暴君陛下の溺愛妻になります〜悪女だと言われたので、それなら本当に悪女になりますね〜

みおな

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令嬢、皇女と会う。

 フルール様たちと友人になって一ヶ月後。

 わたくしは王家のお茶会に招かれました。皇女殿下、つまりラルク様の妹姫様ですわ。

 ラルク様の五歳年下で、現在学園に通われている妹姫様は、いわゆる市井でいうところのブラコンというやつだそうです。

 お兄様であるラルク様のことが大好きで、彼に近付く女性をことごとく敵視しているそうですわ。

 これは、フルール様たちお友達のご令嬢とお母様情報です。

 まぁ!ご兄妹仲良しだなんて羨ましいこと。

 わたくしなんて、聖女様をいじめたと両親だけでなくお兄様にも謝るように強要されましたわ。

「本日はお招きくださりありがとうございます。サンダルフォン侯爵家が娘、リルローズと申します」

 可愛らしい金髪にエメラルドの瞳の第一皇女殿下に、わたくしはきちんとした礼をとりました。

「ネアリですわ」

 鈴を転がしたような、可憐な声にカーテシーを解きます。

 まぁ!
フルール様とは違った可愛らしさですわ。

 フルール様が花の妖精のような可愛らしさだとしたら、ネアリ皇女殿下は・・・そうですわね、子猫のような小動物的な可愛らしさですわ。

 誰もが愛でたくなるような。

「どうぞお座りになってください」

「あの、皇女殿下。他の方は?」

 準備されてある席は二つ。
もしかして、皇女殿下と二人ですか?

「私と二人では不服ですか?」

「いえ、そうではありませんが・・・」

 今日もお母様は付いてくるとおっしゃって下さったのですが、わたくしフルール様たちもご一緒だと思ってお断りしましたの。

 まさか二人きりだとは思いませんでしたわ。

 不服ではありませんが、わたくし皇女殿下とは初対面ですし、年齢も年下ですのでお話が合うかどうか不安ですわ。

「サンダルフォン侯爵家の養子になられたとお聞きしましたわ」

「はい。わたくしは、サミュエル王国のラファエル公爵家から除籍されましたので」

「サミュエルの王太子殿下の婚約者だったのですわよね?」

「ええ。わたくしは、聖女様との仲を邪魔する悪女だったみたいですわ。ですから婚約破棄も家からの除籍も快く受け入れました。わたくしは一応は公爵令嬢でしたので、やってもいない罪を受け入れる気にはなりませんでしたの」

 悪女、上等ですわ。
むしろ、気高く、美しく、立派な悪女になってみせますわ。

「さすが、リルローズですわ!気高くお美しくて!」

 わたくしの答えに、皇女殿下は目をキラキラさせてわたくしを見ております。

 はい?今、お姉様とおっしゃいましたか?







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