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131話 遅めの初詣
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早朝。ドタドタとした足音で目を覚ました。
小学生の頃から変わっていない、飛行機や雲が描かれたカーテンから溢れる太陽光に目を細め、近づく音の方向に視線を移す。
「っ響さん!響さん!大変ですよ!」
寝癖のせいか頭にアホ毛を生やす菖蒲がドアを勢いよく開いた。
朝からの異常なテンションに着いていけないが、とりあえず事情を聞くため落ち着かせる。
「大変なのは分かったから理由を教えてくれ。何があったんだ?」
「っカーテンを早く開けてみてください!」
今の年齢には似つかわしくないカーテンを、ベットから怠惰に腕だけを伸ばし開ける。
「おぉ、そんな兆し一切無かったのにか」
冬真っ最中のため寒い寒いとは思っていたが、今朝はやけに布団の呪縛が凄まじかった。
「凄いですよね!真っ白で綺麗な雪ですよ!外行ってみましょうよ!」
「雪なんて溶ければ水なんだし、実質雨と大差ないだろ?雨の日はベットでゴロゴロするのに限る」
「っもぉ!良い一年を始めるのには最初が肝心なんですよ!?起きてくださいっ!」
布団を剥がされ無防備になった足を引っ張られ、ゆっくりと冷たい床に連れ出される。
「頼むぅ、もう少しだけでいいから寝かせてくれー」
「もう十分寝たはずです!私に外まで引っ張られるか、自分の足で歩くかの二者択一です!」
悪魔のような所業に観念し、後者を選んだ。
「っうぅ、さぶっ」
「積もってはいないですけど、このまま降ったらちっちゃい雪だるまぐらいなら作れそうですねっ」
まだ地面と雪の割合が七対三程で到底雪だるまなど作れそうにはないが、菖蒲は降る雪を手で受け、存分に雪を楽しんでいる。
「旅行先のスキー場で、雪だるまなんて何十体でも作れると思うぞ」
「っちっちっちー、分かってませんね響さんはっ。有り余ってる雪で作るよりも、限られた雪で作る方が価値が増すんですよ!」
言わんとしていることは、分かるような分からないような。あまり腑に落ちないが、どっちにしても雪だるまを作ることは決定事項なのだろう。
「っおーいっ、二人とも早起きだねー。朝ごはん準備するから早めに戻ってきなよー」
玄関から琴音が声を掛けてくると、菖蒲は手伝いに行くため足早に家へ戻った。
今更ベットに戻っても寝る頃には朝ごはんが出来上がるため、寒いのを我慢し家の周りをブラブラと歩く。
「ここ前まで空き地だったのに家建つのか。一年っていっても、意外と変化はあるんだな」
見通しの良かった場所には、家の土台となる骨組みが組まれていた。
こんな場所に家を建てるぐらいなら、都会に引っ越せばいいのにという思う気持ちを抑え、地割れも直されていないアスファルトをただ歩く。
「何よその顔、文句でもあるの?」
家に帰り食卓に並んだ白米に味噌汁、そして鮭と納豆。
もちろん朝ごはんとしては十分すぎるラインナップだが、昨日の夕ご飯と比べてしまうとどうしても見劣りしてしまう。
「響さん好き嫌いはダメですよ?納豆にはたくさんの神様がいるんですから」
「相場は白米だろ。納豆にいる神様はなんか嫌だ」
そうは言ってもお腹は減っているため、ものの数分で平らげる。
途中、父である羽響が味噌汁を吹き出しそうになっていたが、メガネを曇らせながら音を立て飲み込んでいた。
「あ、そうだ響は菖蒲ちゃんとは初詣行ってないんだよね?というか、菖蒲ちゃん初詣まだじゃない?」
『えへへ、朝寝坊しちゃって実はその通りですっ』
「ならちょうどいいじゃんっ。今日ならほとんど人もいないだろうし、響連れて行ってきなよー」
そう言うと菖蒲はすぐに着替えに向かい、なし崩し的に響も着替えを強いられた。
小学生の頃から変わっていない、飛行機や雲が描かれたカーテンから溢れる太陽光に目を細め、近づく音の方向に視線を移す。
「っ響さん!響さん!大変ですよ!」
寝癖のせいか頭にアホ毛を生やす菖蒲がドアを勢いよく開いた。
朝からの異常なテンションに着いていけないが、とりあえず事情を聞くため落ち着かせる。
「大変なのは分かったから理由を教えてくれ。何があったんだ?」
「っカーテンを早く開けてみてください!」
今の年齢には似つかわしくないカーテンを、ベットから怠惰に腕だけを伸ばし開ける。
「おぉ、そんな兆し一切無かったのにか」
冬真っ最中のため寒い寒いとは思っていたが、今朝はやけに布団の呪縛が凄まじかった。
「凄いですよね!真っ白で綺麗な雪ですよ!外行ってみましょうよ!」
「雪なんて溶ければ水なんだし、実質雨と大差ないだろ?雨の日はベットでゴロゴロするのに限る」
「っもぉ!良い一年を始めるのには最初が肝心なんですよ!?起きてくださいっ!」
布団を剥がされ無防備になった足を引っ張られ、ゆっくりと冷たい床に連れ出される。
「頼むぅ、もう少しだけでいいから寝かせてくれー」
「もう十分寝たはずです!私に外まで引っ張られるか、自分の足で歩くかの二者択一です!」
悪魔のような所業に観念し、後者を選んだ。
「っうぅ、さぶっ」
「積もってはいないですけど、このまま降ったらちっちゃい雪だるまぐらいなら作れそうですねっ」
まだ地面と雪の割合が七対三程で到底雪だるまなど作れそうにはないが、菖蒲は降る雪を手で受け、存分に雪を楽しんでいる。
「旅行先のスキー場で、雪だるまなんて何十体でも作れると思うぞ」
「っちっちっちー、分かってませんね響さんはっ。有り余ってる雪で作るよりも、限られた雪で作る方が価値が増すんですよ!」
言わんとしていることは、分かるような分からないような。あまり腑に落ちないが、どっちにしても雪だるまを作ることは決定事項なのだろう。
「っおーいっ、二人とも早起きだねー。朝ごはん準備するから早めに戻ってきなよー」
玄関から琴音が声を掛けてくると、菖蒲は手伝いに行くため足早に家へ戻った。
今更ベットに戻っても寝る頃には朝ごはんが出来上がるため、寒いのを我慢し家の周りをブラブラと歩く。
「ここ前まで空き地だったのに家建つのか。一年っていっても、意外と変化はあるんだな」
見通しの良かった場所には、家の土台となる骨組みが組まれていた。
こんな場所に家を建てるぐらいなら、都会に引っ越せばいいのにという思う気持ちを抑え、地割れも直されていないアスファルトをただ歩く。
「何よその顔、文句でもあるの?」
家に帰り食卓に並んだ白米に味噌汁、そして鮭と納豆。
もちろん朝ごはんとしては十分すぎるラインナップだが、昨日の夕ご飯と比べてしまうとどうしても見劣りしてしまう。
「響さん好き嫌いはダメですよ?納豆にはたくさんの神様がいるんですから」
「相場は白米だろ。納豆にいる神様はなんか嫌だ」
そうは言ってもお腹は減っているため、ものの数分で平らげる。
途中、父である羽響が味噌汁を吹き出しそうになっていたが、メガネを曇らせながら音を立て飲み込んでいた。
「あ、そうだ響は菖蒲ちゃんとは初詣行ってないんだよね?というか、菖蒲ちゃん初詣まだじゃない?」
『えへへ、朝寝坊しちゃって実はその通りですっ』
「ならちょうどいいじゃんっ。今日ならほとんど人もいないだろうし、響連れて行ってきなよー」
そう言うと菖蒲はすぐに着替えに向かい、なし崩し的に響も着替えを強いられた。
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