悪役令嬢?寝言は寝て言え〜全員揃って一昨日来やがれ〜

みおな

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これは私が蒔いた種?

 ヒロインが、転生ヒロインがこともあろうに、お隣さんで麻衣が仲良くしていた小学生のみくりちゃんだった!

 めっちゃ、衝撃事実だわ。

 え。ちょっと待って。

 あの頃、私は読んでたラノベの話をみくりちゃんにして・・・一緒にアニメを見てたっ!

 げ。もしかして、みくりちゃんを非常識ヒロインにしちゃったのって・・・麻衣?

「みくりちゃん、この世界が『君に恋したあの場所で』の世界に似てても、そのものの世界ではないって分かる?みくりちゃんがシェリルになったように、私がアレーシアになったように、物語通りに進まないって分かる?」

 相手は小学生。
しかも私が、ラノベの知識を植え付けた相手。

 みくりちゃんは、アニメの世界を現実と思うような子じゃないけど、でもそのアニメの中に転生したら、物語通りに進むものだと思ってもおかしくない。

 みくりちゃん・・・シェリルは、コクリと頷いた。

 中身がみくりちゃんと分かったからか、所作が幼く見える。

「アニメのように、決まった言葉しか言わないんじゃないんだよね。アニメに出て来なかった人も、みんなみんな自分で考えて生きてるんだよね・・・だから花屋のお姉さんも私に優しいだけじゃなかったんだよね。王子様も、アニメの出会いより早く会ったから話しかけてくれなかったんじゃないんだね」

 確かに、伯父様の再教育を受ける前のジェラートなら、もしかしたらシェリルに好意を抱いたかもしれない。

 実際に時期が来たら、物語の強制力が働くかもしれない。

 でも、みくりちゃんがちゃんと正しいことを理解してたら、ジェラートを好きになってジェラートに好きになられても、ちゃんと婚約を解消してから交際すると思う。

 アレーシアの侍女として、このままフロライン公爵家で暮らしていたら、シェリルはラノベ通りのヒロインにはならないと思う。

「みくりちゃんは、王太子殿下のこと好き?」

「ううん。ただ自分があのアニメの世界のヒロインになったんだって思って。ヒロインは王子様と幸せになったでしょ?だから、王子様に話しかけようって思ったの。婚約者のアレーシアが悪者で、ヒロインを虐めるよね、だからアレーシアのことが嫌いで・・・まさか麻衣お姉ちゃんだとは思わなかったの」

「うん。それはもういいよ。でもね、アレーシアがシェリルに意地悪してたのは確かにいけないことだけど、なの。分かる?」

「うん。みくりのパパがしたことがいけないことなのと同じだよね。みくり、分かるよ」

 そうだった。みくりちゃんはとても聡い子だった。
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