暴君陛下の溺愛妻になります〜悪女だと言われたので、それなら本当に悪女になりますね〜

みおな

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令嬢、絶望させる、その3。

「ああ、それから・・・先ほどから『娘』とおっしゃっていたラファエル公爵様」

 わたくしは崩れ落ちてブツブツと呟いているネイサン王太子殿下から、視線をラファエル公爵一家に向けました。

 わたくしの視線に一瞬ビクリとした公爵様ですが、すぐにキツい表情になりましたわ。

 年の功というやつでしょうか。

 公爵として領地経営などはちゃんとされていましたし、聖女様が現れるまでは普通に家族でしたしね。

 まぁ、それを言うなら王太子殿下も過去はそれなりに頑張っておられましたけど。

 殿下はわたくしをお嫌いだったことと、聖女様が現れたことで責務を放棄なさいましたものね。

「リルローズ!ネイサン王太子殿下になんという無礼なことを言っているのだ!今すぐ謝罪しろ。殿下はわざわざお前を迎えにこんな遠くまで来てくださったのだぞ!」

 では、始めましょうか。

「シャムエル王国ラファエル公爵。貴方こそ、口の利き方間違えておられません?」

「はっ?」

「シャムエル王国ラファエル公爵。リルローズはジブリール帝国皇帝妃だ。その皇帝妃に、謝罪一国の公爵風情が、何目線で口を利いている」

 隣から、ラルク様の冷ややかを通り越して極寒な声が響きます。

 あらあら。
この程度で顔色を悪くするなんて、夫人はともかく小公爵様はまだまだですわね。

 そんなので公爵家を継げるのかしら?
まぁ、公爵家が存続できるかは知りませんけど。

「迎えも何も、わたくしはジブリール帝国皇帝妃ですのよ?その皇帝妃をなさるおつもり?それに、に名前を呼び捨てにされる覚えもありませんわ」

「ッ!お前はいつから、親にそのような口の利き方をするようになったのだ!」

「親?何度お伝えすればご理解いただけるの?わたくしの父親は、カイゼン・サンダルフォン。母親はプリシア・サンダルフォン、お兄様はアラン・サンダルフォンですわ。先ほどもお聞きしたでしょう?わたくしとラルク様の結婚の許可を出しましたか?結婚式に出ましたか?その記憶、ありますでしょう?」

 平民の結婚ではありませんのよ。
皇帝陛下に嫁ぐ相手の身分を調査しないわけがないでしょう?

「そ、れは・・・」

「ラファエル公爵様のご息女は、聖女様だとお伺いしましたわ。わたくしを娘などとおっしゃっては、聖女様が悲しまれましてよ」

「いや、それは、しかし・・・」

 しかしもかかしもございませんわ。
わたくしの話を全く聞こうともせず、殿下に反論してくださることもなく、廃籍なさったのはあなた方でしょう?

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