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第2章
欲《アレクシス視点》
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くだらない言葉を、大切なセレに投げかける令嬢たちを睨みつける。
子守?可哀想?
ふざけるな!と叫びたくなった。
セレスティーナは、アルバム皇国の皇女だ。
銀の髪に瞳の愛らしい従妹。
我儘なところがあったが、5歳の皇女ならそういうところがあっても無理はない。
だから、我儘を言われても、僕にとってセレスティーナは可愛い従妹だった。
その従妹の中に、グレイスという稀代の魔女、実は聖女だったと分かった、が存在していると知った。
彼女の願いで、グレイスの死んだ後に何があったのか、セレスティーナに何があったのかを調べることとなった。
知れば知るほど、グレイスに惹かれていく自分がいた。
清廉な聖女。
婚約者であった王太子に冷たくされても、常に控えめで耐えていた彼女を大切にしたい、そう思った。
グレイスの精神が表に出ていることで、セレスティーナは思慮深く優秀な皇女として、自国他国問わずに求められる存在となった。
そんなセレスティーナと婚約することは、僕が望んだことだ。
他の誰にもグレイスを渡したくない。そう願ったのは、僕だ。
それなのに、僕が可哀想?子守だって?
そんな馬鹿な言葉で、セレスティーナを傷つけようとする人間など許せない。
腹立たしく、睨みつける僕の手にセレスティーナがそっと触れる。
「セレ?」
「アル兄様。私は婚約者のアル兄様の言葉を信じていますわ。信じて・・・いいのでしょう?」
ああ。やっぱりグレイスは聡明だ。
僕の望んだ通りの答えをくれる。
僕がこの年齢まで婚約者を持たなかったのは、こんな愚かな言動をする高位貴族が多かったからだ。
同じような年頃の令嬢の中にある、傲慢さを受け入れることがどうしても出来なかった。
皇太子である僕は、いずれは政略結婚をする義務がある。
叔父上も叔母上も、好きな人と結婚すればいいと言ってくれているけど、そういう相手のいない僕は、政略結婚でも構わないと思っていた。
だから、せめて好きだと思えなくても嫌いだと思わない相手と結婚したい。そう考えていた。
だけど、グレイスを知った。
セレスティーナは可愛い。大切な従妹だ。だけど、僕はその中の、グレイスを愛しいと思った。彼女にそばにいて欲しい。僕を見て欲しい。僕だけのものになって欲しい。
僕は自分の中にこんな欲があるなんて知らなかった。
初めて知った、誰かを欲する気持ち。苦しくて切なくて、もどかしい気持ち。
僕は酷い人間だ。
どうかセレスティーナの精神が戻ってこないようにと、そう思ってしまっている。
可愛い従妹なのに。
大切だと思っている気持ちは嘘ではないのに。
グレイスを失いたくない。
子守?可哀想?
ふざけるな!と叫びたくなった。
セレスティーナは、アルバム皇国の皇女だ。
銀の髪に瞳の愛らしい従妹。
我儘なところがあったが、5歳の皇女ならそういうところがあっても無理はない。
だから、我儘を言われても、僕にとってセレスティーナは可愛い従妹だった。
その従妹の中に、グレイスという稀代の魔女、実は聖女だったと分かった、が存在していると知った。
彼女の願いで、グレイスの死んだ後に何があったのか、セレスティーナに何があったのかを調べることとなった。
知れば知るほど、グレイスに惹かれていく自分がいた。
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そんなセレスティーナと婚約することは、僕が望んだことだ。
他の誰にもグレイスを渡したくない。そう願ったのは、僕だ。
それなのに、僕が可哀想?子守だって?
そんな馬鹿な言葉で、セレスティーナを傷つけようとする人間など許せない。
腹立たしく、睨みつける僕の手にセレスティーナがそっと触れる。
「セレ?」
「アル兄様。私は婚約者のアル兄様の言葉を信じていますわ。信じて・・・いいのでしょう?」
ああ。やっぱりグレイスは聡明だ。
僕の望んだ通りの答えをくれる。
僕がこの年齢まで婚約者を持たなかったのは、こんな愚かな言動をする高位貴族が多かったからだ。
同じような年頃の令嬢の中にある、傲慢さを受け入れることがどうしても出来なかった。
皇太子である僕は、いずれは政略結婚をする義務がある。
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だから、せめて好きだと思えなくても嫌いだと思わない相手と結婚したい。そう考えていた。
だけど、グレイスを知った。
セレスティーナは可愛い。大切な従妹だ。だけど、僕はその中の、グレイスを愛しいと思った。彼女にそばにいて欲しい。僕を見て欲しい。僕だけのものになって欲しい。
僕は自分の中にこんな欲があるなんて知らなかった。
初めて知った、誰かを欲する気持ち。苦しくて切なくて、もどかしい気持ち。
僕は酷い人間だ。
どうかセレスティーナの精神が戻ってこないようにと、そう思ってしまっている。
可愛い従妹なのに。
大切だと思っている気持ちは嘘ではないのに。
グレイスを失いたくない。
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