溺甘系朧咲夜【完】

桜月真澄

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side流夜6

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「ほんと小さな頃から知ってるからな。誰より幸せになってほしい子って感覚だった。特に思うようになったのは、留学から帰って来てからかな。と言うか、俺と咲桜の年の差でそう前から好きだって自覚あったら俺、刑事事件相当だろう」

「捕まえる側の先生が言うと冗談に聞こえませんが……」

「冗談じゃないからな。はっきりわかったのは、咲桜から告白されたって聞いた昨日。誰にもやりたくないって思ったんだよ」

「それで昨日から様子おかしかったんですか……」

傍から見てもそんな感じだったのか。それで更に咲桜を困らせていたのか。

「……ごめんな」

……俺で。

「? なんで謝るんですか?」

「んー……鈍感で?」

「もっと謝ってください。私はちゃんと前から自覚ありましたからっ」

……ははっ。可愛いな、ほんと。

「ごめんごめん。咲桜が慕ってくれるのも、兄としてみたいなもんだと思ってた。前は『お兄ちゃん』って呼んでたろ?」

「それは……降渡さんやふゆちゃんとは違う存在でしたから……」

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