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二 発覚
side水都13
しおりを挟む快理ちゃんがお箸を動かしながら言った。……ほんとっ?
「コガサクくん怖くないよねっ」
わたしが前のめりに肯定すると、快理ちゃんは大きく肯いた。
「怖いというより、なんか苦労してそう、って思った」
「苦労?」
「うんまあそれは置いておいて。コガサクが実際に喧嘩買っちゃってる事実は、あのよくある怪我見てたらわかるから、水都ちゃんより時間はかかわるだろうけど……コガサク自身が打ち解けようとすれば、何かは変わってくるんじゃない?」
「………」
コガサクくんが、打ち解けようとすれば……。
「うん! コガサクくんともっと話してみる!」
「いいね、水都ちゃん。クールどころかアツいキャラじゃんね」
「水都ちゃん、それをクラスでももっと出していいよ! 水都ちゃんと話したい子、ほんとたくさんいるんだからっ」
快理ちゃんが肯定してくれて、露季ちゃんがアドバイスをくれた。二人ともいい人だなあ。
「うん。頑張ってみる」
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