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154話 サイズは千差万別
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時は数十分前に遡る。
『ってか、兎佐美ってなんでそんなに胸大きいん?なんか特別なことでもしてんの?』
『え、なんにもしてないけど?』
響は佑馬と共に、サウナで我慢比べをしていたためこの関連の話は聞こえていなかった。
『ならガチなんでなん?あたしと兎佐美って身長あんま変わんないじゃん!』
『透子殿、胸の大きさに身長は関係ないと思うぞ?』
透子は何気なく答えた美神を湯船に沈めながら、一華の胸と自分の胸を交互に見比べる。
そんなことをしていたのなら、佑馬とのしょうもない試合をしていなければ良かった。
『透子、これが遺伝なんだよ』
その発言で透子の何かが切れたらしく、それからの透子は口を噤んだ。
「今のところ、ただ透子さんが不憫なだけなんだが?」
「道元…良い奴じゃん」
「もぉーせっかちだなー。こっからが面白いんだからっ」
その後風呂から上がった一行は、脱衣所で肌のケアをしながら談笑をしていた。
透子はサウナで一汗かいていたらしく、皆よりも少し遅めに上がったらしい。
『っお、透子遅いじゃーん』
透子は有咲に舌を出し、幼稚に煽った後に着替えを始める。
だが、透子は自分の服を置いていた場所を間違えていたのか、有咲に理不尽に文句を言いながら下着を投げつける。
『このブラ有咲のっしょ?あたしの近くに置かないでよっ、あたしには大っきいんだからさっ!』
だが、有咲は首を傾げる。
『いや、これうちのじゃないよ?』
『まじ?なら兎佐美の?』
『いや、私のでもないよ?』
するといつもと違い、ピンで止めていないため目にかかる前髪を乾かす美神が声をあげる。
『それは我のだぞっ?後で片付けるためそこに置きっぱにしていてくれ』
透子は有咲に投げつけた下着を回収すると、美神の元に静かに歩み寄る。
『っちょっと失礼』
『っな、何を!?っやめろぉー!捲るでない!!』
その時、透子のプライドは音を立てて崩れた。
『…天使、あたしよりもでかいんだ…』
『確かに美神さんって着痩せして見えますけど、意外とありますよね』
自分よりも身長が十数センチも違う美神に負け、透子はヤケになったのか、次は菖蒲の下着を着用する。
『っ透子さん!?流石に私のは無理がありますって!買ったばっかりなんですから壊れちゃ嫌ですよっ?』
『……ったり』
『っえ?』
透子は鏡に映る自分を不敵に嘲笑いながら、菖蒲に振り返る。
『っピッタリだわ。あたしと菖蒲ちゃん…一緒のサイズだ』
美神よりも数センチ小さい菖蒲と同等の透子は、菖蒲に下着を返すと自分の下着に着替える。
『天使』
『っは、はい!?』
『天使の言う通りだわ。身長なんて関係ないわ』
そう言うと、透子は髪を乾かし一式着替え終え、脱衣所からフラフラと出て行った。
「っ有咲ガチで許さない!!」
思春期の男子としては面白さはあまり感じなかったが、皆の胸のサイズを詳しく知れたため、とても有難かった。
だが、その場を経験した女性陣はその雰囲気や哀愁さに思い出し笑いをしている。
「ごめんってっ、後で透子が欲しがってた化粧品あげるから許してっ」
「透子さん、俺は貧乳も好」
透子の正拳突きは佑馬の腹を貫いた。
「この話だと菖蒲殿にも多少なりともダメージが…って、菖蒲殿!?」
美神の言葉に菖蒲の方を見ると、咳き込みながら笑い、口からこぼれたフルーツ牛乳をズボンにこぼしていた。
『ってか、兎佐美ってなんでそんなに胸大きいん?なんか特別なことでもしてんの?』
『え、なんにもしてないけど?』
響は佑馬と共に、サウナで我慢比べをしていたためこの関連の話は聞こえていなかった。
『ならガチなんでなん?あたしと兎佐美って身長あんま変わんないじゃん!』
『透子殿、胸の大きさに身長は関係ないと思うぞ?』
透子は何気なく答えた美神を湯船に沈めながら、一華の胸と自分の胸を交互に見比べる。
そんなことをしていたのなら、佑馬とのしょうもない試合をしていなければ良かった。
『透子、これが遺伝なんだよ』
その発言で透子の何かが切れたらしく、それからの透子は口を噤んだ。
「今のところ、ただ透子さんが不憫なだけなんだが?」
「道元…良い奴じゃん」
「もぉーせっかちだなー。こっからが面白いんだからっ」
その後風呂から上がった一行は、脱衣所で肌のケアをしながら談笑をしていた。
透子はサウナで一汗かいていたらしく、皆よりも少し遅めに上がったらしい。
『っお、透子遅いじゃーん』
透子は有咲に舌を出し、幼稚に煽った後に着替えを始める。
だが、透子は自分の服を置いていた場所を間違えていたのか、有咲に理不尽に文句を言いながら下着を投げつける。
『このブラ有咲のっしょ?あたしの近くに置かないでよっ、あたしには大っきいんだからさっ!』
だが、有咲は首を傾げる。
『いや、これうちのじゃないよ?』
『まじ?なら兎佐美の?』
『いや、私のでもないよ?』
するといつもと違い、ピンで止めていないため目にかかる前髪を乾かす美神が声をあげる。
『それは我のだぞっ?後で片付けるためそこに置きっぱにしていてくれ』
透子は有咲に投げつけた下着を回収すると、美神の元に静かに歩み寄る。
『っちょっと失礼』
『っな、何を!?っやめろぉー!捲るでない!!』
その時、透子のプライドは音を立てて崩れた。
『…天使、あたしよりもでかいんだ…』
『確かに美神さんって着痩せして見えますけど、意外とありますよね』
自分よりも身長が十数センチも違う美神に負け、透子はヤケになったのか、次は菖蒲の下着を着用する。
『っ透子さん!?流石に私のは無理がありますって!買ったばっかりなんですから壊れちゃ嫌ですよっ?』
『……ったり』
『っえ?』
透子は鏡に映る自分を不敵に嘲笑いながら、菖蒲に振り返る。
『っピッタリだわ。あたしと菖蒲ちゃん…一緒のサイズだ』
美神よりも数センチ小さい菖蒲と同等の透子は、菖蒲に下着を返すと自分の下着に着替える。
『天使』
『っは、はい!?』
『天使の言う通りだわ。身長なんて関係ないわ』
そう言うと、透子は髪を乾かし一式着替え終え、脱衣所からフラフラと出て行った。
「っ有咲ガチで許さない!!」
思春期の男子としては面白さはあまり感じなかったが、皆の胸のサイズを詳しく知れたため、とても有難かった。
だが、その場を経験した女性陣はその雰囲気や哀愁さに思い出し笑いをしている。
「ごめんってっ、後で透子が欲しがってた化粧品あげるから許してっ」
「透子さん、俺は貧乳も好」
透子の正拳突きは佑馬の腹を貫いた。
「この話だと菖蒲殿にも多少なりともダメージが…って、菖蒲殿!?」
美神の言葉に菖蒲の方を見ると、咳き込みながら笑い、口からこぼれたフルーツ牛乳をズボンにこぼしていた。
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