入れ替わり転生〜生まれ変わったら、私を殺した婚約者の最愛になっていました〜

みおな

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この方が私の婚約者?

 色々と納得できないことはありますが、明日にはその婚約者の方がご挨拶に来られるのです。

 今さら何を言ったところで、それはどうにもなりません。

 とにかくお相手の方にお会いして、どうお考えなのかお聞きしましょう。

 ふと、妹様に髪飾りを買っていたあの方のことが脳裏をかすめました。

 チクン、と胸の奥が痛んだ気がしましたが、私は首を振ってそれを振り払いました。

 あんな素敵な方ですもの、きっと婚約者が・・・いえ、もうご結婚されているのかもしれません。

 私のお相手の方も、あの方のようにご家族を大切にされるお優しい方だと良いのですが・・・

「あれ?君は・・・」

「貴方様は・・・」

 翌日の顔合わせの日。

 お昼過ぎに我が家にやって来られたウィンストン侯爵様、侯爵夫人様、そして後継者のパトリシア様、それからご長男であり私の婚約者となったセオドア様。

 そのセオドア様と私は、顔を合わせたまま固まってしまいました。

 あの日、妹様への贈り物の髪飾りを探していたお方。

 あの方がセオドア様だなんて。

 ということは、あの髪飾りはパトリシア様のために?

「どうした?セオドア。レンブラン嬢と顔見知りなのか?」

「え、ええ。パトリシア、その髪飾りを買いに行った時に知り合ったご令嬢が彼女だ」

「あら!素敵ですわ!運命の出会いの相手と婚約できるなんて、お兄様は強運の持ち主ですわね」

 そう言って微笑まれるパトリシア様の髪には、あの日の髪飾りが輝いていました。

「ウィンストン侯爵令嬢様への贈り物だったのですね。とてもお似合いですわ」

「パトリシアと呼んでくださいませ、。不束な兄ですが、妹思いの優しい兄なのです。よろしくお願いします」

「ふふっ。ふふふっ。パトリシア様はお兄様のことがお好きなのですね。私のこともウェンディとお呼びください」

 十三歳の頃から他国に留学していて、ほとんど帰国していなかったとお聞きしましたけど、ご家族の仲は悪くないみたいです。

 とても素敵なことですわ。

 それに、その・・・
私は、セオドア様のような方が婚約者で嬉しいと言いますか、その・・・

 今まで感じたことのない気持ちなのです。

 でも、セオドア様は嫌ではないでしょうか。

 婚約が嫌で、留学されていたみたいですし。

 もしかしたら、他国に恋人がいらっしゃるのかも・・・

 ズキン!

 何故かしら。
胸が締め付けられるように痛いです。

 王命ですから、政略結婚なのは仕方ないとしても、セオドア様に王太子殿下のように冷たく突き放されたら・・・

 私は・・・

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