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第一章
ビャクラクさんとの的当て
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結局昨日も終わるころには立てなくなってて、体を洗ってもらってしまった。しかもお風呂から上がっても服を着させてもらえず、なぜか裸のままベットに連れ込まれた。
連れ込まれてるときに入れられたままお風呂に行ったのを思い出して、また大きくなっちゃってたのを見られて、そこをそっと触られたけど、そのままお互い裸でくっついて寝ることに。
ガロのもどうやらまだ臨戦態勢で、背中に当たっててすごいドキドキしてたけど、それ以上に疲労感があったのか、案外すぐに深い眠りにと落ちれたのはよかった。
うっ、思い出すと立っちゃいそうになるから今は素振りに集中しないと。あぁでも、ガロはお昼満足してくれたかな?朝はまたガロのほうが少し起きるの早かったんだよね。でも起きる予定だった時間より少し寝ちゃってたみたいで、急いでたのもあって、昨日と同じになっちゃったからなぁ。僕は僕で同じになってもまぁおいしかったからよかったけど。
お昼終わりにそんな風に素振り意外に意識がいってるときに、不意に後ろからにぶいノック音が聞こえてきて、素振りをやめ振り返ると、障壁の前にビャクラクさんが立っていた。
ちょっと慌てて入り口の魔石を触って障壁を一度解除する。
「す、すいませんすぐ気が付かなくて!」
「いやなに、普通に特訓してたら気づかないもんじゃから、気にせんでよい。それよりも、ガロの奴が誇張してるかと思ったのだが、確かに悪くない振り方じゃったな。」
「あ、その、ありがとうございます。今のは縦ぶりで、横降りはまだ不安面があるんですけどね。」
後ろから見られてたのか!あ、でもどうせ見るために来てるんだからこの後も見られるんだよね?気にしてもしょうがないか。
「じゃがガロの奴に教えてもらったから大丈夫じゃろう。というところかの?」
「えっと、からかわないでくださいね?」
「ほほ、すまんの。あやつがあれほど懇意になる相手じゃからついな。」
「そうなんですか?初めて会った時からかなり世話をしてくれてますけど。」
「ふむ、そうか・・・まぁそれはさておきじゃ、次は的に当てるように振ってくれるかの?」
「あ、はい。」
なんというか含みのある答え方だったけど、そこの深いことはガロに聞くべきことで、ビャクラクさんから聞くべき内容じゃないか。
気を取り直して的にと近づき、木刀を振り下ろす。十字のクロスした部分にカツンっと当たるけど、跳ね返されるようなことはない。そのまま木刀を放し、すぐに薙ぎ払いを見せた。
「ふむ、なるほどの。確かにこの辺の魔物相手ならそれだけ勢い良く振れれば倒せるじゃろう。」
「そんなにこのあたりの魔物は弱いものなんですか?」
「そうじゃの、一番多い角兎は木刀のままでも倒せるほどじゃな。ただしそれは当てることができるのならば、じゃがな。」
まぁそれは当然っちゃ当然だ。どんなに強い攻撃も当たらなきゃ意味がない。相手はたたずむ的じゃ無く動き回る生物になるから、今のままじゃよけられることもあるだろう。
「そこで試験をするわけじゃな。今回の試験は儂の出す動く水の的に攻撃を充てることじゃ。」
「えっ!?今日は試験はしないって聞いてたんですけど!?」
「うむ、今日はしないぞ?じゃが急に本番では難しいじゃろ?じゃからこその練習じゃ。」
そういうとビャクラクさんは軽く手を前に出して魔法の名前を唱えた。
「ランブルウォーター。」
僕とビャクラクさんの前にバスケットボール大の水の塊が現れて、それが付与付与と動き出す。動きに規則性はないみたいだけど、それほど早くないからこれなら攻撃をあてれそうだ。
「これが試験本番と同じ的ですか?」
「ほほ、まさか、おそすぎるわい。倍以上の速さにはさせてもらうからの。大きさはこれと代替同じじゃから安心せい。」
うっ、倍以上のはやさか。確かにそれなら慣れていかないとだめかもしれない。今の速さだって動きが不規則で、剣の振り方によっては当てれなさそうだからな。
「それと剣を当てるだけではだめだからの?できるだけ中央で真っ二つにするのじゃ。」
「け、結構難しいこと要求しますね?」
「実戦ではそれでも役に立つかどうかはわからないからの。こんな動きは魔物の動きに比べれば不規則でも何でもないわい。まぁこの辺の奴ならばこの程度の動きじゃろうがな。」
あぁそうか、この辺の魔物が弱くても遠くに行くことになったらその弱い相手だけで済むわけがない。確かガロって遠征依頼みたいなの受けてた帰りっていてったし、そういう遠くの依頼を受ける可能性は高いよね。
「なるほど、分かりました。」
「おっとそう急くのではない。剣の動きは見たからの。あの的に向かって君のウォーターバレットを当てれるかやって見せてくれるかの?」
「え、あ、はい。」
木剣をもって集中しようと思った矢先にストップかけられて、先に魔法あての練習をすることになる。ただ問題はあの速さ、僕の今のウォーターバレットと同じくらいの速さなんだよね。
いや、やるだけやってみよう。剣を持ってると難しいから床にと置いて、とにかく集中!そしてよく動き回る水の的を狙って・・・
「ウォーターバレット!」
かなり気合を入れて叫んだし、気合を入れて両手を突き出したけど、でき上がった水の粒はパチンコ玉くらいなもんだ。これでも初めよりは大きいんだけど。
しかも打ち出したけどまっすぐ向かうわけじゃない。ゆらゆらと動いてるし、そもそも全然速さがない。それでも水の的よりも少しだけ早い様で、何とか食いつくように追いかけて命中させることができた。
「うひぃ、これヤバイですね、すごい疲れます。」
「・・・まさか本当に当てることができるとはの。」
「え?」
あれ?当てることできない前提でのお試し的な感じだったの?昨日の一番初めは急激な疲労感で座り込んだけど、今日は座り込むようなこともないんだけどな。
連れ込まれてるときに入れられたままお風呂に行ったのを思い出して、また大きくなっちゃってたのを見られて、そこをそっと触られたけど、そのままお互い裸でくっついて寝ることに。
ガロのもどうやらまだ臨戦態勢で、背中に当たっててすごいドキドキしてたけど、それ以上に疲労感があったのか、案外すぐに深い眠りにと落ちれたのはよかった。
うっ、思い出すと立っちゃいそうになるから今は素振りに集中しないと。あぁでも、ガロはお昼満足してくれたかな?朝はまたガロのほうが少し起きるの早かったんだよね。でも起きる予定だった時間より少し寝ちゃってたみたいで、急いでたのもあって、昨日と同じになっちゃったからなぁ。僕は僕で同じになってもまぁおいしかったからよかったけど。
お昼終わりにそんな風に素振り意外に意識がいってるときに、不意に後ろからにぶいノック音が聞こえてきて、素振りをやめ振り返ると、障壁の前にビャクラクさんが立っていた。
ちょっと慌てて入り口の魔石を触って障壁を一度解除する。
「す、すいませんすぐ気が付かなくて!」
「いやなに、普通に特訓してたら気づかないもんじゃから、気にせんでよい。それよりも、ガロの奴が誇張してるかと思ったのだが、確かに悪くない振り方じゃったな。」
「あ、その、ありがとうございます。今のは縦ぶりで、横降りはまだ不安面があるんですけどね。」
後ろから見られてたのか!あ、でもどうせ見るために来てるんだからこの後も見られるんだよね?気にしてもしょうがないか。
「じゃがガロの奴に教えてもらったから大丈夫じゃろう。というところかの?」
「えっと、からかわないでくださいね?」
「ほほ、すまんの。あやつがあれほど懇意になる相手じゃからついな。」
「そうなんですか?初めて会った時からかなり世話をしてくれてますけど。」
「ふむ、そうか・・・まぁそれはさておきじゃ、次は的に当てるように振ってくれるかの?」
「あ、はい。」
なんというか含みのある答え方だったけど、そこの深いことはガロに聞くべきことで、ビャクラクさんから聞くべき内容じゃないか。
気を取り直して的にと近づき、木刀を振り下ろす。十字のクロスした部分にカツンっと当たるけど、跳ね返されるようなことはない。そのまま木刀を放し、すぐに薙ぎ払いを見せた。
「ふむ、なるほどの。確かにこの辺の魔物相手ならそれだけ勢い良く振れれば倒せるじゃろう。」
「そんなにこのあたりの魔物は弱いものなんですか?」
「そうじゃの、一番多い角兎は木刀のままでも倒せるほどじゃな。ただしそれは当てることができるのならば、じゃがな。」
まぁそれは当然っちゃ当然だ。どんなに強い攻撃も当たらなきゃ意味がない。相手はたたずむ的じゃ無く動き回る生物になるから、今のままじゃよけられることもあるだろう。
「そこで試験をするわけじゃな。今回の試験は儂の出す動く水の的に攻撃を充てることじゃ。」
「えっ!?今日は試験はしないって聞いてたんですけど!?」
「うむ、今日はしないぞ?じゃが急に本番では難しいじゃろ?じゃからこその練習じゃ。」
そういうとビャクラクさんは軽く手を前に出して魔法の名前を唱えた。
「ランブルウォーター。」
僕とビャクラクさんの前にバスケットボール大の水の塊が現れて、それが付与付与と動き出す。動きに規則性はないみたいだけど、それほど早くないからこれなら攻撃をあてれそうだ。
「これが試験本番と同じ的ですか?」
「ほほ、まさか、おそすぎるわい。倍以上の速さにはさせてもらうからの。大きさはこれと代替同じじゃから安心せい。」
うっ、倍以上のはやさか。確かにそれなら慣れていかないとだめかもしれない。今の速さだって動きが不規則で、剣の振り方によっては当てれなさそうだからな。
「それと剣を当てるだけではだめだからの?できるだけ中央で真っ二つにするのじゃ。」
「け、結構難しいこと要求しますね?」
「実戦ではそれでも役に立つかどうかはわからないからの。こんな動きは魔物の動きに比べれば不規則でも何でもないわい。まぁこの辺の奴ならばこの程度の動きじゃろうがな。」
あぁそうか、この辺の魔物が弱くても遠くに行くことになったらその弱い相手だけで済むわけがない。確かガロって遠征依頼みたいなの受けてた帰りっていてったし、そういう遠くの依頼を受ける可能性は高いよね。
「なるほど、分かりました。」
「おっとそう急くのではない。剣の動きは見たからの。あの的に向かって君のウォーターバレットを当てれるかやって見せてくれるかの?」
「え、あ、はい。」
木剣をもって集中しようと思った矢先にストップかけられて、先に魔法あての練習をすることになる。ただ問題はあの速さ、僕の今のウォーターバレットと同じくらいの速さなんだよね。
いや、やるだけやってみよう。剣を持ってると難しいから床にと置いて、とにかく集中!そしてよく動き回る水の的を狙って・・・
「ウォーターバレット!」
かなり気合を入れて叫んだし、気合を入れて両手を突き出したけど、でき上がった水の粒はパチンコ玉くらいなもんだ。これでも初めよりは大きいんだけど。
しかも打ち出したけどまっすぐ向かうわけじゃない。ゆらゆらと動いてるし、そもそも全然速さがない。それでも水の的よりも少しだけ早い様で、何とか食いつくように追いかけて命中させることができた。
「うひぃ、これヤバイですね、すごい疲れます。」
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