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第三十一話 最低の行為
さっきぶつかった所にまで戻ってきた私達は、辺りに栞が落ちていないか探し出す。しかし、探しても栞が見つかることは無かった。
「私の栞……どこいっちゃったの……?」
「今、通りがかりの人に聞いてきたんだけど、見ていないって言ってたよ」
「そうですか……ありがとうございます」
ここはただの廊下だから、わかりにくい所に入ってしまうようなことも無いはずなのに……それでも見つからないってことは、やっぱりあの時に持っていかれてしまったのだろう。
「アメリア、ぶつかってきた女子のことは覚えているかな?」
「え? えっと……眼鏡をしていて……ちょっとオドオドしてました」
「それだけだと、情報として弱いな……他には?」
「ごめんなさい、わからないです」
あの時、ちゃんと相手のことを観察して覚えておけば、こんなことにはならなかったのに……こんなところでまで、無能を発揮しなくてもいいのに。本当……自分のダメっぷりに乾いた笑い声が漏れそうだわ。
「ここで諦めるわけにもいかない。一緒にその女子を探そう!」
「レオ様……」
「大切なものなんだろう! なら絶対に見つけるべきだよ!」
「そう、ですよね……可能性は低いかもしれませんけど、やらなかったらゼロですよね」
「その意気だ! さあ、聞き込みをしてその女子がどこのクラスか調べよう!」
「はい!」
知らない人と話すのは、正直緊張する。昔に比べて、話すこと自体が不得意になってしまったから、変なことを言ってしまわないか、いつも不安になるの。
でも、今はそんな弱気になってる暇はない。だって、大切な栞を探すためだもの。
それに、近くにレオ様がいてくれると思うと、とても安心が出来る。大丈夫、きっと見つけられるはず!!
「あーあー、頑張って探しちゃって。健気なお姉様だこと。それでフローラ、あれは手に入ったのかしら?」
「ええ。彼女が回収してくれました」
「ふん、随分と呑気に歩いていたから、簡単にすり替えられた。ちょろい仕事だよ」
「あなた、変わった下僕がいるんだね……まあいっか。これがあれば、お姉様を絶望に叩き落とせる! あはっ! 楽しみになってきちゃった!」
****
結局見つけることが出来なかった私は、その日はずっと落ち込んでいた。
ずっとずっと大事にしていた栞……私が魔法薬師を目指すために立てた誓いの象徴が無くなってしまった今、自分でも驚く程勉強に手が付かなかった。
精神的支柱というのは、想像以上に大切なものだったのね。初めて知ったわ。
「そろそろ屋敷の近くだ。この辺に止めていいかな?」
「はい、大丈夫です。送ってくれてありがとうございます……」
「うん。元気出して……とは言いにくいけど、とりあえずゆっくり休んでね。あと、なにかあったら相談してくれ」
「わかりました」
私が元気が無いせいか、レオ様も心なしか元気が無いまま、馬車に乗ってその場を後にした。
……一人になったとたん、今まで溜まってたものが一段と強く感じられる。ダメよ私。ずっと落ち込んでたら、レオ様に心配をかけてしまう。明日には普段通りに振舞わなきゃ。
「ただいま……え?」
屋敷に帰り、誰からもお帰りの一言も無い中、いつもの様に自室に入ると、そこではいつもと違う光景が広がっていた。
「あらお姉様、随分と辛気臭い顔をしてるわね!」
「シャーロット……え、フローラ様も?」
「こんばんは、アメリア様」
「こ、こんばんは。どうしてこんな時間に?」
「それは……とても面白くて愉快な催し物を見物しに来たからですわ」
「催し物?」
言っている意味がわからずに首を傾げていた私に、シャーロットがポケットからとあるものを取り出した。それを見た私は……一瞬にして血の気が引いた。
だって、シャーロットが持っていたのは……私の大切な栞だったのだから。
「それ、私の栞!? 一体どこで……!」
「さあ? なんかゴミ箱に捨ててあったから、可哀想だから持って帰ってきてあげたのよ」
「あらまあ、シャーロットの優しい一面が見れましたわね」
……嘘だ。シャーロットが、ゴミ箱に手を突っ込むような汚いことを、私のためにするはずがない。あの栞は、別の方法で入手したんだ。
「もしかして、あの女子と繋がりが……」
「ふふ、ご名答ですわ。あの方は私と彼女の家同士で繋がりがありまして。私には逆らえませんの」
「それで、今回の実行犯に……それで、その栞を奪ってどうするの!」
「ありゃ? たかが汚い栞如きに、随分と焦ってるね~お姉様?」
これ、もしかしたらまだ栞の価値に気が付いていない? その可能性がほんの僅かでもあれば、取り戻す隙があるかもしれないわ!
「とにかく返して!」
「え~? どうしようかな~?」
「くっ……」
わざと焦らすようにして、私がなにか行動を起こすのを見て楽しむって魂胆ね。本当にこの二人がやることは、性根が腐ってるとしか言いようがない所業だ。
「しょうがない、この栞を返すよ。その代わり、二度とレオ様と関わるなって約束して」
「えっ……何その条件!」
「飲めないのなら、栞はシャーロットのものですわ。代わりに、あの男とこれからも一緒にいることを許可しますわ」
今の条件を聞いた状態なら、断言できる。二人はこの栞の価値を、多かれ少なかれ知っている。だから、こんな交渉の場に持ち込んできたんだ。
……それがわかったからとはいえ、どうすればいいの?
栞を失ったら……あの子との大切な思い出の象徴で、私の魔法薬学の勉強をするための原動力となり、彼と繋ぐ大切な物が無くなってしまう。これだけは失いたくない。
でも……でも! 私は……レオ様ともう一緒にいられないなんて、そんなの嫌だ!
いつも明るくて笑っていて、執拗に話しかけてきて……最初は相手にしてなかったけど、段々いるのが当たり前になって、大切な人になった。
しかも、一緒にいて楽しくて……ずっと忘れていた笑顔や、嬉しいって感情を体感できた。彼がいなかったら、未だに私は氷の様だっただろう。
そんなレオ様と、栞を天秤にかける……!? そんなの、私には……!
「後五秒で決めてね~」
「そ、そんな!?」
「ご~、よ~ん、さ~ん」
どうすればいいの? 過去の大切な思い出と、今の大切な人……どっちも大切で、失いたくない。でも、どちらかを選ばなかったら……どうなるかわからない。
「に~、い~ち」
「私は……私は!!」
「よっと」
「……え……?」
苦渋の決断で答えようとした。その瞬間をまるで狙い撃ちするかのように、シャーロットは持っていた栞を力強く握り潰した。
「ありゃ、ごめんごめん。カウントで力入り過ぎちゃった!」
「あ……ああ……!!」
「もうこんなぐしゃぐしゃじゃ使い物にならないよね! あたしが捨てといてあげる」
「や、やめてぇぇぇぇ!!!!」
私に必死に静止も虚しく……シャーロットは悪魔のような笑みを浮かべながら、栞をビリビリに破ってしまった。
それだけに留まらず、破った栞を地面に捨てると、なんと足でぐりぐりと踏みつけた。
「あ……ぁ……」
「ちょっと何その顔! この世の終わりみたいな顔じゃん! めっちゃ面白いんだけど!」
「ぷぷっ……そうですわね。この顔を見るために行動をしてよかったですわね」
「ほんとほんと! あとでお母様にも話してあげよーっと!」
「……して」
「え? なにかいった?」
「返してよぉ!!!!!」
私は限りなく小さい魔力を一生懸命貯めて、拳の大きさくらいの氷塊を作ってシャーロットに放つ……が、シャーロットは指でピンっとやるだけで、氷塊は粉々に砕け散った。
「あたし達の実力差は明確なの。それなのに歯向かうとか、罰を受ける準備は――」
「うわぁぁぁぁぁ!!!!」
呑気に喋っているシャーロットの足を目掛けて、思い切り体当たりをする。それは上手くいき、シャーロットを転ばせることが出来た。
「いったぁ! よくもやったわね!」
「うるさい! うるさいよぉ!! 」
自分でも驚くくらい声を荒げなら、私は破れてしまった栞と、使われていたクローバーを回収する。踏まれたせいで汚れてボロボロになってしまい、クローバーは引き千切れて、緑の細かい物体と化してしまった。
「ぐすっ……私の……栞が……あの子との思い出が……!」
「ちょっと、泣いてるのお姉様!? あれだけ色々されても平気ぶってたお姉様が! これは面白い! あははははは!!」
「これは永久保存をしたいところですが……私の魔法では、覗き見ることは出来ても、保存が出来ないのが悔やまれますわ。それにしても面白いですわ!」
「……うぅ……ひっく……」
笑われてるのとか関係ない。悪口を言われても関係ない。今の私は、一刻も早くこの栞と一緒に、こんな屋敷を出ることしか考えられなかった。
「私の栞……どこいっちゃったの……?」
「今、通りがかりの人に聞いてきたんだけど、見ていないって言ってたよ」
「そうですか……ありがとうございます」
ここはただの廊下だから、わかりにくい所に入ってしまうようなことも無いはずなのに……それでも見つからないってことは、やっぱりあの時に持っていかれてしまったのだろう。
「アメリア、ぶつかってきた女子のことは覚えているかな?」
「え? えっと……眼鏡をしていて……ちょっとオドオドしてました」
「それだけだと、情報として弱いな……他には?」
「ごめんなさい、わからないです」
あの時、ちゃんと相手のことを観察して覚えておけば、こんなことにはならなかったのに……こんなところでまで、無能を発揮しなくてもいいのに。本当……自分のダメっぷりに乾いた笑い声が漏れそうだわ。
「ここで諦めるわけにもいかない。一緒にその女子を探そう!」
「レオ様……」
「大切なものなんだろう! なら絶対に見つけるべきだよ!」
「そう、ですよね……可能性は低いかもしれませんけど、やらなかったらゼロですよね」
「その意気だ! さあ、聞き込みをしてその女子がどこのクラスか調べよう!」
「はい!」
知らない人と話すのは、正直緊張する。昔に比べて、話すこと自体が不得意になってしまったから、変なことを言ってしまわないか、いつも不安になるの。
でも、今はそんな弱気になってる暇はない。だって、大切な栞を探すためだもの。
それに、近くにレオ様がいてくれると思うと、とても安心が出来る。大丈夫、きっと見つけられるはず!!
「あーあー、頑張って探しちゃって。健気なお姉様だこと。それでフローラ、あれは手に入ったのかしら?」
「ええ。彼女が回収してくれました」
「ふん、随分と呑気に歩いていたから、簡単にすり替えられた。ちょろい仕事だよ」
「あなた、変わった下僕がいるんだね……まあいっか。これがあれば、お姉様を絶望に叩き落とせる! あはっ! 楽しみになってきちゃった!」
****
結局見つけることが出来なかった私は、その日はずっと落ち込んでいた。
ずっとずっと大事にしていた栞……私が魔法薬師を目指すために立てた誓いの象徴が無くなってしまった今、自分でも驚く程勉強に手が付かなかった。
精神的支柱というのは、想像以上に大切なものだったのね。初めて知ったわ。
「そろそろ屋敷の近くだ。この辺に止めていいかな?」
「はい、大丈夫です。送ってくれてありがとうございます……」
「うん。元気出して……とは言いにくいけど、とりあえずゆっくり休んでね。あと、なにかあったら相談してくれ」
「わかりました」
私が元気が無いせいか、レオ様も心なしか元気が無いまま、馬車に乗ってその場を後にした。
……一人になったとたん、今まで溜まってたものが一段と強く感じられる。ダメよ私。ずっと落ち込んでたら、レオ様に心配をかけてしまう。明日には普段通りに振舞わなきゃ。
「ただいま……え?」
屋敷に帰り、誰からもお帰りの一言も無い中、いつもの様に自室に入ると、そこではいつもと違う光景が広がっていた。
「あらお姉様、随分と辛気臭い顔をしてるわね!」
「シャーロット……え、フローラ様も?」
「こんばんは、アメリア様」
「こ、こんばんは。どうしてこんな時間に?」
「それは……とても面白くて愉快な催し物を見物しに来たからですわ」
「催し物?」
言っている意味がわからずに首を傾げていた私に、シャーロットがポケットからとあるものを取り出した。それを見た私は……一瞬にして血の気が引いた。
だって、シャーロットが持っていたのは……私の大切な栞だったのだから。
「それ、私の栞!? 一体どこで……!」
「さあ? なんかゴミ箱に捨ててあったから、可哀想だから持って帰ってきてあげたのよ」
「あらまあ、シャーロットの優しい一面が見れましたわね」
……嘘だ。シャーロットが、ゴミ箱に手を突っ込むような汚いことを、私のためにするはずがない。あの栞は、別の方法で入手したんだ。
「もしかして、あの女子と繋がりが……」
「ふふ、ご名答ですわ。あの方は私と彼女の家同士で繋がりがありまして。私には逆らえませんの」
「それで、今回の実行犯に……それで、その栞を奪ってどうするの!」
「ありゃ? たかが汚い栞如きに、随分と焦ってるね~お姉様?」
これ、もしかしたらまだ栞の価値に気が付いていない? その可能性がほんの僅かでもあれば、取り戻す隙があるかもしれないわ!
「とにかく返して!」
「え~? どうしようかな~?」
「くっ……」
わざと焦らすようにして、私がなにか行動を起こすのを見て楽しむって魂胆ね。本当にこの二人がやることは、性根が腐ってるとしか言いようがない所業だ。
「しょうがない、この栞を返すよ。その代わり、二度とレオ様と関わるなって約束して」
「えっ……何その条件!」
「飲めないのなら、栞はシャーロットのものですわ。代わりに、あの男とこれからも一緒にいることを許可しますわ」
今の条件を聞いた状態なら、断言できる。二人はこの栞の価値を、多かれ少なかれ知っている。だから、こんな交渉の場に持ち込んできたんだ。
……それがわかったからとはいえ、どうすればいいの?
栞を失ったら……あの子との大切な思い出の象徴で、私の魔法薬学の勉強をするための原動力となり、彼と繋ぐ大切な物が無くなってしまう。これだけは失いたくない。
でも……でも! 私は……レオ様ともう一緒にいられないなんて、そんなの嫌だ!
いつも明るくて笑っていて、執拗に話しかけてきて……最初は相手にしてなかったけど、段々いるのが当たり前になって、大切な人になった。
しかも、一緒にいて楽しくて……ずっと忘れていた笑顔や、嬉しいって感情を体感できた。彼がいなかったら、未だに私は氷の様だっただろう。
そんなレオ様と、栞を天秤にかける……!? そんなの、私には……!
「後五秒で決めてね~」
「そ、そんな!?」
「ご~、よ~ん、さ~ん」
どうすればいいの? 過去の大切な思い出と、今の大切な人……どっちも大切で、失いたくない。でも、どちらかを選ばなかったら……どうなるかわからない。
「に~、い~ち」
「私は……私は!!」
「よっと」
「……え……?」
苦渋の決断で答えようとした。その瞬間をまるで狙い撃ちするかのように、シャーロットは持っていた栞を力強く握り潰した。
「ありゃ、ごめんごめん。カウントで力入り過ぎちゃった!」
「あ……ああ……!!」
「もうこんなぐしゃぐしゃじゃ使い物にならないよね! あたしが捨てといてあげる」
「や、やめてぇぇぇぇ!!!!」
私に必死に静止も虚しく……シャーロットは悪魔のような笑みを浮かべながら、栞をビリビリに破ってしまった。
それだけに留まらず、破った栞を地面に捨てると、なんと足でぐりぐりと踏みつけた。
「あ……ぁ……」
「ちょっと何その顔! この世の終わりみたいな顔じゃん! めっちゃ面白いんだけど!」
「ぷぷっ……そうですわね。この顔を見るために行動をしてよかったですわね」
「ほんとほんと! あとでお母様にも話してあげよーっと!」
「……して」
「え? なにかいった?」
「返してよぉ!!!!!」
私は限りなく小さい魔力を一生懸命貯めて、拳の大きさくらいの氷塊を作ってシャーロットに放つ……が、シャーロットは指でピンっとやるだけで、氷塊は粉々に砕け散った。
「あたし達の実力差は明確なの。それなのに歯向かうとか、罰を受ける準備は――」
「うわぁぁぁぁぁ!!!!」
呑気に喋っているシャーロットの足を目掛けて、思い切り体当たりをする。それは上手くいき、シャーロットを転ばせることが出来た。
「いったぁ! よくもやったわね!」
「うるさい! うるさいよぉ!! 」
自分でも驚くくらい声を荒げなら、私は破れてしまった栞と、使われていたクローバーを回収する。踏まれたせいで汚れてボロボロになってしまい、クローバーは引き千切れて、緑の細かい物体と化してしまった。
「ぐすっ……私の……栞が……あの子との思い出が……!」
「ちょっと、泣いてるのお姉様!? あれだけ色々されても平気ぶってたお姉様が! これは面白い! あははははは!!」
「これは永久保存をしたいところですが……私の魔法では、覗き見ることは出来ても、保存が出来ないのが悔やまれますわ。それにしても面白いですわ!」
「……うぅ……ひっく……」
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