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side遙音3
しおりを挟むぼーっと現れた日義。
俺は悲鳴をあげながらも、笑満ちゃんと日義の間に立ちはだかった。
「おまっ、何でこんなとこまで来んだよ!」
噛んだ。
日義はぼーっとした瞳で、俺とその後ろの笑満ちゃんを見た。
「……咲桜は盾にするのに笑満は護るんですか?」
「咲桜の盾はあいつ一人で十分だろ」
「………そうなんですよ、一人で十分なんですよ……」
疲れたようなため息。
笑満ちゃんはひょこっと俺の後ろから顔を出した。
「どうしたの、頼」
「んー……先生んとこ行ってきた」
「カチコミか!?」
思わず叫んだ。
ことを起こすの早過ぎだろう!
「別に脅してません。ちゃんと――先生、咲桜のことすきなのかなって、気になって」
………。
「ありゃあ存分にすき過ぎるだろ」
「です。……あー、咲桜に彼氏が出来るなんて……彼女だったらいつでも出来そうだったのに……」
え。
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