入れ替わり転生〜生まれ変わったら、私を殺した婚約者の最愛になっていました〜

みおな

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ですが、私は

 翌日、聖女様は私にお世話をお願いしますとおっしゃられました。

 ですが、聖女様は王宮で保護されておりましたので、私が聖女様のお世話をするのは私が王宮に出向いている間だけになります。

 ある日、王妃様に呼ばれて王宮に向かいましたところ、聖女様が王太子殿下とご一緒のところが目に入りました。

 王太子殿下の腕にまとわりつくようにしている聖女様のお姿に、私はやっぱり同じ道を辿るのかとうんざりしました。

 ですが。

「聖女様!何度も申し上げましたが、聖女様の元の世界と違い、この世界では恋人や婚約者以外の異性にベタベタとするものではありません!聖女様が異世界の方というのは理解していますが、この世界にいる限りはこの世界のルールに従って下さい」

 王太子殿下はそう言うと、聖女様の手を無理矢理に引き剥がしました。

 呆然とした様子の聖女様に、尚も言葉を投げつけます。

「お聞き届けいただけないようなら、王家ではなく養女先のラミリス公爵邸に居を移して下さい。ラミリス公爵なら侍女も付けて、聖女様にこの世界のマナーなどを教えてくれるでしょう」

「で、でも、国王陛下は私の力が必要だから、王家で世話をするって」

「ええ。ですから、僕の婚約者にまで手伝ってもらっているのです。ですが聖女様は、マナーも何も学ぼうとなさっていないとか。いくら聖女様でも、淑女のマナーがなっていなければ、貴族社会では生きていけません。学ぶ気がないのなら、ずっと王宮のお部屋でお過ごし下さい。お茶の相手なら、母上にお願いしておきます」

「どうしてそんなに冷たいことを言うの?私、そんなに嫌われるようなことした?」

 涙を浮かべて訴える聖女様の横顔に、私の胸は痛みました。

 かつて相思相愛だったお二人。
私が、生き戻る前のことを王太子殿下に話したことで、殿下は聖女様を拒絶するようになってしまいました。

 確かに、不貞をすることも、冤罪で婚約者を貶めることも、許されることではありません。

 ですが、冤罪で婚約者を殺したいほどお好きだった方ですのに。

 それに私は・・・
私を殺したジュリアーノ王太子殿下のあの時の表情を、声を、言葉を、忘れることが出来ません。

 もう、殿下を憎んではいません。

 謝罪も受け入れます。

 ですが、このまま婚約者として過ごして行くことは・・・

 あの時のことを、忘れる日が来るのでしょうか?

 一年先?五年先?十年先?二十年先?

 不貞や冤罪は困りますが、王太子殿下は聖女様と結ばれるべきではないでしょうか。
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