はっきり言ってカケラも興味はございません

みおな

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第20.5話〜第一王子視点〜

 僕は、クレメンタイン王国の第一王子として生を受けた。

 仲の良い両親であることは、本来ならとても喜ばしいことだ。

 だけど、それが国にとって正解でないことを僕は十歳の歳に理解することになった。

 クレメンタイン王国では、婚約することは比較的自由だが、婚約の解消にはとてつもない労力がかかる。

 何故婚約を解消するのか。その解消理由と、それに伴う周囲が納得できる証拠、そして国王陛下の玉璽がなければ認められない。

 だから、僕自身も婚約者をなかなか決められずにいた。

 本来なら、王族としてすでにいてもおかしくないのにだ。

 そして、この法案が先王陛下、つまり僕のお祖父様が作られた法案だと聞いた。

 父上がまだ王太子時代に、長く婚約者だった公爵令嬢に婚約解消を言い出して、母上を婚約者にしたから、というのが理由らしい。

 公爵令嬢側も快く受け入れてくれたらしくて、父上の場合は大きな問題にはならなかったそうだが・・・

 国の顔である王族がそんな真似をしたことで、その頃は婚約の解消や破棄が多く起きてしまい、先王陛下はそんな法案を打ち出したのだそうだ。

 貴族や王族の結婚は、好きだからという理由で成るものではない。

 後ろ盾の問題もあるが、本人の教養問題が大きい。

 他国の王族や要人と接する機会の多い王族や高位貴族は、他国語を話すことはもちろん、マナーや会話のセンスも求められる。

 そういう意味もあり、政略結婚なのだ。

 それをまさか、自分の父が理解していなかったとは。

 父上には弟、つまり僕からすれば叔父上がいる。

 とても優秀な方で、実はこの婚約解消問題の時に、王太子の挿げ替えの話が出たそうだ。

 だけど、父上が納得しなかったのと、当時叔父上には他国の伯爵家のご令嬢という婚約者がいて、他国の伯爵令嬢を王太子妃にすることに議会の重鎮たちも頷かなかったらしい。

 ちなみにこの議会。
伯爵家以上の当主で運営されているが、当時は母上の実家の侯爵家の力が強かったそうだ。

 議会がになったのは、僕が学園に入学するのと時を同じくして叔父上が議会議長に就任したからだ。

 水面下でずっと、カリスタ伯爵や叔父上たちが準備を重ねて、やっと母上の実家の侯爵家の力を削いだらしい。

 母上に泣きついたらしいが、その当時の母上は愚妹であるドロシーをかまい倒すのに忙しくて、実家のことなどどうでも良いらしく、侯爵家は力を失った。

 叔父上のおかげで、僕は侯爵家のご令嬢と婚約を結び、弟もカタロニア公爵令嬢と婚約した。

 弟は、両親を反面教師としてマトモに育ったのに、ドロシーは両親に甘やかされて両親そっくりに育ってしまった。

 まさか、婚約を無理強いするような屑だとは思わなかった。
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