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令嬢、夫に嫉妬される。
「あ、あの、ラルク様?」
現在、わたくしは戸惑っております。
無事にメタトロン元公爵の貴族籍を剥奪し、平民の身なりに整えさせ、慎ましやかにならそれなりの期間生きていけるお金を持たせて追放いたしました。
いかにも貴族然とした服装で、宝飾品をつけて、護衛もなくウロウロ歩いていたら、すぐに物取りに遭いますから、住む場所も平民街の小さな家を準備しました。
今まで、夫人や使用人の手を借りて生きてきた元公爵が一人で生きていくなどできるわけがありません。
もしかしたら、靴下ひとつまともに履けないかもしれません。
ですから、食事の準備をする通いの使用人をひとり雇えるくらいのお金を渡しましたの。
杜撰ではありましたが、まぁそれなりに公爵として帝国に貢献して来られましたし、横領などをしたわけでもありませんから、伯爵家に降爵することもあり、メタトロン公爵家の財産の三分の一を渡しましたわ。
もちろん貴族の癖が抜けずに、湯水のように使えばすぐに空っぽになりますけれど。
働かなければ、お金は入って来ないのです。
それを元公爵がご理解しているといいのですけど。
メタトロン伯爵家及びリッド様には、接近禁止と伝えてあります。
お金をせびりに来る可能性がありますから。
寄子の家にも行くかもしれませんが、それらは当主の方々もそれなりの年齢ですし、ご自分たちで対応できるでしょう。
彼は元公爵。すでに平民なのですから。
リッド様に降爵と伝え、バラキエル侯爵が後見に付く話もしました。
自分の行動が、由緒あるメタトロン公爵家を伯爵家にしてしまったからでしょう。
リッド様は大人しく全てを受け入れられました。
あとは、リッド様の新たな婚約者と、キース様とフルール様の結婚式を考えなくては。
そう思って、侯爵家以下の貴族令嬢の情報を調べたり、結婚式の衣装や宝飾品などの相談をニーナを交えてしていたのですが・・・
何故にわたくしは、ラルク様に後ろから抱きしめられているのかしら?
「あの、ラルクさ・・・んんっ!」
お顔を見ようと顔を上げた途端、後ろから伸びてきた手に顎を支えられて、唇を塞がれました。
そのままラルク様の方へ体の向きを変えられ、さらに深く口付けられます。
「んっ・・・ふぅ、んん!」
めまいがするほど長く深く口付けられ、その唇が離れた時には、わたくしはラルク様の胸に倒れるようにもたれかかるしかありませんでした。
ラルク様はそんなわたくしを抱き上げると、そのまま寝室のある部屋へと歩き出します。
インス様が先導して扉を開け、ニーナ様が後ろから静々と付いてきます。
えっ?まだ夕方ですわよ!
現在、わたくしは戸惑っております。
無事にメタトロン元公爵の貴族籍を剥奪し、平民の身なりに整えさせ、慎ましやかにならそれなりの期間生きていけるお金を持たせて追放いたしました。
いかにも貴族然とした服装で、宝飾品をつけて、護衛もなくウロウロ歩いていたら、すぐに物取りに遭いますから、住む場所も平民街の小さな家を準備しました。
今まで、夫人や使用人の手を借りて生きてきた元公爵が一人で生きていくなどできるわけがありません。
もしかしたら、靴下ひとつまともに履けないかもしれません。
ですから、食事の準備をする通いの使用人をひとり雇えるくらいのお金を渡しましたの。
杜撰ではありましたが、まぁそれなりに公爵として帝国に貢献して来られましたし、横領などをしたわけでもありませんから、伯爵家に降爵することもあり、メタトロン公爵家の財産の三分の一を渡しましたわ。
もちろん貴族の癖が抜けずに、湯水のように使えばすぐに空っぽになりますけれど。
働かなければ、お金は入って来ないのです。
それを元公爵がご理解しているといいのですけど。
メタトロン伯爵家及びリッド様には、接近禁止と伝えてあります。
お金をせびりに来る可能性がありますから。
寄子の家にも行くかもしれませんが、それらは当主の方々もそれなりの年齢ですし、ご自分たちで対応できるでしょう。
彼は元公爵。すでに平民なのですから。
リッド様に降爵と伝え、バラキエル侯爵が後見に付く話もしました。
自分の行動が、由緒あるメタトロン公爵家を伯爵家にしてしまったからでしょう。
リッド様は大人しく全てを受け入れられました。
あとは、リッド様の新たな婚約者と、キース様とフルール様の結婚式を考えなくては。
そう思って、侯爵家以下の貴族令嬢の情報を調べたり、結婚式の衣装や宝飾品などの相談をニーナを交えてしていたのですが・・・
何故にわたくしは、ラルク様に後ろから抱きしめられているのかしら?
「あの、ラルクさ・・・んんっ!」
お顔を見ようと顔を上げた途端、後ろから伸びてきた手に顎を支えられて、唇を塞がれました。
そのままラルク様の方へ体の向きを変えられ、さらに深く口付けられます。
「んっ・・・ふぅ、んん!」
めまいがするほど長く深く口付けられ、その唇が離れた時には、わたくしはラルク様の胸に倒れるようにもたれかかるしかありませんでした。
ラルク様はそんなわたくしを抱き上げると、そのまま寝室のある部屋へと歩き出します。
インス様が先導して扉を開け、ニーナ様が後ろから静々と付いてきます。
えっ?まだ夕方ですわよ!
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