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六 めっちゃ仲良しじゃん!
side流夜9
しおりを挟む『いや! いやいやいやっ、無理なんてしてない。私が自分から言い出したことだし。――だから、早くまた、行けるようにするから』
「……その辺り、聞けるのか?」
『……うん。話す。……じゃあ、ね』
「ああ……」
躊躇うような息遣いが聞こえて、やっぱり通話終了には出来ない――でいたところへ。
「あのさ、それ僕の電話なんだけど。他人のツールで青春しないでくれる?」
安定の、吹雪の乱入。
相手側にも聞こえたのか、咲桜から慌てた声がした。
吹雪が俺の手からさっとかすめとる。
「咲桜ちゃん、道中気を付けて。もし本気で危ないことになりそうだったら、不良探偵の貸し出しも出来るから。うん……わかった。気にしないで」
じゃあね、と、吹雪はなんの感慨もなく電話を切った。
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