巨大昆虫観察

ごむらば

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第3章 巨大昆虫の生態調査

#6 死骸の解剖

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4人は白いラバースーツを着たままスタッフの後について移動する。
その後ろからはメイキング映像のカメラも。

ついた場所は解剖シーンの撮影現場。

解剖台の上には2匹の幼虫の死骸が大きな金属トレーの中にそれぞれ入っている。
中身は莉菜と美菜。
撮影が始まる前に幼虫の死骸には緑色のローションが注入されている。
ローションが気持ち悪いのか、自分たちが死骸である事も忘れて2人はモゾモゾと動いている。

解剖着に着替えた研究所職員が入ってきて、撮影が開始。
2人も死骸を演じるのだが、動かないように心掛けているのは、よく見ると微動している様子からも伺える。

研究所職員が1匹につき、3名体制で解剖を始めた。
メスを入れると、緑色の体液が血のように漏れ出すとともに幼虫の死骸が少し動く。
幼虫の着ぐるみの中の緑色のローションの影響か、それとも莉菜と美菜が演技しているのかは分からないが、死骸っぽさが表現されていた。
幼虫の皮が剥かれて、内臓器官が剥き出しとなって撮影は終了と誰もが思っていた。
しかし、大きな袋が用意されたかと思うと、その袋に内臓器官の姿となった莉菜と美菜がまとめて詰め込まれた。

カメラが回っているので、2人は死骸の演技を続けて動かない。
そんな2人が詰め込まれた袋は布団圧縮袋。
そのまま、開口部を封されると、空気を抜かれて真空パックされ始める。
袋詰めされたその姿は異様な物でしかない。
袋の中ではどんどん空気がなくなり、莉菜と美菜が気づいた時には遅く完全に真空パックされてしまった。
真空パックされてから悲痛な助けを求める莉菜と美菜。
2人が解放されたのは少し経ってカットがかかった後の事だった。

布団圧縮袋から出され、内臓器官の着ぐるみを脱がされて白いノッペラボウ姿でその場に横たわり動かなくなってしまった2人。

メンバーは莉菜と美菜に駆け寄り声を掛け、目覚めた莉菜と美菜は再び声を上げて泣いてしまった。
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