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悪役令嬢回避編
ヒロインの告白
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マリウス殿下、マリ様に好きだと告白してから、1週間たった。
さすがに1ヶ月寝たきりだったので、体力が回復するまで、学園はお休みすることになった。
マリ様に好きだと伝えたけど、元々婚約者だったのと、マリ様が私のことを溺愛してくれてたこともあって、みんなには何も伝えていない。
交際してますというのも変だし。それなら、今までは何だったんだってことになるもの。
ただ、お見舞いに来てくれたマリアには、マリウス殿下のことを好きなのだと伝えた。
マリアは、私がそう言ったら、とてもびっくりして、それからほんの少し寂しそうな顔をした。
やっぱりマリウス殿下のことを好きになりかけていたのかと思って、正直にそう聞いたら、思い切りかぶりを振られた。
そして、頭を振りすぎて、マリアはめまいまで起こしてしまった。
いや。
マリ様は一応、王太子殿下で、イケメンだし、優しいし。そんな思い切り否定しなくても・・・
マリアに「私も好きです」とか言われたら困るけど。
マリアは、私になりたかったと言った。
それは、マリウス殿下に愛される存在になりたいってこと?と聞いたら、苦笑しながら「違います」って言われた。
マリアは、別に高位貴族でなくていいから、今のように生活に困窮したりせず、学園に通うことも誰かに何か言われることもない、そんな存在になりたかったそうだ。
そして、私のように誰からも愛される存在になりたかったのだと。
私は、そんな存在じゃない。
私のことを嫌いな人だっているし、誰からも愛される存在なんかじゃない。
そう言ったら、マリアは「家族に愛され、婚約者に愛され、友人に愛されています」って。
それから、マリ様に髪飾りを貰って、父親以外の異性から物を贈られたのが初めてだったから、ちょっと片想いみたいな勘違いをしたのだと、笑った。
それが・・・
勘違いなのかどうかは、私には分からない。
もしかしたらマリアは、本当にマリウス殿下のことを好きになりかけていたのかもしれない。
でも、マリアが違うと言うのなら、私はそれを信じなくっちゃ。
そしてマリ様が、マリアでなく私を好きでいてくれるように、努力しなくっちゃ。
だけど、私が信じてないと思ったのか、マリアは帰る前に爆弾を落としていった。
「私、わたしっ、王太子殿下よりアニエス様のことのほうが好きですからっ!!」
え?ちょっ、ちょっと待って!
攻略対象より悪役令嬢を好きなヒロインって何?
っていうか、マリア。女学院とかによくある「お姉様❤︎」ってヤツなの?え?ええ?
ちなみに、マリアの落とした爆弾は、ちょうど屋敷に訪れたマリ様の耳にも入ってしまった。
それ以来しばらくの間、マリ様はマリアを警戒して、私を片時も離さなかったのは、また別の話。
マリアの心の声。
『違いますっ!!憧れですからっ!!』
さすがに1ヶ月寝たきりだったので、体力が回復するまで、学園はお休みすることになった。
マリ様に好きだと伝えたけど、元々婚約者だったのと、マリ様が私のことを溺愛してくれてたこともあって、みんなには何も伝えていない。
交際してますというのも変だし。それなら、今までは何だったんだってことになるもの。
ただ、お見舞いに来てくれたマリアには、マリウス殿下のことを好きなのだと伝えた。
マリアは、私がそう言ったら、とてもびっくりして、それからほんの少し寂しそうな顔をした。
やっぱりマリウス殿下のことを好きになりかけていたのかと思って、正直にそう聞いたら、思い切りかぶりを振られた。
そして、頭を振りすぎて、マリアはめまいまで起こしてしまった。
いや。
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それは、マリウス殿下に愛される存在になりたいってこと?と聞いたら、苦笑しながら「違います」って言われた。
マリアは、別に高位貴族でなくていいから、今のように生活に困窮したりせず、学園に通うことも誰かに何か言われることもない、そんな存在になりたかったそうだ。
そして、私のように誰からも愛される存在になりたかったのだと。
私は、そんな存在じゃない。
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それから、マリ様に髪飾りを貰って、父親以外の異性から物を贈られたのが初めてだったから、ちょっと片想いみたいな勘違いをしたのだと、笑った。
それが・・・
勘違いなのかどうかは、私には分からない。
もしかしたらマリアは、本当にマリウス殿下のことを好きになりかけていたのかもしれない。
でも、マリアが違うと言うのなら、私はそれを信じなくっちゃ。
そしてマリ様が、マリアでなく私を好きでいてくれるように、努力しなくっちゃ。
だけど、私が信じてないと思ったのか、マリアは帰る前に爆弾を落としていった。
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え?ちょっ、ちょっと待って!
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っていうか、マリア。女学院とかによくある「お姉様❤︎」ってヤツなの?え?ええ?
ちなみに、マリアの落とした爆弾は、ちょうど屋敷に訪れたマリ様の耳にも入ってしまった。
それ以来しばらくの間、マリ様はマリアを警戒して、私を片時も離さなかったのは、また別の話。
マリアの心の声。
『違いますっ!!憧れですからっ!!』
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