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第一章
水の大きさ
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打ち込みを受ける特訓で一定数打ち込まれたら昨日みたいなことをされる。とはいえ今日は30発中15発といわれてたから、半分以上受けるなりよけるなりすればいい。
ただし皮鎧を着たままだから昨日より動きにくいけど、それでもさすがに半分も受けるわけにはいかない。そう意気込んでたのに結局足元に16発受けてしまった。
言っておくけど真面目に受けていたのであって、決して手は抜いてない。ガロがかなり本気だっただけだ。あれでもまだまだ手を抜いてるんだろうけど、僕が初めの10発のうち8発を受けてよけてとしてから、明らかに動きがきつくなったんだよね。
「昨日より手加減するつもりだったんだが、ついむきになっちまった。わりぃ。」
「いや、いいよ。魔素纏いもしてるからそこまで痛くはなかったし。」
魔素纏いのおかげだけじゃなく、ガロが当たる直前に威力を落としてるっぽい気もするけど、どうなんだろ?ただ動きのめんでは手加減少な目になってたけど。
それにしても疲れた。でも、お昼のサンドイッチはいつもより食が早かった。普通に考えれば疲れると食欲が落ちるはずだけど、この狼種の体だとむしろ上がるっぽい。いや、世界の影響かも?
「まぁ、夜はまた痛いことをしちまうつもりだから、せめて特訓くらいはな。」
「う、決定事項なのね。まぁいいけど、それよりこのあとはビャクラクさんを呼ぶってほんと?」
「あぁ、言っただろ?使える属性を増やすって。それならやっぱじじいの力を借りるべきだからな。」
そういえば僕がウォータバレットの威力が低いって嘆いてたら、そんな提案してくれたっけ。水属性でも魔素をいっぱい込めれば威力も上がるらしいけど。そんな話をしてたら、ドンドンと障壁をたたく音が。ビャクラクさんが来たようだ。
「おう、きたかじじい。」
「待たせたかの?」
「いえ、大丈夫です。また来てくれてありがとうございます。」
「キオ君は偉いの。呼んだはのガロはそんなお礼されておらんのに。」
じとっとした目でガロを見るけど、ガロはなんてことないようにちょっと肩をすくめた。
「そうはいうけどよ、キオの要件で呼んだんだ。わざわざ俺から礼を言うことはないだろ。まぁ、来てくれてありがたいってのは思ってるけどな。」
「ふむ、それならよい。それで、キオ君に火の属性を教えてほしいとのことじゃったな?」
「あぁ、そうだ。キオが水属性の威力不足に悩んでたからな。」
「ぬ?それならまずは威力を出しやすい魔法を使えるようになるところから始めたほうがよいの。キオ君、一番大きい水の塊を出してくれるかの?」
「あ、はい。わかりました。」
僕のことなのに僕を置いて話が決まっていくけど、ビャクラクさんが使えるのが火であり、火は使い勝手がいいらしいから次は火に決定なんだろう。
僕はビャクラクさんの指示通り、水の塊を出す。といっても大きさについては練習してるのにいまだにピンポン玉よりちょっと大きいくらいの大きさが限界だ。
「ぬ、キオ君の魔素量や育ちの速さからしても、その大きさはちょっと変じゃの。すでにこのくらいの大きさはできてもおかしくはないのじゃが。」
「いくらなんでもキオを過大評価しすぎじゃないか?俺はその大きさ作れるようになるのに30日はかかったぞ。」
「お主はそこからは早かったではないか。」
「まぁ、確かにそこからは早かったけどよ。」
ビャクラクさんが両手で作った丸の形には僕の水の塊は程遠い。確かに追尾とかランダムに動くとかの方面ではすぐできたのに、大きさは全然なのは気になる。
「なんか原因があるんですかね?この大きさができるようになったんですけど、正直これ以上大きくできる気がしなくて。あと形もイメージはできるんですが、ほとんど帰れないんですよね。」
大きい水の塊なんてイメージ自体は楽なのに、集中しても集中してもできるのはこの大きさが限界だ。形はちょっと変えれるけど、細長くとか薄っぺらくとかはできない。できてもいびつな四角っぽい形だ。
「それは明らかに変だろ。もしかして子宝封印の影響か?」
「こんな影響は起こったことがないが、その可能性もあり得る。じゃが、それより可能性が高いのは、キオ君の種族的な影響かの。」
「種族的な、影響・・・」
つまり、人間というこの世界にいない僕だからということか。子宝封印のせいにせよ、もしかしたらずっとこの大きさが限界のままな可能性が高いんだろう。
「とりあえず、この大きさでできる威力の出る魔法を教えるとするかの。それでよいかの?キオ君。」
「はい、お願いします。」
そう答えたけど、ちょっと声がしっかり出なかった。大きさが作れないかもしれないっとのが、形をいろいろ作れないっていうのが、結構響いてるかもしれない。だってもっといろんな魔法を使うことはできないってことだろうから。
「落ち込むなよキオ。小さくとも魔素を多く籠めれば威力は上がるからな。」
「そうなの?」
「あぁ、そうじゃ。だからキオ君にはより魔素を込めやすく威力を出しやすい魔法を教える。」
そっか、大きさよりも魔素を込めた量で威力が決まるなら、むしろ小さいほうが圧縮されて威力も出やすかったりするかもしれない。それに今このサイズなだけで後々もっと時間がたてばまた大きくだ切るかもしれない。とにかく腐らずにやるしかないな。
ただし皮鎧を着たままだから昨日より動きにくいけど、それでもさすがに半分も受けるわけにはいかない。そう意気込んでたのに結局足元に16発受けてしまった。
言っておくけど真面目に受けていたのであって、決して手は抜いてない。ガロがかなり本気だっただけだ。あれでもまだまだ手を抜いてるんだろうけど、僕が初めの10発のうち8発を受けてよけてとしてから、明らかに動きがきつくなったんだよね。
「昨日より手加減するつもりだったんだが、ついむきになっちまった。わりぃ。」
「いや、いいよ。魔素纏いもしてるからそこまで痛くはなかったし。」
魔素纏いのおかげだけじゃなく、ガロが当たる直前に威力を落としてるっぽい気もするけど、どうなんだろ?ただ動きのめんでは手加減少な目になってたけど。
それにしても疲れた。でも、お昼のサンドイッチはいつもより食が早かった。普通に考えれば疲れると食欲が落ちるはずだけど、この狼種の体だとむしろ上がるっぽい。いや、世界の影響かも?
「まぁ、夜はまた痛いことをしちまうつもりだから、せめて特訓くらいはな。」
「う、決定事項なのね。まぁいいけど、それよりこのあとはビャクラクさんを呼ぶってほんと?」
「あぁ、言っただろ?使える属性を増やすって。それならやっぱじじいの力を借りるべきだからな。」
そういえば僕がウォータバレットの威力が低いって嘆いてたら、そんな提案してくれたっけ。水属性でも魔素をいっぱい込めれば威力も上がるらしいけど。そんな話をしてたら、ドンドンと障壁をたたく音が。ビャクラクさんが来たようだ。
「おう、きたかじじい。」
「待たせたかの?」
「いえ、大丈夫です。また来てくれてありがとうございます。」
「キオ君は偉いの。呼んだはのガロはそんなお礼されておらんのに。」
じとっとした目でガロを見るけど、ガロはなんてことないようにちょっと肩をすくめた。
「そうはいうけどよ、キオの要件で呼んだんだ。わざわざ俺から礼を言うことはないだろ。まぁ、来てくれてありがたいってのは思ってるけどな。」
「ふむ、それならよい。それで、キオ君に火の属性を教えてほしいとのことじゃったな?」
「あぁ、そうだ。キオが水属性の威力不足に悩んでたからな。」
「ぬ?それならまずは威力を出しやすい魔法を使えるようになるところから始めたほうがよいの。キオ君、一番大きい水の塊を出してくれるかの?」
「あ、はい。わかりました。」
僕のことなのに僕を置いて話が決まっていくけど、ビャクラクさんが使えるのが火であり、火は使い勝手がいいらしいから次は火に決定なんだろう。
僕はビャクラクさんの指示通り、水の塊を出す。といっても大きさについては練習してるのにいまだにピンポン玉よりちょっと大きいくらいの大きさが限界だ。
「ぬ、キオ君の魔素量や育ちの速さからしても、その大きさはちょっと変じゃの。すでにこのくらいの大きさはできてもおかしくはないのじゃが。」
「いくらなんでもキオを過大評価しすぎじゃないか?俺はその大きさ作れるようになるのに30日はかかったぞ。」
「お主はそこからは早かったではないか。」
「まぁ、確かにそこからは早かったけどよ。」
ビャクラクさんが両手で作った丸の形には僕の水の塊は程遠い。確かに追尾とかランダムに動くとかの方面ではすぐできたのに、大きさは全然なのは気になる。
「なんか原因があるんですかね?この大きさができるようになったんですけど、正直これ以上大きくできる気がしなくて。あと形もイメージはできるんですが、ほとんど帰れないんですよね。」
大きい水の塊なんてイメージ自体は楽なのに、集中しても集中してもできるのはこの大きさが限界だ。形はちょっと変えれるけど、細長くとか薄っぺらくとかはできない。できてもいびつな四角っぽい形だ。
「それは明らかに変だろ。もしかして子宝封印の影響か?」
「こんな影響は起こったことがないが、その可能性もあり得る。じゃが、それより可能性が高いのは、キオ君の種族的な影響かの。」
「種族的な、影響・・・」
つまり、人間というこの世界にいない僕だからということか。子宝封印のせいにせよ、もしかしたらずっとこの大きさが限界のままな可能性が高いんだろう。
「とりあえず、この大きさでできる威力の出る魔法を教えるとするかの。それでよいかの?キオ君。」
「はい、お願いします。」
そう答えたけど、ちょっと声がしっかり出なかった。大きさが作れないかもしれないっとのが、形をいろいろ作れないっていうのが、結構響いてるかもしれない。だってもっといろんな魔法を使うことはできないってことだろうから。
「落ち込むなよキオ。小さくとも魔素を多く籠めれば威力は上がるからな。」
「そうなの?」
「あぁ、そうじゃ。だからキオ君にはより魔素を込めやすく威力を出しやすい魔法を教える。」
そっか、大きさよりも魔素を込めた量で威力が決まるなら、むしろ小さいほうが圧縮されて威力も出やすかったりするかもしれない。それに今このサイズなだけで後々もっと時間がたてばまた大きくだ切るかもしれない。とにかく腐らずにやるしかないな。
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