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五 一緒にいるんだから、頼れよ。

side咲桜5

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「咲桜、そいつに訊かなくていい」

「結構詳しいよ。変装術とか、マナちゃんから教え込まれてるから」

「お、教えてもらうことって、出来ますか……っ?」

知りたい。笑満と二人で頑張っていることだけど、私は相手が九つも年上だ。

意気込んで訊くと、不意に目の前が翳った。

「えっ?」

流夜くんの手が、吹雪さんに向く視線を邪魔していた。

「吹雪なんか頼らなくていい。……俺が一緒にいるんだから、頼れよ」

「………」

まだ開かない世界の向こうで、吹き出す声がした。

……あの、また笑われていますが。

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