暴君陛下の溺愛妻になります〜悪女だと言われたので、それなら本当に悪女になりますね〜

みおな

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令嬢、懐かれる。

 今、お姉様と言われたような・・・
気のせいかしら?

「あの、皇女殿下・・・」

「リルローズ、どうぞわたしのことはネアリと呼び捨てて下さい」

 いえ、いくらなんでもそんなことは出来ませんわ。

 いくらわたくしが悪女になると決めたからといって、悪女と無作法者は違いますのよ。

 で、でも、お名前を呼ぶ権利をいただけますのであれば。

「ネアリ様とお呼びしてもよろしいでしょうか?わたくしのことはどうぞリルローズとお呼び下さいませ」

「お、お姉様とお呼びしても?」

「光栄ですわ」

 本当は、いらぬ波風を立てそうですから、お姉様は遠慮したいところですけど。

 絶対に絡まれますわよね。ラルク様をお慕いしているご令嬢たちに。

 まるでのように、ネアリ様から陥落しているのかと言われそうですわ。

 まぁ、わたくしは悪女を目指すわけですし、かまいませんけど。

「ネアリ様は、皇太后様似なのですわね」

「はい。私の容姿はお母様にそっくりなんだそうです」

 ネアリ様とラルク様のお母様である皇太后様は、輝く金髪にエメラルドグリーンの瞳をされたお美しい方だったそうです。

 前皇帝陛下の銀の髪と銀の瞳は、息子のラルク様が継がれました。

 ジブリール帝国の皇位継承権は、銀髪銀目の人間にしか与えられません。

 不思議なことに、どのような髪色瞳の色の配偶者を娶っても、必ず一人は銀髪銀目の子供が生まれるそうです。

 よほど血が強いのかと思いますが、それなら王家の子供は全員が銀髪銀目になりそうですから、よく分かりませんわね。

 ただ、ネアリ様がご結婚して、銀髪銀目の子供が産まれたら、その子には皇位継承権が与えられます。

 ただこのご様子ですと、ネアリ様は別段皇位継承権にこだわりは持っていらっしゃらないようですわね。

「お美しい方だったのですわね。お会いしたかったですわ」

 前皇帝陛下もそうですけど、わたくしはラルク様以外とは面識がございません。

 お祖母様に連れられて帝国に来た時も、皇帝陛下と皇帝妃様にはお会いできませんでした。

 確か、外交中でお留守だったのですわ。

 そのうちに会わせてくださるという話をしているうちに、わたくしがネイサン様と婚約したこともあり、ジブリール帝国に赴くことができなくなったのです。

 何せ、お父様とお母様はお祖母様ととても仲がよろしくなかったので、わたくしを連れ出すことをお許しにならなかったのですわ。

 そのせいで、ラルク様やネアリ様がご両親を亡くして悲しい思いをしている時に、おそばにいることもできませんでした。
 



 
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