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眠り姫にくちづけを(シオンside)
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1週間が経った。
レインハルトは、今朝、死刑執行された。
まだ、13歳の弟ー
あまりに重い刑罰に、減刑を求める声もあった。
でも、国王である父上も、王妃である母上も、レインハルトの減刑は認めなかった。
3大公爵家の令嬢であり、王太子の命を救った、尊ぶべき存在に対する、卑劣な行動。
僕との婚姻は、皆には伏せられてるけど、王太子妃であること。
そして、レインハルトの態度が、あの最後に見せた傲慢さが消えてないこと。
そんな、レインハルトを、国外追放なり、平民に落とすなりにしても、必ず後で、争いの種が生まれる。
すぐに、処刑が行われなかったのはー
僕が、そう願ったからだ。
僕は、レティシアに害を成したレインハルトを許してなど、ない。
叶うことなら、この手で、と思っていたくらいだ。
だけど、僕は、父上に願った。
レティシアが目覚めるまで、その処刑を待って欲しい、と。
レティシアが、もしこのまま、目覚めなかったら・・・
もしこのまま、死んでしまったりしたら・・・
僕は、生きてはいられない。
レティシアを失って、生きる意味なんかない。レティシアが死んでしまうなら、僕は、彼女と一緒に、死の神の世界に行こう。
だけど、僕が死んだら。
この国に王太子がいなくなる。
父上も母上も、まだお若いから、後継を新たにつくることも可能だろう。
だけど、念のため、保険として、レインハルトを生かしておくべきだと、僕は考えたのだ。
「お姉さまは。私の大好きなお姉さまは、シオン殿下を残して死んだりしませんっ!」
そんな僕に、彼女の妹、ルティシアは言った。
「娘は、愛するものを残して死んだりはしない」
父親である、ルーベンス公爵が、魔王らしからぬ優しい声で言った。
「殿下が信じなきゃ、レティシア様が戻ってきたときに叱られますよ」
有能な、僕の従者、キースが言った。
「孫の顔もみせて貰わねばならん。夫たるもの、妻を信じて、未来を見よ」
父上の言葉に、僕は、レインハルトの処刑を認めた。
僕のベッドで眠るレティシアは、1週間前より、顔色が良くなった。
白いと言うより、蒼白に近かった顔は、ほんの少しだけど、赤みを取り戻し、冷たかった手は、温かみが戻ってきた。
だけど、まだ、目を覚さない。
あの日以来、レティシアはずっと僕の部屋で眠っている。
夜は、僕は彼女の隣で眠ったけど、ルーベンス公爵は、何も言わなかった。
彼女の妹のルティシアは、何か言いたそうだったけど、僕が、レティシアとの婚姻のことを正直に話したら、仕方なさそうにだけど、納得してくれた。
婚姻のことを言った時は、金魚みたいに、口をパクパクさせてたけど。
「レティシア。目が覚めたら、庭園の花を見に行こうね。ああ、お祖母様が新しい本を取り寄せたって言ってたよ。きっと、レティシアは好きだと思うな。だからー」
早く目覚めて、その銀の瞳で、僕を見て。
僕は、隣で眠るレティシアに、そっと口づけると、彼女を抱きしめた。
レインハルトは、今朝、死刑執行された。
まだ、13歳の弟ー
あまりに重い刑罰に、減刑を求める声もあった。
でも、国王である父上も、王妃である母上も、レインハルトの減刑は認めなかった。
3大公爵家の令嬢であり、王太子の命を救った、尊ぶべき存在に対する、卑劣な行動。
僕との婚姻は、皆には伏せられてるけど、王太子妃であること。
そして、レインハルトの態度が、あの最後に見せた傲慢さが消えてないこと。
そんな、レインハルトを、国外追放なり、平民に落とすなりにしても、必ず後で、争いの種が生まれる。
すぐに、処刑が行われなかったのはー
僕が、そう願ったからだ。
僕は、レティシアに害を成したレインハルトを許してなど、ない。
叶うことなら、この手で、と思っていたくらいだ。
だけど、僕は、父上に願った。
レティシアが目覚めるまで、その処刑を待って欲しい、と。
レティシアが、もしこのまま、目覚めなかったら・・・
もしこのまま、死んでしまったりしたら・・・
僕は、生きてはいられない。
レティシアを失って、生きる意味なんかない。レティシアが死んでしまうなら、僕は、彼女と一緒に、死の神の世界に行こう。
だけど、僕が死んだら。
この国に王太子がいなくなる。
父上も母上も、まだお若いから、後継を新たにつくることも可能だろう。
だけど、念のため、保険として、レインハルトを生かしておくべきだと、僕は考えたのだ。
「お姉さまは。私の大好きなお姉さまは、シオン殿下を残して死んだりしませんっ!」
そんな僕に、彼女の妹、ルティシアは言った。
「娘は、愛するものを残して死んだりはしない」
父親である、ルーベンス公爵が、魔王らしからぬ優しい声で言った。
「殿下が信じなきゃ、レティシア様が戻ってきたときに叱られますよ」
有能な、僕の従者、キースが言った。
「孫の顔もみせて貰わねばならん。夫たるもの、妻を信じて、未来を見よ」
父上の言葉に、僕は、レインハルトの処刑を認めた。
僕のベッドで眠るレティシアは、1週間前より、顔色が良くなった。
白いと言うより、蒼白に近かった顔は、ほんの少しだけど、赤みを取り戻し、冷たかった手は、温かみが戻ってきた。
だけど、まだ、目を覚さない。
あの日以来、レティシアはずっと僕の部屋で眠っている。
夜は、僕は彼女の隣で眠ったけど、ルーベンス公爵は、何も言わなかった。
彼女の妹のルティシアは、何か言いたそうだったけど、僕が、レティシアとの婚姻のことを正直に話したら、仕方なさそうにだけど、納得してくれた。
婚姻のことを言った時は、金魚みたいに、口をパクパクさせてたけど。
「レティシア。目が覚めたら、庭園の花を見に行こうね。ああ、お祖母様が新しい本を取り寄せたって言ってたよ。きっと、レティシアは好きだと思うな。だからー」
早く目覚めて、その銀の瞳で、僕を見て。
僕は、隣で眠るレティシアに、そっと口づけると、彼女を抱きしめた。
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