婚約者から婚約破棄されたら、王弟殿下に捕まった件

みおな

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あの方の執着を知らないの?な件

「なっ!元平民風情がっ!」

 激昂したアンデシン侯爵家双子、名前は・・・まぁいいわ。どうせ退する運命だから、がチェリー様に手を上げようとして・・・

「何をしている!」

 その手は後ろから伸びてきた手に止められた。

「誰だっ・・・あっ!クロード様?」

「僕はお前に名前で呼ぶことを許したか?アンデシン侯爵令息」

「え、あ、いえ!失礼いたしました。カーネリアン公爵令息様」

 そう。
去年卒業されているクロード様が、普通にこの場にいるのは。

 クロード様の後ろで扇子に顔を隠しているミモザ様の卒業パーティーだから。

 クロード様は、ミモザ様に執着・・・ゲフンゲフン、ミモザ様を溺愛されているのよ。

 来ないわけないじゃない。

 絶対、ランスロット殿下や学園長にああだこうだと超絶な理論を述べて、エスコートの座を勝ち取ったんだわ。

 ああ、私はキッド様にはきっちりと釘を刺したわ。

 王太子ともあろう方が、職権濫用は駄目だと。

 そんな真似をしたら、一ヶ月は口を聞かない刑に処すと。

 泣く泣くキッド様は、エスコートを我慢されたわ。

 大体、すぐに婚姻の儀があるのよ。

 お互いにこれでもかってくらい忙しいのよ。

 しかもランスロット殿下の婚姻もあるから、国王陛下も王妃殿下もお忙しいのよ。

 卒業パーティーになんか出てる間はないの。

「ごきげんよう、ミモザ様。クロード・カーネリアン公爵令息様」

「ごきげんよう、ルチル様」

 ミモザ様がにっこりと微笑んでくれる。

 ああ、ミモザ様が気付いてくれたのね。

「すまないな、クォーツ公爵令嬢。不快な思いをさせた。そして、シトリン伯爵令嬢。立派な態度だった」

「あ、ありがとうございます」

 クロード様が、チェリー様に淡々と告げる。

 ふふっ。
クロード様はミモザ様至上主義だけど、公爵令息として立派な方。

 チェリー様は嬉しいでしょうね。
『認められた』と感じられたでしょうから。

「さて。君たちは二年も学園に通って、何を見て、何を感じ、何を学んだんだ?君たちのような者がいる家門が、我が家と縁付きなど不快極まりない」

「お、お待ちください!カーネリアン様!僕たちは・・・」

「君たちは、キプロス侯爵令嬢とザイール伯爵令嬢のことは他人事だとでも思っているのか?クォーツ公爵令嬢が手を出してはならない相手だと理解していないのか?」

 クロード様が冷ややかに問いかけるけど、ちょっと待って。私、そんな危険人物じゃないわよ。

「何より、僕のミモザの大切な友人のことを馬鹿にするなど、そんな人間は僕の家門に必要ない」

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