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令嬢、別れを告げる。
「り、リルローズ!それでも私たちは家族でしょう?貴女は私が産んで育てた娘よ。あの程度のことで、家族を見捨てると言うの?」
あの程度・・・
結局その根本的な考えの違いが、わたくしたちを別々の道に進ませることになりましたのよ。
「その程度だと?貴族令嬢が王太子から衆人の前で婚約破棄され、家族から信じてももらえず、家から廃籍され、国外追放されたことが、その程度だと?ふざけるな!」
「え、あ、それは・・・」
「先に見捨てておいて、自分たちの立場が悪くなったら、捨てたリルローズに縋ろうだなんて、図々しいにもほどがある!」
わたくしの代わりに怒ってくださるラルク様。
そして周囲の方々の冷たい視線に、ラファエル公爵家の方々は顔色を悪くしていらっしゃいますわね。
わたくしに関わろうとなさらなければ、そのまま放置して差し上げましたのに。
わたくしを捨てた国にも家族にも、情はありません。
勝手に、幸せにでも不幸せにでもなればいいと思っておりましたわ。
ですが、誘拐などとジブリール帝国に害を為す発言をされたら、放ってはおけません。
わたくしが大切にするべきなのは、サンダルフォン侯爵家の家族。そして、ラルク様とネアリ様。友人であり侍女のフルール様にニーナ様たち。
「ラルク様、ありがとうございます。わたくしは大丈夫ですわ」
「リルローズ」
「あの方々は確かにわたくしの元婚約者で、元家族ですが、現在のわたくしが大切にする家族はサンダルフォン侯爵家のお父様であり、お母様でありお兄様です。そして、新たな家族となった愛する夫のラルク様であり、可愛い妹のネアリ様ですわ。あの方々に何を言われても、今さらわたくしが傷つくことはありませんし、心底どうでもいいのです。誘拐などと、また冤罪をかけて来なければ、関与するつもりもありませんでしたのよ」
わたくしの言葉に傷ついた表情をされておりますけど、それこそどの面下げて、ですわ。
あの日、もしラルク様からわたくしが断罪されると聞いていなかったら、わたくしはきっと絶望していたでしょう。
ネイサン王太子殿下の気持ちが自分にないことは理解していても、お父様やお母様、お兄様に裏切られるとは思っていませんでした。
「シャムエル王国王太子殿下、そしてラファエル公爵家の方々。どうぞ聖女様を大切にして、導いて差し上げてくださいませ。それがあなた方の選んだ道であり、あなた方が進むべき道です。王家を滅ぼしたくはないでしょう?このまま大人しくお帰りください。さようなら。どうぞ、ご健勝で」
あの程度・・・
結局その根本的な考えの違いが、わたくしたちを別々の道に進ませることになりましたのよ。
「その程度だと?貴族令嬢が王太子から衆人の前で婚約破棄され、家族から信じてももらえず、家から廃籍され、国外追放されたことが、その程度だと?ふざけるな!」
「え、あ、それは・・・」
「先に見捨てておいて、自分たちの立場が悪くなったら、捨てたリルローズに縋ろうだなんて、図々しいにもほどがある!」
わたくしの代わりに怒ってくださるラルク様。
そして周囲の方々の冷たい視線に、ラファエル公爵家の方々は顔色を悪くしていらっしゃいますわね。
わたくしに関わろうとなさらなければ、そのまま放置して差し上げましたのに。
わたくしを捨てた国にも家族にも、情はありません。
勝手に、幸せにでも不幸せにでもなればいいと思っておりましたわ。
ですが、誘拐などとジブリール帝国に害を為す発言をされたら、放ってはおけません。
わたくしが大切にするべきなのは、サンダルフォン侯爵家の家族。そして、ラルク様とネアリ様。友人であり侍女のフルール様にニーナ様たち。
「ラルク様、ありがとうございます。わたくしは大丈夫ですわ」
「リルローズ」
「あの方々は確かにわたくしの元婚約者で、元家族ですが、現在のわたくしが大切にする家族はサンダルフォン侯爵家のお父様であり、お母様でありお兄様です。そして、新たな家族となった愛する夫のラルク様であり、可愛い妹のネアリ様ですわ。あの方々に何を言われても、今さらわたくしが傷つくことはありませんし、心底どうでもいいのです。誘拐などと、また冤罪をかけて来なければ、関与するつもりもありませんでしたのよ」
わたくしの言葉に傷ついた表情をされておりますけど、それこそどの面下げて、ですわ。
あの日、もしラルク様からわたくしが断罪されると聞いていなかったら、わたくしはきっと絶望していたでしょう。
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