はっきり言ってカケラも興味はございません

みおな

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第17.5話〜第二王子視点〜

 可愛い僕のダイアナに、愚妹が絡んだと聞いた。

 情けないやら腹立たしいやらで、思わず手にした書類を握りつぶしてしまった。

 マズい。
これは兄上に提出するやつなのに。

 兄上もドロシーの愚行はご存知だろうが、それと書類これは別だ。

 兄上は、こういうことには厳しいんだ。

 精一杯、手で伸ばしたがシワが取れるわけもなく、僕は諦めて書類を手に立ち上がった。

 素直に謝るしかない。

「兄上、申し訳ありません」

 第一王子であるレオン兄上の執務室の扉を開け、開口一番に謝罪した。

「カトル、どうした?」

「つい大事な書類を・・・すみません」

 差し出した皺皺の書類に、兄上は片眉をピクリと上げて、その後ため息を吐かれた。

「気持ちは理解するが、書類は国にとって大切なものもある。お前だってカタロニア嬢からの手紙を皺皺にされたら嫌だろう?自制しなさい」

「はい。すみませんでした」

「まぁ、気持ちはわかるよ。話を聞こう、座りなさい」

 僕にとって、兄上は父上よりも父みたいな存在だ。

 たった二歳しか離れていないのに、いつも冷静沈着な兄上。

 為政者としては優秀なのかもしれないが、母と愚妹に甘い父よりも、兄上の方が僕を厳しく育ててくれた。

 おかげで、少なくとも愚妹や父上よりはマトモに育ったと思っている。

「で、ドロシーが何をやった?」

 最初から、愚妹のやらかしだと兄上には見抜かれている。

「実は、学園で・・・」

 入学式のあと、クラスがCクラスなのが納得いかないと、近衛のイーサン・ブレンディ侯爵令息が喚き散らしていたこと。

 それをドロシーが止めるどころか、僕の婚約者であるダイアナ・カタロニア公爵令嬢が指図したに違いないと因縁をつけて来たこと。

 その件で、ブレンディの婚約者であるカリスタ伯爵令嬢に謝罪をしたら、むしろ自分の方が謝罪しなければならないと言われたこと。

 自分のことは気にしないで欲しいと言われたこと。

 それらを話した。

 婚約解消の準備をしていることは、話さなかった。

 そういう約束だからだ。

「カリスタ伯爵は、令嬢の婚約解消を狙っているのか」

「兄上、ご存知だったのですか?」

「ブレンディ侯爵家が融資を願う代わりにと子息との婚約を切り出したそうだが、融資の見返りがではな。それなのに、婚約を成して融資をした。狙いがあることなど想像に難くないさ」

 なるほど。
それもそうだ。

 いくら伯爵家を継ぐのが令嬢とはいえ、学園でCクラスに入る上に、あの愚妹と馴れ合っているような婚約者など、確かに不良債権だよな。
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