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失ったもの、手に入れたもの。
side尚哉10
しおりを挟む想は純粋だ。赤子と同じなんだ。
だからこそ……黒々としたものに呑まれるときはあっという間だろう。
美結の心配もわかる。
黒々の先は、あまり関わらない方がいい世界に直結しているだろうから……。
想が堕ちるときは、簡単なんだろう……。
「美結、お前らの保護者の俺が保証する。想を簡単に俺らんとこ以外にやらねえよ。あいつはずっと、ここにいる」
――ずっと。ずっとだ。想は美結の隣にいる。
……お前らに見つけられてしまった身として、約束するよ。
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