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魔王の娘に生まれ変わったみたい
「パパ」
私は五歳になった。
パパと呼んだ超絶美形の名前は、ロイ・リヴァルス。
私、ロゼ・リヴァルスの父親で、この世界の魔王だった。
私、魔王の娘に生まれ変わったみたいなの。
その事実に納得するのに、三年くらいかかったわ。
だって、見た目もローズリッテの時と全く違うのよ。
ロゼはその名前の通り、赤みかかったピンク色の髪と金の瞳をしている。
パパの血を引いている証拠に、超美少女よ。
魔族は黒髪なんですって。
なのに、魔王であるパパの娘が何故にピンク色の髪かというと、母親が人間らしいの。
らしいというのは、母親は私を産んだ後に亡くなったそうなのよ。
人間が・・・母親の両親が殺したって。
魔族の子を産んだ娘を、罵って殺したって。
パパは話してくれなかったんだけど、パパの側近であるノインが教えてくれた。
ノインというのは、あの時見た片眼鏡のイケメンよ。
ノイン・ジェラルディ。
人間の母親の血を引いて、ピンク色の髪をした私が魔族として認められたのは、その瞳が金色だったから。
金の瞳は魔王の証で、魔力量の多い証でもあるんですって。
確かに、人間の中にも金の瞳の人間はいなかったわ。
ローズリッテも銀だったし、セドリック様も碧眼だった。
聖女のレイニー様は、黒髪だったけど黒目だったわ。
黒髪が絶対に魔族ってわけではないのね。
だって彼女は聖力を持ってる聖女。魔族とは真逆の位置にいる存在よね。
「ロゼ様。今日の授業は終わったのですか?」
「うん。終わった」
「そうですか。なら、お茶をお淹れしますね」
ローズリッテの時には、考えられなかった言葉遣い。
幼い頃でも「うん」だなんて言ったことなかったわ。
公爵家の娘として、王太子の婚約者として、ずっと厳しく躾けられてた。
今思えば、冤罪だったのに信じてさえくれなかった父親からは愛情のカケラすら感じない。
あの人にとって私は、王家と縁を繋ぐための駒でしかなかったのね。
ロゼ・リヴァルスとして生まれ変わって、お母様は亡くなってしまってたけど、パパやノインに大切にされて、私は子供らしく甘えることを知った。
ローズリッテの記憶があるから、パパじゃなくお父様と呼べるし、ちゃんと淑女らしく出来るけど、もう少し子供でいようと思ってるの。
今、魔法の使い方やリヴァルス魔国の歴史とか学んでいるから、もう少ししたらちゃんと王女らしく振る舞ってもいいかな、と考えている。
パパのお膝の上に座って、ノインの淹れてくれたお茶を飲めるのも、子供の特権だもの。
私は五歳になった。
パパと呼んだ超絶美形の名前は、ロイ・リヴァルス。
私、ロゼ・リヴァルスの父親で、この世界の魔王だった。
私、魔王の娘に生まれ変わったみたいなの。
その事実に納得するのに、三年くらいかかったわ。
だって、見た目もローズリッテの時と全く違うのよ。
ロゼはその名前の通り、赤みかかったピンク色の髪と金の瞳をしている。
パパの血を引いている証拠に、超美少女よ。
魔族は黒髪なんですって。
なのに、魔王であるパパの娘が何故にピンク色の髪かというと、母親が人間らしいの。
らしいというのは、母親は私を産んだ後に亡くなったそうなのよ。
人間が・・・母親の両親が殺したって。
魔族の子を産んだ娘を、罵って殺したって。
パパは話してくれなかったんだけど、パパの側近であるノインが教えてくれた。
ノインというのは、あの時見た片眼鏡のイケメンよ。
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確かに、人間の中にも金の瞳の人間はいなかったわ。
ローズリッテも銀だったし、セドリック様も碧眼だった。
聖女のレイニー様は、黒髪だったけど黒目だったわ。
黒髪が絶対に魔族ってわけではないのね。
だって彼女は聖力を持ってる聖女。魔族とは真逆の位置にいる存在よね。
「ロゼ様。今日の授業は終わったのですか?」
「うん。終わった」
「そうですか。なら、お茶をお淹れしますね」
ローズリッテの時には、考えられなかった言葉遣い。
幼い頃でも「うん」だなんて言ったことなかったわ。
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今思えば、冤罪だったのに信じてさえくれなかった父親からは愛情のカケラすら感じない。
あの人にとって私は、王家と縁を繋ぐための駒でしかなかったのね。
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ローズリッテの記憶があるから、パパじゃなくお父様と呼べるし、ちゃんと淑女らしく出来るけど、もう少し子供でいようと思ってるの。
今、魔法の使い方やリヴァルス魔国の歴史とか学んでいるから、もう少ししたらちゃんと王女らしく振る舞ってもいいかな、と考えている。
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