにしてくださいね」
「分かってる。そこら辺の礼儀はわきまえてる」
「お願いしますよ」
宮殿へ浮ついた状態で入るわけにはいかない
緊張感を持って行こう。王に失礼があったら死刑ものだ
最大限の礼儀を尽くす
アドナイ様、無職ですけど王と面会します
病院に到着するとヘッカーさんが頭を下げて謝罪してきた
ヘッカーさんが病院の世話になる程の怪我じゃねぇというが重症から治ったばかりなので病院に連れてきた
でも、元気そうだし命に関わることは無いだろう
ヘッカーさんの生命力って結構強いからまだ死ぬような人じゃない
「冒険者どうするんですか?」
「そうだな……」
モゼが今後どうするのか尋ねるとヘッカーさんはそう言うと考え込んだように言った
ベビモースという獲物を失った今どうするのだろう
年齢的にも他の職につくには厳しいかもしれない
「でも冒険者はやめねぇよ。死ぬまで冒険者やってやるさ」
「そうですか」
俺はヘッカーの言葉を聞いて安心した
ベビモースといういわば生きがいを失ったヘッカーさんがまだ冒険者を続けてくれることに安心した
ヘッカーさんはまだまだ現役でやれる力がある
きっとこれからも活躍するだろう
「体には気をつけて下さい」
「言われないでも分かってるさ。50年も生きりゃ自分の体は熟知してる」
俺が最後に一言言うとヘッカーさんはギラッと笑って返した
笑顔が眩しい。ヘッカーさんが冒険者を辞めるまで俺も冒険者を続けたいな
ヘッカーさん、不思議な魅力がある人だった
「モゼさん。どうしますか?」
「とりあえずギルドに行ってベビモースを倒したって伝えよう」
「わかりました」
俺たちはベビモースを倒した報告をするためギルドに向かった
素材があればなぁ……
「どうされましたか?」
「神退治の任務ですけど、ベビモースを倒しました」
「本当ですか⁉」
俺がギルドの受付に報告すると受付の人は目を丸くした
Aランクのヘッカーさんが30年追い続けて倒せなかった魔物
倒されることが無いと思うのも無理はない
「はい。素材は消えちゃったんですけど……」
「そうですか……でも、倒されたということなので任務成功の報酬を」
「あ、えっと……正確に言うと……」
俺はベビモースとの戦闘との一部始終を話した
受付の人は俺の話に理解出来ずハテナを浮かべていた
アドナイ様が出てきたなんて信じがたいよな……
でも、事実だし……分かってももらうしかない
「嘘じゃないんです。なので、任務報酬は要りません。ヘッカーさんにあげて下さい」
「ヘッカーさんに、ですか?」
「はい。ヘッカーさんがいなかったら多分ベビモースを倒しては無いので」
ヘッカーさんがいなかったら勝負といってベビモース退治を今すぐにはやらなかっただろう
倒したのがアドナイ様でもベビモース退治の立役者といえる
30年も同じ獲物を追ってきた精神に報酬をあげてほしい
意義と意地で30年も自分より格上の相手を追っていたのは尊敬する
「分かりました」
「じゃあ僕たちはこれで」
俺は受付にそう言うとギルドを出た
ギルドの外に出ると夕焼けが街を照らしていた
もうこんな時間か。そろそろ宿に戻るか
「これからどうしますか?」
「そろそろケントルートに行こうか。あんまり待たせると失礼だよね」
アルーラにもう少し滞在したい気持ちはあるけど、そろそろケントルートに向かった方が良さそう
待たせすぎて何と言われるか分からない状況にはなりたくない
「それもそうですね。いつ出発しますか?」
「明日にしよう。今日は疲れちゃった」
「お疲れ様です。今日はゆっくり休んで下さい」
――――――
「疲れたぁー」
「体洗って来ますね」
「はーい」
俺は宿に戻ると収納魔法でしまっている寝具を取り出し床に置く
そして思い切りダイブする。この瞬間が最高に心地よい
心身が優しく包まれる感覚は極上の癒しだ
パレードが体を洗いに行ったな。俺、もう寝よう
ダメだ。ベッドの魔力に取り憑かれて起き上がれないや
「Zzz……」
モゼが目を閉じるとものの数秒で眠りについた
モゼがスゥースゥーと寝息を立て始めた
呼吸をする度、モゼの体が上下に揺れる
「もう寝てますね。今日は疲れましたよね」
パレードは体を洗い終え戻ってくると創造した寝具の上で寝息を立てているモゼに視線がいった
モゼはパレードが戻ってきたことに気づかず眠り続ける
「ゆっくり休んで下さい。おやすみなさい」
パレードは既製品のベッドの上で横になり電気を消すと目を閉じる
しばらくするとパレードの寝息が聞こえてくる
するとアドナイ様の肩に乗っていた白猫が突如現れ、パレードが横になっているベッドに乗るとパレードの隣で丸くなった
だが、その視線は隣にいるパレードではなくモゼに向けられていた
――――――
「うーん……朝か」
「おはようございます」
俺が目を覚ますと部屋は電気無しでも明るかった
もう朝になったか。パレードはもう起きて支度出来てるし
俺も準備しよう。今日の朝にケントルートへ向かう予定だ
俺は体を起こし、寝具を収納魔法にしまう
「おはよう。ちょっと待って。支度する」
「急がないで良いですからね。ちょっと早く起きちゃっただけなので」
俺の目にはちょっとには見えない
もう支度済んでるし、パレードが寝てたベッドの上はとても綺麗に整頓されている
絶対もっと早く起きてないと出来ないことやってるんだけどな……
パレードがちょっというなら本当にちょっとなんだろう
この手際の良さには驚くばかりだ
「あれ?何だこの白い毛?」
俺が支度をしているとベッドの上にある白い毛に目がいった
見た感じパレードのじゃないな。犬か猫の毛っぽい
でも、犬か猫なんて部屋にいないし入ってすらない
この宿屋に看板犬、看板猫はいない
じゃあこの毛は何だろうか?
「パレードのじゃないよね?」
「違います!!私、白髪なんて生えてないですよ!!そんな年齢じゃないですし!!」
「違う!!違う!!一応確認しただけ⁉」
地雷を踏み抜いた
確認しただけじゃん!!別に白髪でイジってるわけじゃないって!!
パレードは金髪だしな……本当に何の毛だろう
「そういうモゼさんのだったりしませんか?」
「違うよ!!まだそんな年齢じゃないし!!」
「モゼさんも私と同じこと言ってるじゃないですか!!」
あ、ヤベ……
パレードと全く同じことを言ってしまった
お互いに傷を舐め合ってる
不毛すぎる言い合いだ。朝から白い毛で傷つくことになるとは
人生何があるか分からないな
「それにしてもその白い毛何でしょうね?」
「窓から入ってきたわけじゃないよね」
「窓は閉まってましたよ」
窓から入ってきたわけじゃないならもう意味が分からない
やっぱりパレードの……(殴
殴られる気がした。言わないで喉で止めて良かったぁ
「うーん……これ以上考えても分からないし不明ってことにしておこう」
「そうですね」
俺たちは謎の白い毛で言い合いに発展したが、不明ということにしておいた
不思議なことの1つや2つは人生にある
これもその1つだと自分に言い聞かせて支度を終わらせる
「よし!準備出来た」
「じゃあ行きましょう」
モゼが支度が終わったことを報告するとパレードはニコッと笑った
よし、いざケントルートへ!
俺たちは元気良く部屋の扉を開けて外に繰り出した
「ケントルートまで歩きますか?」
「歩こうよ」
「正気ですか?アルーラに来るまでですら苦労したのにケントルートまでなんて言ったら、時間がすごいかかりますよ」
パレードが恐る恐る聞いてくるので俺が平然と返すとパレードは割とマジの顔で言ってきた
確かになぁ。ここに来るまでに色々あった(事件事故を含む)
ケントルートの方が遠い。ルースからアルーラの比では無い
何日かかるか分からない
「歩くのは正気の沙汰じゃないですよ」
「そこまで言う?」
「そこまで言います。狂人の域です」
結構言うなぁ
俺が狂人みたいな言い方しないでよ(実際、狂人)
でも、苦労するのが旅みたいなところはあるし……
「大変でも色々な発見がある。それが旅じゃない?」
「大変なことに巻き込まれて、それで死んだら元も子もないですよ」
それはそうだ。パレード、正論だ。俺は返す言葉が無いよ
危険な場面を乗り越えるのが冒険者であり旅、じゃないですか?
「危険な場面を含めて旅って言いませんか?」
「それは旅じゃなくて冒険ですよ」
あぁぁぁ!!何言っても正論が返ってくる!!
パレードを説得するのは無理かもしれない
これ以上は時間の無駄だ
「飛んで行きましょう」
「それで良いんですよ。それに私たち招聘されてるんです。陸路で行ったらとんでもない時間かかりますよ」
「あ、そういえばだった。陸路なんて馬鹿げてるね」(それを推してたのあなたですよ)
そういえば招聘されてるんだった。陸路で行ってとんでもない時間かかっても困る
空路でひとっ飛びしよう。空間転移は使えないし
碧龍に乗って行こう
「碧龍」
俺は街中で碧龍を呼び出す(狂人ムーブ)
朝だから通行人は少ない。それでも、今いる通行人は腰抜かしてるけど
俺たちは腰を抜かしてる通行人に目もくれず碧龍に乗って空に飛んだ
この出来事は後に新聞で小さく取り上げられた
「風が気持ち良いですね」
「でしょ?こういうのもたまには良いかなって思うんだよね」
「良いですね」
パレードは高所恐怖症が完全に克服出来たわけでは無いがある程度余裕は持てるようになった
風の心地よさを感じられる程には余裕がある
パレードも少しは空に慣れたかな。これからも碧龍を使う機会はあるだろうし、息抜きで碧龍に乗ってみたいと思ってる
「街が小さいね」
「下は見れません。そういうこと言わないで下さい」
「え?少しでいいから見てみなよ。悪い眺めじゃないよ」
俺が下を見ると名前も知らない街が小さく見えた
パレードに言うとパレードは首を横に振って真顔で返してきた
下を見るまでのはダメか。いい眺めだと思うんだけどなぁ
空からしか見れない景色の良さを知って欲しいな
「無理なものは無理です」
「そう……残念」
パレードは断固として下を見ようとはしない
俺は一人で空からの眺めを堪能していた
夜だったらまた景色変わるんだろうな
この前少しでもいいから見ておけば良かったな
――――――
「そろそろ着きますよ」
「あれか。大きい建物がいっぱいあるね」
「首都ですからね。大抵のものは多分ありますよ」
しばらく碧龍に乗っていると前にうっすらとケントルートが見えてくる
さすがはベレバンの首都だ。ここからでも分かるほど建物が大きい
首都なんて大きな街あんまり行ったことが無いから楽しみだ
「到着!!すごいや」
「まず、宮殿に行きましょう」
「そうだね。宮殿ってあの一番大きい建物かな?」
「そうですね。あそこを目指しましょう」
ケントルートに到着し碧龍から降りる
段々と建物が大きく見えるに連れて俺の好奇心が掻き立てられた
ここがケントルートか。大きい街だ。全てが大きい
宿屋、ギルド、教会。全てが今まで見てきた中で一番大きい
色んなところに行きたいけどまずは宮殿に行かないと
一段と大きい建物が宮殿か。他の建物と比べても規格が違う
さすがは王の住むところだ
「失礼のないようにしてくださいね」
「分かってる。そこら辺の礼儀はわきまえてる」
「お願いしますよ」
宮殿へ浮ついた状態で入るわけにはいかない
緊張感を持って行こう。王に失礼があったら死刑ものだ
最大限の礼儀を尽くす
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