8 / 96
第1章
今いる場所
目覚めてから2日経ちました、私は図書室に通っています。皇宮内にあるのです。
あれから、私の名前やこの国のことがわかりました。
私の名前はセレスティーナ・アルバム。現在5歳です。
このアルバム皇国の皇女で、皇帝陛下と皇妃陛下の1人娘です。
そう。アレクシス皇太子殿下はお兄様ではなく、従兄でした。
アル兄様は皇帝陛下であるお父様のお兄様、つまりセレスティーナの伯父様の息子だそうです。
ですが、お父様と年の離れた伯父様と伯母様は事故でお亡くなりになってしまい、皇弟であったお父様が即位、アル兄様が大人になられたら譲位されるそうです。
それからー
このアルバム皇国のことを私が知らないのも無理はありませんでした。
このアルバム皇国は、私グレイス・シュラットが死んだ後に出来た国だったのです。
グレイスである私が毒を噛んだあの後、マーベラス王国は王太子殿下を処刑、国王陛下と王妃様は王家の取り潰しを決断されたそうです。
書物で、アルバム皇国の建国の歴史を探していた時に、それを知りました。
そして、新たに建国したのが、マーベラス国王陛下の遠い親戚筋、アルバム皇帝陛下のお兄様だったのです。
穏やかに暮らしている民に、王族の尻拭いをさせるわけにはいかないと、国王陛下が頼まれたのだとか。
ですから、この国はグレイス・シュラットが生きていた国なのです。
王宮が様変わりしていたので気づきませんでした。
正確に言うなら、あの時から20年の時が流れています。
シュラット侯爵家は、どこか他の国へと行ってしまったそうです。聖女であるディアナと共に。
建国に関する書物には、『稀代の魔女を失うきっかけを作ったマーベラス王家は、国が滅びるのを避けるためにアルバム家に全てを譲り、聖女と共にこの国から去った』と書かれていました。
この国から去った・・・のですね。
もう、お父様やお母様、ディアナと会えないのですね。
いえ、会っても今の私の姿ではグレイスと分かってもらえませんが、それでも元気な姿を見たかったと思います。
しかし、稀代の魔女とは私のことでしょうか?灰色の魔女と蔑まれ、疎まれた記憶しかありません。
文面的には私のことのようですし、確かに魔力は多かったですが、何だかあまりピンときません。
そして、この少女セレスティーナのことも少しですがわかりました。
彼女は、10日ほど前にいきなり倒れたのだそうです。意識を失い、眠ったままの状態が続いたのだとか。
それまで、特別何かを口にしたとかはなく、医師の診察でも理由がわからなかったようです。
これは推測ですが、その時に私が憑依したのではないでしょうか?
ならば、セレスティーナの精神は体の中にあるはずです。
早く彼女を起こして、私はここから消えなければと思います。
あれから、私の名前やこの国のことがわかりました。
私の名前はセレスティーナ・アルバム。現在5歳です。
このアルバム皇国の皇女で、皇帝陛下と皇妃陛下の1人娘です。
そう。アレクシス皇太子殿下はお兄様ではなく、従兄でした。
アル兄様は皇帝陛下であるお父様のお兄様、つまりセレスティーナの伯父様の息子だそうです。
ですが、お父様と年の離れた伯父様と伯母様は事故でお亡くなりになってしまい、皇弟であったお父様が即位、アル兄様が大人になられたら譲位されるそうです。
それからー
このアルバム皇国のことを私が知らないのも無理はありませんでした。
このアルバム皇国は、私グレイス・シュラットが死んだ後に出来た国だったのです。
グレイスである私が毒を噛んだあの後、マーベラス王国は王太子殿下を処刑、国王陛下と王妃様は王家の取り潰しを決断されたそうです。
書物で、アルバム皇国の建国の歴史を探していた時に、それを知りました。
そして、新たに建国したのが、マーベラス国王陛下の遠い親戚筋、アルバム皇帝陛下のお兄様だったのです。
穏やかに暮らしている民に、王族の尻拭いをさせるわけにはいかないと、国王陛下が頼まれたのだとか。
ですから、この国はグレイス・シュラットが生きていた国なのです。
王宮が様変わりしていたので気づきませんでした。
正確に言うなら、あの時から20年の時が流れています。
シュラット侯爵家は、どこか他の国へと行ってしまったそうです。聖女であるディアナと共に。
建国に関する書物には、『稀代の魔女を失うきっかけを作ったマーベラス王家は、国が滅びるのを避けるためにアルバム家に全てを譲り、聖女と共にこの国から去った』と書かれていました。
この国から去った・・・のですね。
もう、お父様やお母様、ディアナと会えないのですね。
いえ、会っても今の私の姿ではグレイスと分かってもらえませんが、それでも元気な姿を見たかったと思います。
しかし、稀代の魔女とは私のことでしょうか?灰色の魔女と蔑まれ、疎まれた記憶しかありません。
文面的には私のことのようですし、確かに魔力は多かったですが、何だかあまりピンときません。
そして、この少女セレスティーナのことも少しですがわかりました。
彼女は、10日ほど前にいきなり倒れたのだそうです。意識を失い、眠ったままの状態が続いたのだとか。
それまで、特別何かを口にしたとかはなく、医師の診察でも理由がわからなかったようです。
これは推測ですが、その時に私が憑依したのではないでしょうか?
ならば、セレスティーナの精神は体の中にあるはずです。
早く彼女を起こして、私はここから消えなければと思います。
あなたにおすすめの小説
悪女と呼ばれた死に戻り令嬢、二度目の人生は婚約破棄から始まる
冬野月子
恋愛
「私は確かに19歳で死んだの」
謎の声に導かれ馬車の事故から兄弟を守った10歳のヴェロニカは、その時に負った傷痕を理由に王太子から婚約破棄される。
けれど彼女には嫉妬から破滅し短い生涯を終えた前世の記憶があった。
なぜか死に戻ったヴェロニカは前世での過ちを繰り返さないことを望むが、婚約破棄したはずの王太子が積極的に親しくなろうとしてくる。
そして学校で再会した、馬車の事故で助けた少年は、前世で不幸な死に方をした青年だった。
恋や友情すら知らなかったヴェロニカが、前世では関わることのなかった人々との出会いや関わりの中で新たな道を進んでいく中、前世に嫉妬で殺そうとまでしたアリサが入学してきた。
奪われる人生とはお別れします 婚約破棄の後は幸せな日々が待っていました
水空 葵
恋愛
婚約者だった王太子殿下は、最近聖女様にかかりっきりで私には見向きもしない。
それなのに妃教育と称して仕事を押し付けてくる。
しまいには建国パーティーの時に婚約解消を突き付けられてしまった。
王太子殿下、それから私の両親。今まで尽くしてきたのに、裏切るなんて許せません。
でも、これ以上奪われるのは嫌なので、さっさとお別れしましょう。
◇2024/2/5 HOTランキング1位に掲載されました。
◇第17回 恋愛小説大賞で6位&奨励賞を頂きました。
◇レジーナブックスより書籍発売中です!
本当にありがとうございます!
聖女は記憶と共に姿を消した~婚約破棄を告げられた時、王国の運命が決まった~
キョウキョウ
恋愛
ある日、婚約相手のエリック王子から呼び出された聖女ノエラ。
パーティーが行われている会場の中央、貴族たちが注目する場所に立たされたノエラは、エリック王子から突然、婚約を破棄されてしまう。
最近、冷たい態度が続いていたとはいえ、公の場での宣言にノエラは言葉を失った。
さらにエリック王子は、ノエラが聖女には相応しくないと告げた後、一緒に居た美しい女神官エリーゼを真の聖女にすると宣言してしまう。彼女こそが本当の聖女であると言って、ノエラのことを偽物扱いする。
その瞬間、ノエラの心に浮かんだのは、万が一の時のために準備していた計画だった。
王国から、聖女ノエラに関する記憶を全て消し去るという計画を、今こそ実行に移す時だと決意した。
こうして聖女ノエラは人々の記憶から消え去り、ただのノエラとして新たな一歩を踏み出すのだった。
※過去に使用した設定や展開などを再利用しています。
※カクヨムにも掲載中です。
全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。
彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。
【完結】優しいあなたに、さようなら。二人目の婚約者は、私を殺そうとしている冷血公爵様でした
ゆきのひ
恋愛
伯爵令嬢であるディアの婚約者は、整った容姿と優しい性格で評判だった。だが、いつからか彼は、婚約者であるディアを差し置き、最近知り合った男爵令嬢を優先するようになっていく。
彼と男爵令嬢の一線を越えた振る舞いに耐え切れなくなったディアは、婚約破棄を申し出る。
そして婚約破棄が成った後、新たな婚約者として紹介されたのは、魔物を残酷に狩ることで知られる冷血公爵。その名に恐れをなして何人もの令嬢が婚約を断ったと聞いたディアだが、ある理由からその婚約を承諾する。
しかし、公爵にもディアにも秘密があった。
その秘密のせいで、ディアは命の危機を感じることになったのだ……。
※本作は「小説家になろう」さん、カクヨムさんにも投稿しています
※表紙画像はAIで作成したものです
噂の悪女が妻になりました
はくまいキャベツ
恋愛
ミラ・イヴァンチスカ。
国王の右腕と言われている宰相を父に持つ彼女は見目麗しく気品溢れる容姿とは裏腹に、父の権力を良い事に贅沢を好み、自分と同等かそれ以上の人間としか付き合わないプライドの塊の様な女だという。
その名前は国中に知れ渡っており、田舎の貧乏貴族ローガン・ウィリアムズの耳にも届いていた。そんな彼に一通の手紙が届く。その手紙にはあの噂の悪女、ミラ・イヴァンチスカとの婚姻を勧める内容が書かれていた。
偽聖女として私を処刑したこの世界を救おうと思うはずがなくて
奏千歌
恋愛
【とある大陸の話①:月と星の大陸】
※ヒロインがアンハッピーエンドです。
痛めつけられた足がもつれて、前には進まない。
爪を剥がされた足に、力など入るはずもなく、その足取りは重い。
執行官は、苛立たしげに私の首に繋がれた縄を引いた。
だから前のめりに倒れても、後ろ手に拘束されているから、手で庇うこともできずに、処刑台の床板に顔を打ち付けるだけだ。
ドッと、群衆が笑い声を上げ、それが地鳴りのように響いていた。
広場を埋め尽くす、人。
ギラギラとした視線をこちらに向けて、惨たらしく殺される私を待ち望んでいる。
この中には、誰も、私の死を嘆く者はいない。
そして、高みの見物を決め込むかのような、貴族達。
わずかに視線を上に向けると、城のテラスから私を見下ろす王太子。
国王夫妻もいるけど、王太子の隣には、王太子妃となったあの人はいない。
今日は、二人の婚姻の日だったはず。
婚姻の禍を祓う為に、私の処刑が今日になったと聞かされた。
王太子と彼女の最も幸せな日が、私が死ぬ日であり、この大陸に破滅が決定づけられる日だ。
『ごめんなさい』
歓声をあげたはずの群衆の声が掻き消え、誰かの声が聞こえた気がした。
無機質で無感情な斧が無慈悲に振り下ろされ、私の首が落とされた時、大きく地面が揺れた。
【完結】無能聖女と呼ばれ婚約破棄された私ですが砂漠の国で溺愛されました
よどら文鳥
恋愛
エウレス皇国のラファエル皇太子から突然婚約破棄を告げられた。
どうやら魔道士のマーヤと婚約をしたいそうだ。
この国では王族も貴族も皆、私=リリアの聖女としての力を信用していない。
元々砂漠だったエウレス皇国全域に水の加護を与えて人が住める場所を作ってきたのだが、誰も信じてくれない。
だからこそ、私のことは不要だと思っているらしく、隣の砂漠の国カサラス王国へ追放される。
なんでも、カサラス王国のカルム王子が国の三分の一もの財宝と引き換えに迎え入れたいと打診があったそうだ。
国家の持つ財宝の三分の一も失えば国は確実に傾く。
カルム王子は何故そこまでして私を迎え入れようとしてくれているのだろうか。
カサラス王国へ行ってからは私の人生が劇的に変化していったのである。
だが、まだ砂漠の国で水など殆どない。
私は出会った人たちや国のためにも、なんとしてでもこの国に水の加護を与えていき住み良い国に変えていきたいと誓った。
ちなみに、国を去ったエウレス皇国には距離が離れているので、水の加護はもう反映されないけれど大丈夫なのだろうか。