暴君陛下の溺愛妻になります〜悪女だと言われたので、それなら本当に悪女になりますね〜

みおな

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令嬢、悪女の笑みを浮かべる。

「いっ、イゼゼエル公爵っ!も、申し訳ないとは思っております!ですがっ・・・」

 イゼゼエル公爵の名演技に、メタトロン公爵は慌てたように頭を下げました。

 でもそこで、ですがと続けるところが愚かなところね。

 皇帝陛下がことなのに。

 提案をしたのではなく決定事項で、ここにいる高位貴族の当主の方々が認めているということを理解できていないのかしら。

 ふふっと笑みを浮かべました。

 その様子に、メタトロン公爵は腹立ちそうにコチラを睨みつけます。

 あらあら。

「皇帝妃殿下!何がおかしいのですかっ。もしかして、貴女が余計なことを・・・」

「黙れ!」

 わたくしに噛みつこうとしたメタトロン公爵を、ラルク様が一喝されました。

 最初にお会いした時は真面目な方と思いましたけど、話を進めるうちにわたくしが子を成していないからと馬鹿にしたような言葉を口にしたりして、立派な公爵の仮面を被るのがお上手な方だったみたいですわね。

 しかも使用人の女性に無体を働くような屑。

「俺の妃にを言ったのはお前だろう。『まだ子を成していないからお分かりにならないでしょうが』だったか?皇帝妃に不敬な発言をされて、罰も与えない俺だと思ったか?」

「へっ、陛下っ!わたくしめはそのようなつもりで話したのでは・・・」

「妃が他国の令嬢だったから、上手く誤魔化せれると思ったのだろう?まだ若い妃を煽れば、親子の情を訴えれば、誤魔化すことができると。残念だったな。俺の妻は、有能なんだ。を調査済みだし、冷酷な判断も出来る。俺が望んで皇帝妃に女性だ。妻を甘く見過ぎだ」

 ラルク様のお言葉に、メタトロン公爵以外の皆様はほぉ、と感心したような、ラルク様の惚気を微笑ましく見るような表情でわたくしをご覧になります。

 こ、こんなところでやめていただきたいわ。

 顔が赤くなっていないかしら。

「当主交代は決定事項だ。それができないというなら、メタトロン公爵家は取り潰す。すでに、ここにいる全貴族家当主の同意も得ている。どうする?家を潰すか?」

「・・・と、当主の座を・・・おります」

 ラルク様の決定が揺らがないと理解したしたのでしょう。

 メタトロン公爵は、項垂れながらも同意しました。

 当主の座を譲っても、まだお若く当主教育を終えていないリッド様相手だから、自分が権力を持ったままでいられると思っているのでしょうね。

 残念ですわね。
今から貴方は、夫人と離縁されて貴族ではなくなりますのよ。
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