死に戻りの魔女は溺愛幼女に生まれ変わります

みおな

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最終章

そして未来へ《セレスティーナ視点》

「セレスティーナ?」

 私の名を呼んで戸惑っているアル兄様の頬に触れます。

 戸惑うのも無理はないことです。グレイスはここにいると伝えたのですから。

「セレスティーナ、どういうことだい?」 

「アル兄様の目に、私はセレスティーナに見える?グレイスに見える?」

「え?」

 ふふっ。意地悪な質問だったかしら?
5歳の頃からセレスティーナわたしの中にいるグレイスわたしを見ていてくれたのにね。

 お父様もお母様も、きっと少し雰囲気が変わったと思った程度。アル兄様がそうだったように。

 だって、それは当たり前のこと。
元々私たちは同じ魂だけど、セレスティーナは5歳で、グレイスは死んだ時の年齢の16歳だったもの。
 精神年齢が違うのだから、雰囲気が違っても当たり前だわ。

 アル兄様は、少し考えたあと口を開いた。

「セレスティーナ。僕は10年間、セレスティーナの中にいるグレイスを愛していた。セレスティーナのことは妹のように大切で愛しいけど、グレイスという人間を知れば知るほど、彼女に惹かれて行った。セレスティーナとグレイスを別々に見ていると思っていた。思っていたのに、今のセレスティーナを見ていると、分からなくなる。別々に見ていたはずなのに、今のセレスティーナはグレイスにもセレスティーナにも見える」

 アル兄様の言葉を聞いて、私は嬉しくて仕方ありません。

 アル兄様がセレスティーナわたしに対して恋愛感情をもてないことは当然のことです。
 だって当時の私は5歳で、15歳のアル兄様からすれば子供ですもの。

 そこに、精神年齢が16歳のグレイスわたしが現れれば、別々に見ても当たり前です。

 だけど、今なら分かるのです。
グレイスの時もセレスティーナの時も、アル兄様は同じように私のことを見ていてくれたことに。

「アル兄様、ずっと私を見ていてくれてありがとう。今の私はグレイスでもセレスティーナでもあるの。だって、セレスティーナはグレイスの生まれ変わりなのだもの」

「セレスティーナがグレイスの生まれ変わり?」

「そう。本当なら、グレイスは死んだ後にセレスティーナとして転生するはずだったの。だけど、悪霊に捕らえられていたグレイスの魂は転生出来ずにいた。5歳の時に私がその場に遭遇したのは、きっと必然だったの。グレイスが輪廻の輪に戻るために。だけど、5歳のセレスティーナと16歳のグレイスの魂が1つになるには時間がかかることだった。あのままセレスティーナは眠ることでグレイスと融合していくはずだったのに、あの貴族のせいでグレイスと入れ替わってしまったの。ディアナ様のお力と提案のおかげで、私は生き残ることが出来た。アル兄様の元に戻って来れたの」






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