命が宿るのはその肉体ではないだろうか

シラクサとパンタリカの岩壁墓地遺跡

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私の脳のプロテクトは解け、私の脳は解放された。徐々に脳が戻っていくはずだろうと聞きその場から逃走したのだが、ある程度予測していたが、驚くべき現象が起こった。
 結論からいうと私は私ではなくなった。現在の私はオリジナルの私でなくなってしまったのだ。現在の私の意識というのは半分は本来の脳、半分はナノコンピュータ集合体の上に成り立っている意識体である。しかし私は脳のプロテクトを解いてしまった、ナノコンピュータに代わらせ凍らせていた脳が解放されたのである。これにより私はもう一人生まれてしまった、半分の現在の脳と、もう半分の施術の一か月間徐々に時期がずれた脳で、脳から形作られる本来オリジナルと呼ぶべき新たな意識体が目覚めてしまった。
 私は大変中途半端な存在となってしまった、片方は昔から連続して引き継いだ意識ではあるがナノコンピュータの上に成り立っているいわばオリジナルでない私。もう片方はオリジナルの脳の上に成り立っている私から見れば一度意識が途切れたことによるコピー以下である私(あくまでこれは私から見た私である、コピー以下の私にとってその存在は一部の脳が一か月先の経験まで積んでいるオリジナルの脳でしかない)である。私たちは1つの体に2つの意識体となったが片方の脳は共有している状態で、今までにないシナプスの流れを生じ、思考する際も脳みそを掃除機で吸われているような状況になってしまった、この脳の状況は私が望んだ行為により生じたものである、しかしこれが正しかったのだろうか、私には分からない。
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