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第一章
*発情期終わり
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ようやく体を起こせば部屋中が俺の吐き出した匂いで臭くなっている。臭いがすさまじいが嫌な臭いというわけじゃない。ただ他の匂いがわからなくなるだけだ。
外から差し込む日の色は赤色になっていて腹の減り具合からももう夕方ごろなのがわかる。体のだるさはだいぶ無くなったし、発情期の一番やばい時間は終わっただろう。それでも薬は飲んでおく。明日までは完全に収まったとは言えない。
そんなことを考えながら、下半身のいきり立つものにと手をかける。全裸のまま寝ていたのはいつでも抜けるようにだ。この発情期の時はいつも以上にがちがちになってる。そしてほんのり触れるだけでも自分の体中の毛が逆立つような感覚が巡る。
少しこするだけでたまった精液を吐き出したくなる。いつもなら気にせず自分の体毛を汚して全裸のまま風呂に入りに行くところだが、下にキオがいるからだるい体を起こしてゴミ箱にと吐き出す。ゴミ箱の中は緑色だったスライムが今や少し白っぽくなっているし、まだ消化しきれてない俺の吐き出したのが残ってる。
もちろん臭いの原因はそれだけじゃなく、起き上がれるような状態じゃなくベットにと吐き出してカピカピになっているからだ。自分自身だとそこまで分からないが、俺の体もかなり臭くなってるだろう。
「シーツを洗うのは明後日だな。発情の再発したらこれもキオにとってやばい匂いになる。早く洗っちまいたいけどこればかりはしょうがねぇな。」
シーツは洗えなくても俺自身汗かきまくって早く風呂に入りたいんだが、まずは残り少ない消臭液でタオルを浸して自分の体を拭いていく。ほんとに消臭液を一応買ってきておいてよかった。初日は朝に使うのもだるくてキオが倒れちまったからな。
ニンゲンとかいったか、なんで俺の発情の匂いでキオまで発情したのかはわからないが、そもそもで匂いがやばいんだからもっと気を付けておくべきだった。
今更一昨日のことを悔やんでもしょうがないか。明日まで気を付ければいいだけだ。しっかり体中を拭いてからズボンをはく。ほんとは上も着たほうがいいんだろうが、もう少し涼しい季節にならないときつい。
下に通りていくと、いつもはキッチンのほうからいい匂いがするんだが、今日は匂いがしてこない。料理の準備はしてないのか、ちょっと残念だ。いや、俺が風呂入るだろうからと待ってくれてるのか。
そう思ってたんだがリビングとキッチンのどちらにもキオの姿がない。まさか風呂にいるのか?脱衣所にはいない、やっぱり風呂に入ってるのか。
「おーい、キオ、入ってるのか?」
「ん、ガロ?あぁ、ごめん、長湯しすぎちゃったかも・・・」
乾燥室からノックすると間延びするような声が聞こえてくる。大丈夫かあいつ?とにかく出てくるまで待ってるか。
「んじゃ早く出て来いよ。」
「ねぇ、その、発情期は終わったの?だったらよかったら一緒に入らない?」
そういわれて思わず入りたくなったが、それはダメだ。確かに発情期は終わったが再発したら匂いがまた出る。しかも風呂場だと発情の熱で暑いのか風呂で熱いのかわかりづらくなる。
石鹸の匂いである程度は消せるといっても近くでかいだらまた倒れるだろう。湯船で倒れたら大変なことになる。
「いや、明後日までは危険だ。完全に終わったかどうかわからないからな。だるいのは消えたけどな。」
「うーん、そうなんだ。じゃあ出るから外で待ってて。」
ザバァと湯船から出てくる音が聞こえて慌てて乾燥室から出る。別にあわてる必要もなかったと思うんだが、何となくそうしたほうがいいと思ってしまった。
というか脱衣所にいてもキオが裸で出てくるか。前に見られて恥ずかしがっていたというのもあるが、俺が見ていい状態じゃない。そういうので発情再発する可能性があるんだ。
そういう懸念があったからリビングのほうに出てたってのに全然出てこない。さっき湯船から上がる音はしたはずなのに何してるんだ?
シャワー浴びてるとしても遅い。結構俺のことを気にかけてくれていたからすぐに出てくると思ってたんだが。それとも何かあったのか?・・・考えてても仕方ないな、おとなしく待つしかない。大きくため息をついてたらようやく脱衣所の扉が開いた。
「ごめん、お待たせ・・・」
「お前、大丈夫か?」
ようやく出てきたキオは一応服はきてるが、顔が明らかに赤くなっていた。湯に浸かりすぎてそうなってるのか?視線も下向きだし、昨日と比べて確実に元気がない。
「湯あたりしちゃっただけ。大丈夫。ガロがお風呂入ってる間涼めば治るよ。」
「・・・そうか。それならソファ―でゆっくり寝ててくれ。」
ほんとにただの湯あたりなら確かに俺が入ってる間には少し良くなるだろう。心配な気持ちもあるが、ちょっと弱弱しい姿を見ていると欲情しそうになる。
発情期終わり直後の俺には刺激的すぎる。服を着ててくれなかったら危なかったかもしれない。変なことになる前にさっさと風呂場にと逃げ込んだ。
外から差し込む日の色は赤色になっていて腹の減り具合からももう夕方ごろなのがわかる。体のだるさはだいぶ無くなったし、発情期の一番やばい時間は終わっただろう。それでも薬は飲んでおく。明日までは完全に収まったとは言えない。
そんなことを考えながら、下半身のいきり立つものにと手をかける。全裸のまま寝ていたのはいつでも抜けるようにだ。この発情期の時はいつも以上にがちがちになってる。そしてほんのり触れるだけでも自分の体中の毛が逆立つような感覚が巡る。
少しこするだけでたまった精液を吐き出したくなる。いつもなら気にせず自分の体毛を汚して全裸のまま風呂に入りに行くところだが、下にキオがいるからだるい体を起こしてゴミ箱にと吐き出す。ゴミ箱の中は緑色だったスライムが今や少し白っぽくなっているし、まだ消化しきれてない俺の吐き出したのが残ってる。
もちろん臭いの原因はそれだけじゃなく、起き上がれるような状態じゃなくベットにと吐き出してカピカピになっているからだ。自分自身だとそこまで分からないが、俺の体もかなり臭くなってるだろう。
「シーツを洗うのは明後日だな。発情の再発したらこれもキオにとってやばい匂いになる。早く洗っちまいたいけどこればかりはしょうがねぇな。」
シーツは洗えなくても俺自身汗かきまくって早く風呂に入りたいんだが、まずは残り少ない消臭液でタオルを浸して自分の体を拭いていく。ほんとに消臭液を一応買ってきておいてよかった。初日は朝に使うのもだるくてキオが倒れちまったからな。
ニンゲンとかいったか、なんで俺の発情の匂いでキオまで発情したのかはわからないが、そもそもで匂いがやばいんだからもっと気を付けておくべきだった。
今更一昨日のことを悔やんでもしょうがないか。明日まで気を付ければいいだけだ。しっかり体中を拭いてからズボンをはく。ほんとは上も着たほうがいいんだろうが、もう少し涼しい季節にならないときつい。
下に通りていくと、いつもはキッチンのほうからいい匂いがするんだが、今日は匂いがしてこない。料理の準備はしてないのか、ちょっと残念だ。いや、俺が風呂入るだろうからと待ってくれてるのか。
そう思ってたんだがリビングとキッチンのどちらにもキオの姿がない。まさか風呂にいるのか?脱衣所にはいない、やっぱり風呂に入ってるのか。
「おーい、キオ、入ってるのか?」
「ん、ガロ?あぁ、ごめん、長湯しすぎちゃったかも・・・」
乾燥室からノックすると間延びするような声が聞こえてくる。大丈夫かあいつ?とにかく出てくるまで待ってるか。
「んじゃ早く出て来いよ。」
「ねぇ、その、発情期は終わったの?だったらよかったら一緒に入らない?」
そういわれて思わず入りたくなったが、それはダメだ。確かに発情期は終わったが再発したら匂いがまた出る。しかも風呂場だと発情の熱で暑いのか風呂で熱いのかわかりづらくなる。
石鹸の匂いである程度は消せるといっても近くでかいだらまた倒れるだろう。湯船で倒れたら大変なことになる。
「いや、明後日までは危険だ。完全に終わったかどうかわからないからな。だるいのは消えたけどな。」
「うーん、そうなんだ。じゃあ出るから外で待ってて。」
ザバァと湯船から出てくる音が聞こえて慌てて乾燥室から出る。別にあわてる必要もなかったと思うんだが、何となくそうしたほうがいいと思ってしまった。
というか脱衣所にいてもキオが裸で出てくるか。前に見られて恥ずかしがっていたというのもあるが、俺が見ていい状態じゃない。そういうので発情再発する可能性があるんだ。
そういう懸念があったからリビングのほうに出てたってのに全然出てこない。さっき湯船から上がる音はしたはずなのに何してるんだ?
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「ごめん、お待たせ・・・」
「お前、大丈夫か?」
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「湯あたりしちゃっただけ。大丈夫。ガロがお風呂入ってる間涼めば治るよ。」
「・・・そうか。それならソファ―でゆっくり寝ててくれ。」
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