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第2章
招かれたご令嬢たち
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お父様とアル兄様が任せろというので、あの不快な手紙のことは気にしないことにしました。
ただ、何があるか分からないので、王宮内でも護衛は欠かさず、王宮から出る時は、お父様かアル兄様と一緒にということになりました。
仕方ありません。ああいう、言葉の通じない相手は何をするか分かりませんから。
今日は、王宮から出れない私を気遣って、お母様がお茶会を開いて下さいました。
同じ年頃のご子息やご令嬢を招いてです。
私はグレイスの頃から、お茶会にほとんど参加していません。ジルベール様が陰気くさくて不快だから出るなとおっしゃられたのです。
セレスティーナになってからも悪いムシがついたらとか何とかお父様がおっしゃられて、他の貴族の方とほとんどお会いしたことがありません。
皇室主催のパーティーでも、常にお父様たちかアル兄様といましたし、私の年代のご令嬢やご子息は招かれていませんでしたから。
なので、今日はとても楽しみです。
私も13歳になれば貴族の通う学園に入学します。そして卒業する15歳で成人と認められるのです。
できれば、学園に通うまでに、仲のいいお友達が出来ればと思います。
そう言ったらアル兄様が不満そうに、「僕がいるだけじゃ駄目なの?」とおっしゃられました。
だって、アル兄様はお友達じゃありません。それに、一緒に学園に通うことはできませんもの。
そう言うと、アル兄様は少しだけ満足したように、お友達はお母様が認めたご令嬢だけね、とおっしゃられました。
仕方ありません。
それに、他のご子息と仲良くするのも良くない気がします。
そのご子息をお好きなご令嬢もいるでしょうから。
あと、やっぱりお父様やアル兄様は平気ですが、同じ年頃のご子息は苦手です。
多分ですが、ジルベール様を思い出すのだと思います。
私は婚約してからずっと、ジルベール様に蔑まれていましたから、どうしても不安になってしまうのです。
「さあ、可愛いセレ。そろそろ行きましょうか」
お母様に促されて、お茶会を催す庭園へと向かいます。
お父様とアル兄様は執務中です。
お2人とも参加したいとおっしゃってましたけど、お母様のひと睨みで黙られました。
「お母様。今日はとても楽しみです」
「そうね。お友達ができるといいわね」
「はい」
今日お招きしているご令嬢は5人です。
メリッサ・フルーニー公爵令嬢。紅玉のような髪と瞳のご令嬢です。
ケイト・ローゼンタール公爵令嬢。金髪碧眼のご令嬢です。
フィーナ・シャトレーゼ侯爵令嬢。水色の髪と瞳のご令嬢です。
アニエス・エトワール侯爵令嬢。若草色の髪と瞳のご令嬢です。
イリーナ・アプローズ伯爵令嬢。榛色の髪と瞳のご令嬢です。
早く皆様とお話ししてみたいです。
ただ、何があるか分からないので、王宮内でも護衛は欠かさず、王宮から出る時は、お父様かアル兄様と一緒にということになりました。
仕方ありません。ああいう、言葉の通じない相手は何をするか分かりませんから。
今日は、王宮から出れない私を気遣って、お母様がお茶会を開いて下さいました。
同じ年頃のご子息やご令嬢を招いてです。
私はグレイスの頃から、お茶会にほとんど参加していません。ジルベール様が陰気くさくて不快だから出るなとおっしゃられたのです。
セレスティーナになってからも悪いムシがついたらとか何とかお父様がおっしゃられて、他の貴族の方とほとんどお会いしたことがありません。
皇室主催のパーティーでも、常にお父様たちかアル兄様といましたし、私の年代のご令嬢やご子息は招かれていませんでしたから。
なので、今日はとても楽しみです。
私も13歳になれば貴族の通う学園に入学します。そして卒業する15歳で成人と認められるのです。
できれば、学園に通うまでに、仲のいいお友達が出来ればと思います。
そう言ったらアル兄様が不満そうに、「僕がいるだけじゃ駄目なの?」とおっしゃられました。
だって、アル兄様はお友達じゃありません。それに、一緒に学園に通うことはできませんもの。
そう言うと、アル兄様は少しだけ満足したように、お友達はお母様が認めたご令嬢だけね、とおっしゃられました。
仕方ありません。
それに、他のご子息と仲良くするのも良くない気がします。
そのご子息をお好きなご令嬢もいるでしょうから。
あと、やっぱりお父様やアル兄様は平気ですが、同じ年頃のご子息は苦手です。
多分ですが、ジルベール様を思い出すのだと思います。
私は婚約してからずっと、ジルベール様に蔑まれていましたから、どうしても不安になってしまうのです。
「さあ、可愛いセレ。そろそろ行きましょうか」
お母様に促されて、お茶会を催す庭園へと向かいます。
お父様とアル兄様は執務中です。
お2人とも参加したいとおっしゃってましたけど、お母様のひと睨みで黙られました。
「お母様。今日はとても楽しみです」
「そうね。お友達ができるといいわね」
「はい」
今日お招きしているご令嬢は5人です。
メリッサ・フルーニー公爵令嬢。紅玉のような髪と瞳のご令嬢です。
ケイト・ローゼンタール公爵令嬢。金髪碧眼のご令嬢です。
フィーナ・シャトレーゼ侯爵令嬢。水色の髪と瞳のご令嬢です。
アニエス・エトワール侯爵令嬢。若草色の髪と瞳のご令嬢です。
イリーナ・アプローズ伯爵令嬢。榛色の髪と瞳のご令嬢です。
早く皆様とお話ししてみたいです。
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