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一 突撃
side作之助3
しおりを挟むまあ、慣れているけど。
んで、一応その二人には藤沢さんが殴る蹴るしたのを口止めした。
ヤンキーになんかならなくても強くなる方法はいくらでもあるし、お母さんに見習うところはそこだけじゃないはず。
殴られたことは可哀想だけど、藤沢さんにふしだらな真似してなかったら殴られていないんだし、二人に自業自得なところはある。
藤沢さんもそもそも殴っちゃダメだけど。
そして心配過ぎるので、尾行を再開してしまった……。
変態だと思われませんように……。
あ、今度はやばめな奴ら。今度は藤沢さんが三人の男に絡まれた。あれは明らかに俺側……ちょっと待て! そいつらも殴ろうとすんのかよ! うわ一人倒したし! 強いのはわかったけどもうやめろ!
気づいたら俺が飛び出していた。
「え、なん――」
藤沢さんに向かっていた一人の腕を掴んでねじりあげる。
「コガサクくん!?」
「あのさ藤沢さん。いくら義が自分にあっても簡単にヒト殴らない方がいいよ?」
俺に言えたセリフでもないんだけど。
ぱっと掴んでいた手を離す。
「いって……なんでコガサクが出て来るんだよ!」
腕をひねられていた奴がわめく。なんでお前らが俺を知っているんだよ。ため息つきたくなる。
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