暴君陛下の溺愛妻になります〜悪女だと言われたので、それなら本当に悪女になりますね〜

みおな

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令嬢、追及の手を緩めない。

「いや、それは、しかし・・・」

 言葉を継げないラファエル公爵に、小公爵が声を上げた。

「いい加減にしろ、リルローズ!殿下の心を掴んだ聖女様にする気持ちは分からないわけでもないが、見苦しいぞ!殿下と父上に謝罪しろっ!」

 あら?
ラルク様の冷気に顔を青くしていたのではなくて?

 もう復活なさったのね。聖女という単語には活性剤でもあるのかしら?

「いい加減になさるのは、ラファエル小公爵あなたなのでは?シャムエル王国の方は、人の言葉が理解できない方ばかりのようですわね」

 わたくしの言葉に、周囲から嘲笑がもれます。

 確かにわたくしは、ネイサン王太子殿下に婚約破棄されたことを認めて明かしましたけど、だからといってわたくしが皇帝妃であることに変わりはないというのに。

 どこまで愚かなのかしら。
ああ、そういえば小公爵様も聖女様にお心を捧げていたのでしたっけ。

「リルローズ、お前っ!」

「わたくしがだったとしても、わたくしはサンダルフォン侯爵令嬢として皇帝陛下に嫁ぎ、現在はジブリール帝国皇帝妃ですわ。したことをもうお忘れなのかしら?」

 キツい視線で、ラファエル公爵家の方々を見渡します。

 こうして見ても、元家族の三人に情はわきませんわね。

 いえ。
わたくしやジブリール帝国に関わって来なければ、幸せになろうと不幸せになろうとどうでもいい気持ちですわ。

 わたくしの言葉に、小公爵はハクハクと言葉もつげないようですね。

 公爵家を継ごうという方が、この程度の返しに何も言えなくなるなんて。

 情けなくないのかしら。

「リルローズ。貴女が怒る気持ちも分からないでもないわ。だけど、そんなふうに人の過ちをグチグチというものじゃなくてよ。ネイサン王太子殿下は貴女を正妃として迎え入れてくださると言っているの。ありがたいことじゃない。女の幸せはよ」

「ええ、そうですわね、ラファエル公爵夫人。わたくしはラルク様と結婚しましたの。愛する人と結ばれるためなら、政略結婚相手をことなど、公爵夫人には当たり前ですものね?」

「なっ・・・」

「そうして、公爵令息としての責務を放棄して婚約者を捨てさせて、ラファエル公爵と結ばれたのですものね?王太子殿下のを応援する気持ちになりますわよね。それを悪いとは言いませんわ。ですが、わたくしに押し付けないでくださいませ」

 婚約破棄も廃籍も受け入れてあげたのよ。

 これ以上、あなた方の好き勝手に付き合う義務はないわ。
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