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「このお話、シスル様にもしましたの。シスル様は一刀両断でしたわ。男が馬鹿だと。いくら幼い姪が可愛くても、愛する婚約者を悲しませてどうするんだと。家族も身分も何もかも捨てても、彼女の手を取るべきだった、ですって」
私もそう思う。
どれだけ姪が可愛くても、婚約者がいて、恋愛対象としての好きでないのなら、嫌われても拒絶するべきだったのだ。
傷ついて口をきいてもらえなくなるかもしれない。
それでも何年か後には、姪にも好きな相手が出来る。
その時には、きっと理解してくれるはずなのだ。
何が一番大切なのか。
辺境伯子息は、その取り捨て選択が出来なかった。
だから、何もかも失ってしまったのだ。
アゼリア様は、しばらく黙って考えたあと、ポツリと呟いた。
「私・・・トリヤ様に我儘言っていいのでしょうか」
「全てぶつけてしまえばいいのです。もし、それでダメだったなら、私もサフィニア様もジニア様もおります。一緒に泣きましょう?」
「・・・はい」
あとは、トリヤ様がどうするか、である。
本当にあのヒロインを好きなのなら、それはそれで仕方ない。
婚約解消や人の気持ちのすれ違いを生まないために、一年の候補期間をおいているのだ。
今の時点なら、トリヤ様もヒロインも、罪を犯しているわけではない。
私からしたら、あんなお花畑ヒロインと思うけど、トリヤ様は本当に好きで、大切に思っているのかもしれない。
人の気持ちは、理性ではどうにもならないものだから。
ただ・・・
ヒロインが貴族令嬢としてもっとマトモにならないと、トリヤ様はエルム兄様の側近からは外れることになる。
あんな、常識がない行動をする妻がいる人間を、王族の側にはおけない。
別に、ヒロインを選ぶことが罪なわけではない。
彼女を好きなら、それもありだろう。
問題を起こさなければ、伯爵夫人にすることも、別に王家は反対しない。
ただ、王太子、のちの国王陛下の側近には出来ないというだけだ。
王太子の側近は、花形ではあるけれど、その分苦労も多い。
普通に騎士団長や副団長にはなれるから、そう悲観するほどのものでもない。
結局は、トリヤ様が何を選んで、何を捨てるか。
今頃、学園でシスルが話をしているだろう。
こういう事態を治めるのも、シスルの役目だ。
それに、シスルはああ見えて友達思いだ。
無理強いするのでなく、ちゃんとトリヤ様の気持ちに沿った話をするだろう。
私もそう思う。
どれだけ姪が可愛くても、婚約者がいて、恋愛対象としての好きでないのなら、嫌われても拒絶するべきだったのだ。
傷ついて口をきいてもらえなくなるかもしれない。
それでも何年か後には、姪にも好きな相手が出来る。
その時には、きっと理解してくれるはずなのだ。
何が一番大切なのか。
辺境伯子息は、その取り捨て選択が出来なかった。
だから、何もかも失ってしまったのだ。
アゼリア様は、しばらく黙って考えたあと、ポツリと呟いた。
「私・・・トリヤ様に我儘言っていいのでしょうか」
「全てぶつけてしまえばいいのです。もし、それでダメだったなら、私もサフィニア様もジニア様もおります。一緒に泣きましょう?」
「・・・はい」
あとは、トリヤ様がどうするか、である。
本当にあのヒロインを好きなのなら、それはそれで仕方ない。
婚約解消や人の気持ちのすれ違いを生まないために、一年の候補期間をおいているのだ。
今の時点なら、トリヤ様もヒロインも、罪を犯しているわけではない。
私からしたら、あんなお花畑ヒロインと思うけど、トリヤ様は本当に好きで、大切に思っているのかもしれない。
人の気持ちは、理性ではどうにもならないものだから。
ただ・・・
ヒロインが貴族令嬢としてもっとマトモにならないと、トリヤ様はエルム兄様の側近からは外れることになる。
あんな、常識がない行動をする妻がいる人間を、王族の側にはおけない。
別に、ヒロインを選ぶことが罪なわけではない。
彼女を好きなら、それもありだろう。
問題を起こさなければ、伯爵夫人にすることも、別に王家は反対しない。
ただ、王太子、のちの国王陛下の側近には出来ないというだけだ。
王太子の側近は、花形ではあるけれど、その分苦労も多い。
普通に騎士団長や副団長にはなれるから、そう悲観するほどのものでもない。
結局は、トリヤ様が何を選んで、何を捨てるか。
今頃、学園でシスルが話をしているだろう。
こういう事態を治めるのも、シスルの役目だ。
それに、シスルはああ見えて友達思いだ。
無理強いするのでなく、ちゃんとトリヤ様の気持ちに沿った話をするだろう。
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