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ツチノコ
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真夏にソロキャンプに出掛けた。
昨今のキャンプブームでどこのキャンプ場も人が溢れ、人の立ち入らないようなところでキャンプが出来そうな所を探していた。
そんな時大きなヘビに出くわした。
かなり大きい、それに太くて短い。
そして、ヘビにしては恐ろしく動きが遅い。
それに飛び跳ねるような移動の仕方。
“まさか!ツチノコ!“
そう思うと居ても立っても居られない。
確か生捕にしたら賞金が貰えたはず。
だが、噛まれると毒があったような記憶も頭の片隅にある。
一旦、移動の遅いツチノコから離れて急いで、車へと戻るが、あんなに大きなツチノコを捕まえられるよう網も袋もない。
車に積まれていたのはブルーシート、それにビニールのロープ。
取り敢えずそれを手にすると、ツチノコがいた場所へと戻る。
ツチノコは草を薙ぎ倒しながら移動しているので、痕跡を辿るのは容易だった。
“いた!ツチノコ!“
ゆっくりと静かに背後から近づくとブルーシートをかける。
不意をつかれたツチノコは暴れるが、もう遅い。
ブルーシートで包んで袋状にし、口をロープで縛ってツチノコを捕まえた。
暴れるツチノコを引き摺りながら移動し始めた時だった。
草むらから数人の若い男性が出てきた。
背の高いイケメンが言った。
「すみません、ウチの部員、返して貰えませんか?」
初めのうちは、この若者たちの言っている事がさっぱり分からなかった。
しかし、イケメンがいましがた捕まえたツチノコの入ったブルーシートを指差す。
ブルーシートを縛っていたロープを離すと他の部員たちがツチノコをブルーシートから出す。
「本当に申し訳ございません、お騒がせしてしまって」
イケメンはそう言うと深々と頭を下げた。
ブルーシートから出されたツチノコは暴れる事なく大人しくしている。
イケメンに聞いてみた。
「部員ってどう言う事?」
イケメンはツチノコに近づき、ツチノコの頭を持ち上げる。
そして、ツチノコの口の中へ手を突っ込んだ。
『ジッジッジーッ!』
ファスナーの開く様な音がした後、ツチノコの口から赤くテカリのあるものが出てきた。
それをツチノコの皮を剥くように口から少しずつ出していく。
見た目が赤いので内臓か何かかと思ったが違った。
なんとなくだが、人の頭、肩のような形が見て取れる。
そして、イケメンが背中側を何かすると、その赤くテカリのあるものから顔が出てきた。
それを見て驚きしかなかった。
女の子が猿轡をされて汗だくで出てきたから。
髪も乱れ苦しそうな表情だが、その女の子はかなり可愛い。
ツチノコの着ぐるみの中で彼女を覆っている赤くテカリのあるものは、彼女の両手の自由も奪っているように見えた。
あんなに可愛い娘が拘束される形で、ツチノコの着ぐるみに閉じ込められて、炎天下の草むらにいたのか。
そんな事を考えていると勃起してきた。
猿轡を外された彼女は涎を垂らしながら言う。
「申し訳ございません、お騒がせしてしまって」
男たちに無理やり言わされている感じではい。
現にイケメンを見て彼女は嬉しそうな顔をしていた。
「良かったら、そのブルーシート使って!」
そう言うと慌ててその場を立ち去った。
勃起していたので、少し前傾になりながら。
車に戻っても、あの娘の事が頭から離れない。
車を少し走らせてひと気のない駐車スペースに車を停める。
着ぐるみに入って猿轡をされ声も出せない状態で汗だくになりながらツチノコを演じていたあの娘の事を想像しながら抜いた。
一瞬だった。
冷静になって考えた。
“彼らは何をしていたのだろう?“
「まっいいか!」
再び車を走らせてキャンプできる場所を探す事にした。
完
昨今のキャンプブームでどこのキャンプ場も人が溢れ、人の立ち入らないようなところでキャンプが出来そうな所を探していた。
そんな時大きなヘビに出くわした。
かなり大きい、それに太くて短い。
そして、ヘビにしては恐ろしく動きが遅い。
それに飛び跳ねるような移動の仕方。
“まさか!ツチノコ!“
そう思うと居ても立っても居られない。
確か生捕にしたら賞金が貰えたはず。
だが、噛まれると毒があったような記憶も頭の片隅にある。
一旦、移動の遅いツチノコから離れて急いで、車へと戻るが、あんなに大きなツチノコを捕まえられるよう網も袋もない。
車に積まれていたのはブルーシート、それにビニールのロープ。
取り敢えずそれを手にすると、ツチノコがいた場所へと戻る。
ツチノコは草を薙ぎ倒しながら移動しているので、痕跡を辿るのは容易だった。
“いた!ツチノコ!“
ゆっくりと静かに背後から近づくとブルーシートをかける。
不意をつかれたツチノコは暴れるが、もう遅い。
ブルーシートで包んで袋状にし、口をロープで縛ってツチノコを捕まえた。
暴れるツチノコを引き摺りながら移動し始めた時だった。
草むらから数人の若い男性が出てきた。
背の高いイケメンが言った。
「すみません、ウチの部員、返して貰えませんか?」
初めのうちは、この若者たちの言っている事がさっぱり分からなかった。
しかし、イケメンがいましがた捕まえたツチノコの入ったブルーシートを指差す。
ブルーシートを縛っていたロープを離すと他の部員たちがツチノコをブルーシートから出す。
「本当に申し訳ございません、お騒がせしてしまって」
イケメンはそう言うと深々と頭を下げた。
ブルーシートから出されたツチノコは暴れる事なく大人しくしている。
イケメンに聞いてみた。
「部員ってどう言う事?」
イケメンはツチノコに近づき、ツチノコの頭を持ち上げる。
そして、ツチノコの口の中へ手を突っ込んだ。
『ジッジッジーッ!』
ファスナーの開く様な音がした後、ツチノコの口から赤くテカリのあるものが出てきた。
それをツチノコの皮を剥くように口から少しずつ出していく。
見た目が赤いので内臓か何かかと思ったが違った。
なんとなくだが、人の頭、肩のような形が見て取れる。
そして、イケメンが背中側を何かすると、その赤くテカリのあるものから顔が出てきた。
それを見て驚きしかなかった。
女の子が猿轡をされて汗だくで出てきたから。
髪も乱れ苦しそうな表情だが、その女の子はかなり可愛い。
ツチノコの着ぐるみの中で彼女を覆っている赤くテカリのあるものは、彼女の両手の自由も奪っているように見えた。
あんなに可愛い娘が拘束される形で、ツチノコの着ぐるみに閉じ込められて、炎天下の草むらにいたのか。
そんな事を考えていると勃起してきた。
猿轡を外された彼女は涎を垂らしながら言う。
「申し訳ございません、お騒がせしてしまって」
男たちに無理やり言わされている感じではい。
現にイケメンを見て彼女は嬉しそうな顔をしていた。
「良かったら、そのブルーシート使って!」
そう言うと慌ててその場を立ち去った。
勃起していたので、少し前傾になりながら。
車に戻っても、あの娘の事が頭から離れない。
車を少し走らせてひと気のない駐車スペースに車を停める。
着ぐるみに入って猿轡をされ声も出せない状態で汗だくになりながらツチノコを演じていたあの娘の事を想像しながら抜いた。
一瞬だった。
冷静になって考えた。
“彼らは何をしていたのだろう?“
「まっいいか!」
再び車を走らせてキャンプできる場所を探す事にした。
完
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