暴君陛下の溺愛妻になります〜悪女だと言われたので、それなら本当に悪女になりますね〜

みおな

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令嬢、冷たく微笑む。

「ラファエル公爵様は、決まっていた婚約者を捨てて、公爵夫人を選ばれたのですものね?シャムエル王国王太子殿下の真実の愛を推奨するお気持ちを理解するのも納得ですわ。わたくしが愛するラルク様を選んだことも理解していただきたいですわ」

 わたくしは、にっこりと微笑みながらラファエル公爵夫人に伝えます。

 周囲の方々のザワザワに、公爵と公爵夫人の顔色が悪くなりますわ。

 ご自分たちが正しいと思ってなさったことでしょう?
 周囲に何を言われても、胸を張っていらっしゃればよろしいのではなくて?

 わたくしは、人を好きになることをどうこう言うつもりはありません。

 そしてシャムエル王国としても、聖女様を王太子妃にすることに利があることも理解しております。

 ただ・・・

 その手段が気に入らないのですわ。

 聖女様をお好きになったのなら、相談してくだされば良かったではないですか。

 わたくしがゴネたというのならともかく、冤罪で婚約破棄などという手段を取ったことが許せないのです。

 お父様とお母様が恋仲になったことも、円満に解消してから結ばれたならそんな顔色を悪くすることもなかったでしょう?

 お二人がなさったことで、お祖母様たちが後始末にどれだけ尽力されたかお考えになったことがありますの?

「こ、皇帝陛下が好きだというのなら、そ、相談してくれたら・・・」

「わたくしは、政略結婚の意味を理解しているつもりですわ。恋愛感情が、婚約者と尊敬し合える関係を築けたらと思っておりましたわ。それが、公爵令嬢としての務めだと。王太子殿下のお気持ちも、シャムエル王国としての立場も分からないわけではありません。相談していただけたなら、婚約解消にも応じましたわ。それを、冤罪で破棄なさったのはそちら側です。わたくしの親だとおっしゃる割には全くわたくしの意見を聞いても下さらず、兄だとおっしゃる小公爵様に至っては、嫉妬などと頓珍漢なことを言って聖女様に謝罪しろという始末。ですから、わたくしは婚約破棄も廃籍も国外追放も受け入れましたの」

 わたくしは、元婚約者と元家族をしっかりと見つめて言葉を継ぎました。

「今のわたくしは、サンダルフォン侯爵家の娘で、ジブリール帝国皇帝妃です。国と国の諍いにしたくないのなら、大人しくこのままお帰りください。これ以上続けるというのなら・・・皇帝妃に対する侮辱行為と誘拐未遂でシャムエル王国とラファエル公爵家を訴えますわ」
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